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2023年4月26日 (水)

音楽備忘録1349 一寸変な歌の練習方法➋

では早速正しい発声方法から参る…その前に、カテゴリーに直接は関係無さそうなのが初回から加えられてる訳を。
これは楽器の正規平均音量ってものさしが無いと、どれ位の声量で足りるかがとても判り難くなるからだ。

音や光って比較対象が無いと中々曖昧なもんで、加えて感覚にはその時の心理状態迄影響する。
例え騒音計等を持ってても正確な計測には場所と距離がとってもセンシティブで、家具の寸法を測るより大雑把で良くても誤差が大きくなり易い。

のでもしその様な比較対象が無い際は、自分勝手にこれ位と思うよりひたすら最大声量アップに励む方が良いんだ。
って辺りで本編に進めるが基本中の基本は、極力「綺麗な声質」で声量を稼ぐ事なんだ。

これに関しちゃ中学時代の音楽教師のお陰で、壮年の彼がたまたま声楽と編曲の元プロだったのに由来する。
当時我々ド素人に彼が求めたのは、なるべく良い声の大人になる事でねえ。

男子の場合中学期に変声のピークが来るのが多いが、その時期を上手に過ごせると幾らかは誰でも良い声になるんだ。
これが運動部系の部活等で喉を無理な使い方して、所謂「声を潰す」人が昔は多くてさ。

人間って切羽詰まると発声が自然と崩れ易く、それを続けてると潰れて元に戻らなくなるん。
この件で授けられた知識としては、潰した声質だと声量の割に「声が通らない」もんだってのでね。

本当にチームメイトに声を届かせたいなら、闇雲に怒鳴るより上手に「響かせる」方が遥かに有効ってさ。
具体的メカニズムとしては軟口蓋が下がる等して、喉が「細まった」状態にしてると拡散性等が低下するん。

声出ししてる人の近くでは結構な声量でも、遠く離れたチームメイトの耳には思った程には声が届いてなかったりするアレだ。
又その場合腹筋の有効活用率も極端に低下し、音を遠く迄飛ばす(息を遠く迄送り出す)のが困難化する。

これに関し想い出して欲しいのがスポーツでの名選手で、思ったより綺麗な声の人が多かないですか?。
加えて私的にだと案外音域の広い人が多く、それって少しPops系歌手の理想とダブルねん。

実は彼等こそが試合中にはMicを使えなかったり、だだっ広い場所でプレイしてる部分ではかなり厳しい状況に置かれてるんだよね。
確かに味って点では珍しい声だとか、珍しいシャウトの方がそれだけで目立つんたがね。

プロ歌手のそれは計算尽くのもので、唯力任せ勢い任せに怒鳴るのとは一味違ってんだ。
例え素人耳にはそうしか聴こえなくてもで、だからシャウトの方を先にマスターしようとすると大抵は失敗しちゃうのよ。

先ずは大声量に堪えられる喉と体力を付けた上で、余裕が出来てからその分を声質に回すって考え方が必要なの。
それが昔打込みやボカロが無かった当時は然程考えなくても自動的にそうなり易かって、もし聴こえなきゃ声質もヘッタクレも無かったからさ。

それが今じゃストリートの人でさえ、ポータブルPAの登場で使える様になったりもしてっから。
それとスタイル事情もあるんだろうが「のっけから作った歌声」を出そうとするのも又不味く、趣味のカラオケと正規の歌唱では全然違うのだ。

>つづく<

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