音楽備忘録1308 音を柔らかくする方法⓯
後述するっつっといて次回送りになった、ディテール完全再現の副作用を行ってみるべ。
それは聴くのは大抵「色んな音の中」なのに、再現調整する時ゃ単独になりがちだからだ。
少し趣旨からはズレるが参考例として、Bassの高域を取上げてみよう。
単独だと十二分だろうと思ったのが、GuitarやDrum等の中に入れてみるとまだ全然足りなかったなんてのは俺だけかい?。
そんなのが起こるのはマスキング度合が、周波数帯域に依って違うからっしょ。
それで増し盛りの方へ走るんだが今度は常に他の音が被るとは限らんので、どれかに偏らせても上手く行かない。
目的は細部調整でも耳はもっと広範にしとく必要があって、例えば被っても被らなくても聴こえ続けてる音が無いか先ずは探してみるんだ。
或は一番感じが変わらずに聴こえるのだとか、単独なら素晴らしい音がアンサンブル内で同じ効果があるか不明なの。
それからすると周りが何時も同じ音色だと楽なんだが、向こうもこっち同様又同じじゃと考えて弄って来る方が多いからねえ。
万全を期すなら録りは個別でも、結局は全員で集まってせーのをそこそこ演っかないとならなくなる。
これが足りるだけ分かってないとズレて来るが、核心は更にその先にある。
のが硬さ許容しても明瞭度に無効な存在の洗い出しで、私感では何とその95%は無効だったよ。
しかも効果が認められた残り5%も、貢献してるのは出音タイミングだけ。
輪郭の維持にすら繋がって無かったのは少し驚きだが、印象で硬い≒角みたいなもんと解釈すれば何等不思議はない。
これを画像に置換すると分り易いと思うんだが、遠距離では角形と思ったのが至近で眺めたら僅かに「角が丸めてあった」なんてのは良くある事っしょ。
物理的に面積が極めて狭いからそうなるが、同様に音だったら継続時間が瞬時になるん。
短く鳴る音な程マスクされ易くなり、特に同時に他のが鳴れば分別困難に。
けどどうせ隠れるなら平気なんじゃ…と思いがちだが、全体の波形が少しは鋭利に変化する。
のってつまり硬く出したの自体には貢献せず、全体は元より硬くするんだから迷惑掛けるだけの存在じゃないのさ。
それ故自パートの音が大丈夫でも、何処かが硬過ぎたら他人若しくは他パートに文句つけなきゃなんないんだ。
それが又年寄が指摘しようもんなら老害臭がするから弱っちゃうんだが、黙してると領土侵食されるんだからそうも行かない。
一寸詭弁だがそんな風に険悪にならない為にも、当初から硬過ぎ君に注意して避けられてると良いんですわ。
コツとしては一聴「明瞭風な硬さ」のがあっても惑わされないとかが挙げられるが、オケの団員だったら兎も角小規模バンド程度じゃどうしたって気になるから意外と難しい。
迷惑な硬いのが軟化すべきでもしてくれなかったらどうしよう、そしたらこっちはおめおめ埋もれるのかよとか考えちゃってさ。
だけどきっと長い時間は掛かっても、ゆくゆくは何処が悪いか白日の下に晒されると思うんだ。
今日本のメジャーのは硬過ぎ君を平気で増産してるけど、あんな過刺激に何年も堪えられる訳ゃねえって。
<つづく>
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