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2023年4月29日 (土)

音楽備忘録1352 天然REVERBの勧め➓

今回の実験って現代では少し珍しそうなんで、夫々の音の具体内容も披露しとこう。
その前提として階段バーブ音の収録に使ってるMicが、現状では大したのじゃ無いSONYのワンポイントステレオなのも。

我々現行基準では問題を感じてないんで存置させてるが、多分グレードアップさせたら吉凶両方が現れるに違いない。
デジリバに懐柔されてると気付き難いんだが、リアルEchoの音ってそんなにワイドレンジじゃないのが大勢を占めてるもんなんだ。

そんで今のカマボコ君(プチ失礼)でも生耳と大差が出なかった、からこそ良しとしててさ。
この事実が信じ難い人或は実体験困難な人向けに、科学的な理由も提示しときやしょう。

残響(反響)がカマボコ気味になるのにはちゃんと原因があって、低音や高音は中域より跳ね返らせるのが困難になるからなんす。
低い方はそれを生き残らせるのに、広大でいて僅かでも構造体が撓ったりするともう駄目。

音波の波がやたらとデカくなるんで、それが維持出来ないと倍音成分しか残れないんだ。
一方高音は超小波になるから遠く迄は伝播し難いのもあるが、それ以上に反射面の僅かな凹凸が苦手なん。

超小波君の視点ではたった1mmの凹凸が10cmの凹凸に見えてて、そうすると乱反射するから逆相のも生成されちゃって相殺するねん。
現代の技術力なら克服も可能だろうが普通そうしないのは、Echoには中域だけ響いてくれた方が大抵は好都合だからなのよ。

もし低音だけやたら響き捲るのが出来たとして、バスドラやBassが鳴ったら暫くはトンネル通過音みたいなのが止まないから何演ってるか全然分からなくなる。
因みに長いトンネルだと低音が響くのは波長にトンネル全長が勝ってるからで、新幹線のトンネル等で騒音源になって苦労させられたりがあるよね。

まあ私趣味的にはそんなのにも一寸興味はあるんだけど、演奏内容を何でも不明化しちゃうから使えるポイントが僅少だ。
わさて置き階段バーブ音の方は同録でも別録でも、再生スピーカの癖が載る以外は大差無かったっす。

けど太鼓に構えた2本の方はかなり違ってて、完全な超Onでは無いにしろあんなに近くで爆音鳴らしてんのに「背景音」もしっかり入っちゃってたんだ。
距離差からも原音と残響音には桁違いな音量差があるが、未コンプの生楽器はそれに負けない位アタック音と余韻音に音量差がある。

アタック音がお留守になれば余韻音や残響音の天下で、特にデジタルで録ってればアナログにあったみたいな雑音埋没・隠蔽は僅少だ。
もし全く隙間なく鳴らせる楽器があって曲が終わる迄鳴らし続けられれば別だけど、大抵は殆どのに何処かしら隙間が出来ちゃうからそこでバレるのよ。

んでそれが従兄の現用セットだと開扉時のEchoタイムの方が、どうもフィットしてるみたいなんだ。
そう云やデジリバの狭目のRoom Reverbって、明瞭度が落ちるだけみたいなのが多かったっけ。

その太鼓はアマチュア個人練習専用とは真逆のなんで、つまり広くなればなる程真価を発揮する設計なんだろうね。
普段は誰もこんなの忘れがちだけど、マトモな生楽器だったらそんな想定ってのが必ずされてんのよね。

実際の達成度は不確かも、かつて名称にレコーディングが冠されてた楽器があったやん。
従兄が妙に小規模Jazz向けのコンパクトDrumsetに興味深々なのも、もしかしたら普段の環境からもたらされてるのかも。

<つづく>

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