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2023年4月10日 (月)

音楽備忘録1333 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑳

今回の魔改に限らないが、球は石等に無い高電圧部があるから注意喚起しとこう。
球でもオーディオ用や超大型のに比べれば電源を切っちまえばへっちゃらだが、感電に気を付けるのは当然として部品耐圧こそが他のとは最も違う処なんだ。

今の石でも大出力のだとそこそこ電源が高くなったりするが、それ以外のはPCを始めとしたIT機器との兼合いから世間はより低圧化が進んでいる。
そんなのだと小容量電解コンデンサで最もポピュラーな、耐圧50Vのはどんなのにでも気にせず使えてしまう。

他のコンデンサの多くは標準耐圧は凡そ50Vになってるので、現代的回路に使うならほぼ不問になるから耐圧に殆ど触れてないんだ。
それが球回路では覆されるから、コンデンサはどれでも一々耐圧の確認が必要になるんだよね。

だが高耐圧の程お値段が張るんで、人情としてはギリギリだったら何とかならないか…なんて昔一度は思ったんだけどさ。
がものの数V超えたら電解タイプでは最悪爆発するし、それ以外のでも直流高圧電流が漏れたりする。

ので耐圧オーバーは禁則事項で、それには各部の電圧も分からないと対応出来ない。
うわぁそれじゃあ大変だと焦るなかれ、魔改の場合は元々付いてた部品の耐圧を頼りにすれば良いから少しは楽なんす。

又エレキAmpでは比較的大柄な部品が用いられてるんで、PCマザボに載ってるのなんかより表記も読み取り易い。
但し単位は省略されてるのが少なくなく、それを特定するには「耐圧のデフォ値」を知ってると手っ取り早い。

んでその実情はっつうと割と種類の多い電解タイプではほぼ明確に表記があり、それ以外のは少し判り難くはなるものの耐圧の種類がグンと減るんざます。
尚且つ朗報なのがブラウン管式テレビが撤退した事で、昔は1000Vなんてのもあったが今では極一部のオーディオ用等以外には不要となったから種類が減ってんだ。(必ずしも有難くは無いけどこの件では)

思いついた範囲を羅列してくと高い方から先ず630V、間のも多少あるが500,400,250と来て200,160,100Vのが一般的だ。
その中で最高の630Vってのは大多数の球機器に対応、最低の100Vは所謂「弱電」の現行機器の殆どのに使える。

では250や160はってえと前者は欧州に電灯線電圧240Vの地域があるのと、後者は日本の電灯線100V規格のピーク電圧約141Vをカバーする為。
それならキリ良く150Vでも足りそうだが、電灯線電圧は諸事情からアバウトなんで余裕を持たせたとね。

今回用途では確実性を考慮するなら630V一択で、状況に依っては少しオーバースペックにもなったりするかも知れない。
けれどそれだけあれば他箇所の殆どへ転用も可能なので、コンデンサの容量値を実実験から決定したりするなら却って有利だ。

これに関し勘違いし易いのが電圧測定で、この回路箇所では高電圧でも電流が微量だから誤差が出易い。
加えて球は暖まる迄電流が流れないんで 、電圧の変動が大胆に大きい。

具体的にはSW ONから暫くはB電源電圧は高く、温まってからは降下して落ち着く。
故に厳密にはその高い時のに耐圧を合わせとかんと、電流が僅かに流れ始めた時の高圧に対応出来ないんだ。

>つづく<

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