音楽備忘録1384 適切な音楽の評価方法⑧
久々の前回補遺からになるが音源には’70年代程度の高音質!?が要って、再生装置はもっとLo-Fiって一見矛盾してるがどうしてかだ。
これはどの段階で削れるか次第で、音楽内容への影響度が異なるからなのだ。
ってもMixやMastering次第で変動し、どっちか一方だけを狙ってれば当然合わない方では惨憺たる結果を招く。
そんなのが最少数だったのが’70年代の作品で、これにはアナログオンリー末期で混沌の端境期だったって時代背景があるんだ。
後年CDでも出すのが当り前になると音質差が著しく、流石に古典チープアナログのは欠点ばかりが目立つんで特定目的の以外では使えなくなった。
一方再生環境の方では’70年代迄はメディアに大きな変更が無かったんで、’50年代の機器でもステレオレコードに対応してたら継続使用されてる所があったんだ。
そんな情勢と特に米での黒人差別の関係から、録る側にも決して望んだ訳じゃ無いが’50年代の機器がかなり残存してたのよ。
結果Hi-Fiとは一線を画したチープなのが残在し、過去述Hi Recordsの等がその典型だったん。
処がそんなレーベルからもAl Greenみたいな自国外ですらポピュラーな存在が出ちまったもんだから、当時の日本でもラジオは当然の事喫茶店等でもそんなのが平気で流れてたのよ。
その結果今劣化本邦みたいに音響的に高音質であれさえすればってのが全く通用しなくて、音楽的にかなり高水準なMix・Masteringにしとかないと相手にして貰えなかったんだ。
更に追い打ちを掛けたのがアフターBeatles直後だった事で、近似な機器(実際はかなり高度なカスタマイズをされてたんだけど)で音質・音楽両面共最高峰級の手本があったしね。
又今ならジャンル差別はほぼ無くなってるが、当時はまだまだ欧米白人以外のとかRockは相当低く扱われてるのが多かって。
かなり売れても一番良い機械やハコを中々使わせて貰えなかったんで、元々創意工夫が主軸のMix・Masteringが行われてたんだ。
結果Ⅱで再生機器のグレードを問わない様にとか、単純な音響的Hi-Fiよりパフォーマーの個性を優先させるのが主流だったん。
私体験で後から最も意外だったのが上記Hi Recordsの作品群で、小学校低学年当時ショボい機器で聴いてた時は最新でハイグレードな印象しか無かったんだ。
のが中学で初めて自分のマトモなオーディオを手に入れて聴いてみたら、魅力は全く薄れなったがこんな音悪かったっけって。
その後に及んで音響的評価は下がる一方で、けどそんな音質であんなに魅力的に出来るとはの思いがどんどん深まってるよ。
処で突然完全な余談だが最初のルパン三世の音楽観が凄く似てて、そう云やなんとなくAl Greenとキャラが被ってるなと感じたのは俺だけかい?。
<つづく>
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