音楽備忘録1367 ノリを育む方法➏
今日は個人所有のノリのタイプに言及するとして、先ずは天然でどんなのがあるかだ。
この解析の利点は現在地を確認する事で、限界はあるにせよ目指す方向へ近付ける為だ。
先に限界について綴っとくと極端な才能の場合、前ノリや後ノリになりたくても最悪はニュートラル止まりなケースもある。
もし自分がそうだったら落胆するだろうが、決して投げ槍になったり不貞腐れてはいけない。
上記前者では「絶対慌てない落着きがある人」とか、後者なら「常に快活で重苦しくならん奴」なんて称号が与えらるんだ。
尚且つ独奏を常とするならノリは何時も「自分比」で良いから他人と比較不要だし、他力本願にはなるもののアンサンブルとして足を引っ張らなきゃ良いのだ。
私体験では自分が幾ら頑張っても皆が着いて来てくれない方が多かったが、アンサンブルに入りゃ個人の力なんてどうせそんなもん…。
っと愚痴っぽいが真実でその内の何割かは、相手からしたらこっちを自己中な奴なんて感じてたかも知れない。
この上記2つを踏まえるのが駆けっこの「よ~い」に値し、仮自己分析が終了するといざ「スタート」となる。
では何故「仮」なんてしてるかったら、完全な自己分析となるとほぼ終わりが無いからなのだ。
それが冒頭述のタイプで一般論としてはせっかちとかグズなんてなるけど、実際はとても複雑なパターンが無限にあるからなんだ。
その中で良くあるのが高速だとグズなのが、低速だとせっかちになるとかだ。
この場合は癖よりも努力不足や主体性不足の方が多いが、要するに凄く速くとかゆっくりってのは普通より演奏が難しいかんね。
そんなになる位ならフレーズ等を一寸変えりゃ良いんだが、エゴが邪魔したりしてモタって無い・慌てて無いフリをしてやり過ごそうとか…。
コイツが曲者なのは状況次第じゃある程度は通用しちまう処で、それで柳の下の2匹目のどじょうとして己の中で定番化しちゃったりさ。
戻ってその逆に誇張表現が好きな奴ってか、一寸速目だとより速く・遅目だとより遅くしたがるのなんかも居る。
前者は印象としてサラリーマンタイプ・後者は自営業タイプってなもんだが、それが無意識で勝手にそんな傾向が出てる場合も少なくないん。
そこへもってきて勤め人にも官民の差があって、テンポ変化を最低限に抑えたい公務員タイプと窓際族なんかの最低しか働きたくないのなんて分類が。
これ悪態突いてっけど前者は安心感最優先で、後者は家では大変な介護をしてるとか訳アリかも知れねんだ。
斯様に夫々の「ノリの理由」も様々で、それは地の性格等からの影響だってあるんだ。
たっての願いと違うと厳しいのは他のと一緒も、どうしてもってんならリズムに関しては合わせ技を使えば抜け道がある。
愚直で最単純な方法だと、例えば録ってからトラック毎僅かにタイムシフトするなんてベタなのがある。
遅らす方ならごく短いDelayを噛ましといて、Effect音のみ出力するとか。
尤もそんな邪道には副作用も付いて来るから、それより現実ありのままを受容れて何とか上手く料理するのがお勧めですがね。
それでも嫌だったら弾かなくて打込みでもよろしで、弾ける最大の利点は弾くか弾かないかを選べる処なんざます。
>つづく<
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