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2023年5月 8日 (月)

音楽備忘録1361 一寸変な歌の練習方法➎

さてまだ大して上手でもない上に、ド直球唱法のみでやり過ごすのは大変な勇気が要る。
どうしたってビブラートを始めとした華麗な技が使えた方が格好良いし、その方が確実に一般人の評価が
高い。

けれど何にでもあったりするが、そういった所謂「過渡期」を甘んじて受け容れられた者だけが獲得出来るスキルってのがあるんすよ。
それで又厄介なのは人に依ってその時期が必ずしも一致してない処で、幼くから始めれば最初は肉体的成長度合いの影響が回避出来ない。

次に訪れるのが半分は成長度合いからの影響で、技の訓練に入れる時期にも差があるんだ。
当時から薄々気付いてはいたが俺はそれが辛くて、天に向かって唾を吐きたくなる様な心境でつた。

今だと多様化の恩恵で少しは緩和されたけど、何しろ昭和の昔は小さいだけで≒子供っぽいだったからねえ。
いやさ正確には大きいと大人っぽいと感じられた反動なんだが、こんなに平均寿命が延長されると若い幼い要素が残ってる期間が長い方が本当はプレミアムだったん。

只そんな状況が無くても早く大人になりたい欲求は、成長意欲の一部でもあるから少な過ぎても不健康かも知れないよ。
歌の練習如きで一々忍耐を要求されるのも酷なもんだが、それを乗り切る栄養になるとすれば先達の顛末を知る事なんじゃないかな。

我々世代の頃と比べりゃ今は少しは失敗談も語られる様になったが、劣化本邦では「為になる失敗談」の公表があまりにも少ないすよ。
漸くスポーツ界ではボチボチな位で、他分野では相変わらず成功体験ばっかり闊歩しとるがな。

なので今からすれば大昔はどうか分らんがかつて(恐らく日本では主に明治期以降)は、失敗しなくて済んだ筈の大勢が辛酸を舐めさせられてたんじゃなかろうか。
そんな境遇で自分達が難を逃れられたのは、過激なのが好きなのにたまたまBeatlesに嵌ったかららしい。

っつっても最初からベストだった訳じゃなくて、聴き専時代はもっと複雑なのとか演奏難易度の高いのが中心だったんだ。
それなのにどうしてシフトしてったかってば、勿論最高峰なのもあったろうが「演れそうなの」って処で大きく引っ掛かったからだ。

我々界隈では変声期でもまあまあ高音の出せる人が多かったんで、高難度なビブラートやシャウトを全面的に要求されるのよりゃ挑戦のし甲斐があったん。
そう云や従兄はIan Gillanの十八番「裏声シャウト」を短期間でマスターしちゃって驚かされたが、もしかして変化球の導入が俺より早かった分今になって余計なビブラートが付加しちゃうのも俺より早まったのかな。

兎に角楽曲に依っちゃB様のは直球オンリーのもあったんで、初心者には親近感が湧き易かったんだ。
本気で真似てあわよくば凌駕してやろうと思ったら、習得に時間の掛かりそうな技が多くては萎える。

性格や体質その他も影響しただろうが、普通の声色だけどなるべく強い大きい声を目指してみる事となったん。
その背景には当時だって特に日本人は器楽に比べ歌が弱かったっつうのがあって、歌曲の楽器で無遠慮に爆音出すには声量が最重要事項だったんだ。

<つづく>

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