音楽備忘録1351 ノリを育む方法➋
初回は現状自己把握の必要性迄至ったが、最大目的はゴールへの距離感と方向を確認する為だ。
昔の人は無意識下での自己の事は、今より個性はバラけてるし癖も強かった。
っと断定するのは判断するものさしが曖昧で、同調圧力が強いのは同じでもその範囲がもっと限定的だったからだ。
例えば会社では今より遥かに画一的でも、アフターの宴会芸は自由を通り越す位の落差があった。
良く言えばケジメはあった悪く言や二枚舌的となるが、それ故純粋な個人の部分はとってもワイドだったのよ。
だから殆どの者が音楽するなら正確性の訓練だけすりゃ済んだんだが、今だと場合に依っちゃもっと崩しても良いケースがありそうだ。
何処迄崩して平気かは過去作の大胆なのを参考にするしか無く、サンプル皆無のままだと厳しそう。
それで演りたい人程聴き込むのが重要になって来ると吠えてるが、自身に最適なのが早期に見つかればそんなに沢山聴かなくても平気。
って事は中々見つからなかったら苦労するが、幾つか近道する方法があるんだ。
それは①極端或はオーバーなのから探すで、最初のが行き過ぎと感じたら同系統ので徐々に控え目なのへ進める。
②なるべくローカル色の強いのからあたってくで、これの筆頭は今更感が無いでもないが昔の黒人系だ。
政治に依って無理矢理「亜流」とされたのも少なくないが、中央への意識が低い分個性の発揮度が高い。
②で今だと気を付けなきゃいけないのが、’70年代以前のに限られる点ね。
典型例として久々本日の生贄はMichael Jacksonで、良く言や晩年程洗練されてるがノリの鮮度はかなり低下しちゃってるんよ。
Michaelより程度は軽いがStevie Wonderその他のも同傾向で、流行や録り方の変化で「その人の素のノリ」がそのまま記録されてるのが減ってるんだ。
マルチトラックになっても少なくともベーシックは一発録りとか、そう云うのじゃないと部分修正とか差し替えてる可能性が完全排除は出来ない。(Liveも込みで、同じ会場で複数日演ったのだと差し替えの望みがある)
処で「素のノリ」って俺言いはその人の最もベーシックなノリの事で、普段より興奮してるのとかいやいや演らされたのなんかはベーシック把握後の次の段階にしませうね。
又オッサンの趣味かよなアナタ、そうじゃなく明確な違いがあるからなのよ。
だからもし今日のでも昨日のでも条件に合致してればOKで、只日本以外の状況も含めそんなのを見つけるのは多分至難と思うんだ。
何せ流行と反りが合わんだろうからマイナーで、マイナーだとその分情報が少ないですから。
で初期段階でサンプルに必要な条件はなるべく「ノリがリニアじゃ無い」物で、到底普通の打込み等では不可能な物だ。
これは今基準だと没にされそうだが、そんなんで今迄しぶとく残っちゃってるのがミソなん。
体裁は今の基準に満たないのに残存してるってな、楽曲とか音楽としてはそんなのでも足りてたって事っしょ。
尤も皮肉りゃ曲が脆弱だとせめて体裁だけでも…、それを言ったらお終いかっかっか。
ゲスな不真面目改めしかし大抵は作曲段階ではリズムなんて不完全なのが多く、拙い演奏でも行けそうだったから続きを仕上げたんじゃねえのかいな。
良い意味で曲と演奏を分別判定するにも、こうやって育む感性は必要でっせ。
<つづく>
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