音楽備忘録1345 一寸変な歌の練習方法➊
生粋Rock・Blues系では未だしも、最近の日本の歌手の非力さは一寸深刻な感じがする。
兎にも角にも声量不足が根底にある様で、しかし該当者より真因は教育にある様なのでそれをチクリとねっと。
以前にも記したが喉の健康保全目的なのは分かるが、幼少時から女性に高音部を地声でなく裏声で歌わせるのが愚の1。
やんちゃな男子にも必要以上に綺麗な声で歌わせるのが愚の2で、1人1人声量は不問にし乍ら合唱の声量不足にだけ叱咤激励するのが愚の3…とかなり延々続くから一旦止めとこう。
更に罪なのが過剰な同調圧力で、声量に個人差があるのはごく自然なんだけどさ。
イジメを恐れて出せるのに出さない奴が出る始末で、尤もこれは過去から一部には存在したんだけどね。
その理由は今とは違ってて、音痴で迷惑掛けたくないとか狡してサボるとかもっと個人的だった。
確かに喉を傷めては始まらないんだけど、誰だってビックリしたり悲鳴は今でも何時だって最大声量をオーバーしたりする。
それを考慮に入れとくと「喉の耐性」を上げとくのだって大事なのに、音楽の授業中にさえ壊さなきゃって事なかれ主義なのが見え見えだ。
元来どんな風にすると喉を傷めるかの知識は必須だし、可能なら予めプチ体験をさせといた方が却って安全率は上がるんだけどな。
確かに近年の環境下では呑んで酔った時等以外(これが大問題なんだが💦)、大声を出す機会はとても限られてるがね。
けどだからこそ急遽そんな時を迎えたら壊す者も少なくなく、普段全く歌わない人にだって大いに関係あるんすよ。
にも拘らず今は単細胞な慎重になり過ぎてて、どちらも極端な偏りは何等かの致命的な欠点を残すんですわ。
一生の内で滅多に大声を張り上げずに済むなら今式で良いし、常に怒鳴ってばかりなら昔式がフィットしてる。
だが人次第で頻度やシチュエーションは千差万別だし、将来どうなるかは誰も確約出来ない。
のでその時期の各自に合った方法を伝授するのがベストだが、取敢えず今本人はニーズを感じてなくても一通りは教えとかんと。
歌唱力ってな適性(才能)がありゃかなりすぐに上達したりもするが、天性以外の部分を向上させるにはとても長い時間が掛かる。
ならば現時点でニーズの無い無さそうなのは先送り…一寸待った、そう云うのもあるが成長途上に知らせとかないといけないのもあるんだよ。
それがその時点での各自の肉体が持つ最大声量で、喉を壊しちゃ困るが息が上がって過呼吸になったり動悸が暫く収まらなくなったりするのも困る。
そのバランスは下手な教育等施さず天然環境下に置かれてれば自然と掴める様になるが、昼間の公園や自宅前の道路で常に大人しくするのを要求すればありつけないシチュエーションとなる。
成長期終了後だって正しいトレーニングに励めばどうにもならなくはないが、基礎体力的な部分だと向上巾は限定されるし更に長期を要して効率が悪い。
結果喉とか呼吸系のみ極度に弱い人を増産しちまって、大きな弱点のせいでそれ以外はもっと大声を出せる体のポテンシャルがあるのにってな事を招いてるじゃないかな。
<つづく>
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