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2023年4月 2日 (日)

音楽備忘録1325 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑱

Tone回路の小細工が無効なケースその1として、別の箇所で選別してるのを行ってみよう。
只原理的にエレキってな高域モアブーストの基本は不動で、だからTone回路だけ違うのなんかがあるんだよねえ。

わ兎も角FenderでもOld Bassmanを筆頭に古典タイプはMarshallのとほぼ同じだが、Marshallのネタ元が↑なんだから当然だ。
古典タイプの回路では入力段で選別!?してるのが他でも多いが、それは廉価版でTone回路を簡潔にしたり省いたりしても共通のが使えたからだ。

何しろ大昔は電気楽器Amp自体がが貴重品で、例えそんなに高額じゃなかったとしても珍品並だったから。
各楽器専用Ampも出てはいたが、ゴージャスな現場以外じゃそんなの守ってらんない。

その名残かかなり後々迄業務用Bass Ampには、宅のみたいにNormal Inputなる怪しげなのが付けられていた。(設計想定ではBassはBass Inputに繋ぐ仕様なんだとさ)
Fender Old Bassmanが汎用になったのにもそんな裏があって、ベストでは無くともあらゆるベターの方を優先してた訳。

が歪ませや大会場のニーズが生じて来ると低音過多が問題になり出し、以前より削るのを考え出す。
でその時期に典型Marshallの回路が完成して、その際Tone回路は弄りたくなかったのか或はもっと高域を欲しがって入力初段で削るのが普及し出したん。

Amp-tone_20230203214501
上図がそれで分化!?したMarshallの1959と1992の、思いっきり端折った回路図だ。
点線で囲まれた部分が相違点で、厳密にはドライブ段のカソードバイパスコンデンサも一寸違う。

って説明が後出しでスマンが真空管は図では球の上にあるプレート負荷抵抗が増幅率を、下にあるカソード抵抗やバイパスコンデンサが主に性質を制御しとん。
っても電気的には理想とはかなり遠い存在なんで、Op Amp ICみたいに机上計算ほぼ通りにゃなってくれないけどな。😃

戻ってホームベース型の中にアルファベットのあるのが音声信号の出入り口で、BはブライトChのNはノーマルChの夫々略だす。
御覧の通りGuitar用(図では左側)ブライトChが最も小細工が多く、球とその出口で都合2回低域を削ってん。

左上破線囲み内のコンデンサの値が他のより小さい≒低音が通り抜けられなくなってて、両下側の電解コンデンサ(もし分かんなかったら拙ブログのバックナンバーを参照)もそれ故Bの方だけ小値になってるよ。
因みにその隣の抵抗だけ少し大きくなってるのは、周波数特性を弄って全帯域レベルが小さくなったのを補填する為。

図では複雑化するんで割愛してるがこの他ブライトChにだけどっちのにも、この回路の直後に付くボリウムポットに高域補填コンデンサが付けてある。
そのお陰でBass用は低域は減らずとも、ボリウムが一定以下では相対的にハイエンドが強調されるのだ。

>つづく<

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