音楽備忘録1316 天然REVERBの勧め➊
と言っとき乍ら自身の宅では全然試せる環境が無いんだが、たればこその勧めで御座居。
自宅で無理でも幸い従兄宅では可能なので、その実験途中経過を交えてお話ししませう。
最初は従兄のオリジナルDrumサウンドと、それが置いてある地下レッスン室への階段がキッカケだった。
セット自体の収音は俺言い「セミ・オンMicのエレクトレットコンデンサ2本」に取敢えずは落着き、その時点で残響付加に少し問題が生じたんだ。
当初従兄自身は大して気にしてなかったんだが普通にデジリバを掛けると、異なる響きが「2つ付加される」のが俺には気になったんだ。
コレ昔の作品ではかなり沢山そんなのがあって、聴き流せればどっうて事ぁねえが一度気になり出すともう駄目ってヤツでさ。
どゆこってすかってば超On Micの以外は、普段気付かなくても「ハコの残響」がエコー掛ける前に既に少しは入っちゃんてんの。
それをほっといたままReverb掛けちゃうと、狭い部屋とそれより広い部屋の残響がダブっちゃうよ。
大抵は狭いのが録音場所ので広い方が後掛けReverbのなんだけど、そういう音は現実には殆どあり得ないのになっちゃうんすよ。
今昔問わずオーバーヘッドの音はそんなになっちまってて、実はそれが明瞭度に悪影響を及ぼしてる可能性も高いんだ。
万に1つとってもチープな音色の楽器だったら、或は↑のお陰でちったあ厚みを増せるかも分らんがね。😵
けれど全く関連性の無い2つの残響ってな害悪の方が色々多いんで、避けられるもんなら避けた方が賢明なのは自明の理なんどす。
それと環境変化≒音響機器の性能進化で昔とは様相が異なってて、端的に言やその昔のじゃ僅かな残響なんてノイズに埋もれて聴こえやしなかったかんね。😖
コレⅡでって事ぁ裏を返すと隅々まで聴こえる様になるとその粗相がバレ易くなり、近年日本じゃよりイヤホン・ヘッドホンで聴く機会が増えてるから全然隠し切れなくなってんだ。
処で現状デフォの録音方法って次の2つの事情から成ってて、良い響きの場所で録るのとそこでの音を完璧に拾うのが昔は殆ど無理だったのから来てん。
唯でさえ録れば呆けるってのにMicを離せば更に呆け、通常残響はかなり源音より小さいから拾い切れんとな。
だが今デジタルではその様な不始末はとっくに無くなってて、しかし録音の仕方だけ古いのが残っちゃってん。
具体内容は次回へ譲るとしてなるべくなら超On Micが困難な楽器は、残響も同時に録っちゃった方が安全なんすよ。
確かに楽器のスケール感には残響は必要なんだけど、それは一定以下の狭い場所限定なんだ。
距離5m以内であればDrumやPiano等の両端の「位置違い」が角度差なんかで分かるが、数十m離れると殆ど「点音源」になるでしょ。
それでもPAの補助があると多少は左右になら振り分けられるが、それとてあまり明確に振るのは不味い。
広大な観客席でそれやると例えば左の客にはギターAしか、右の客にはギターBしか聴こえへんとかなるからさあ。
なので広々エコーを掛けるのが合ってる様なのには、特にスピーカ不要の生楽器だと「楽器のパンポット」はほぼ無効化しといた方がええん。
強いて例外があるとするなら「純粋に奥行きだけのエコー」の場合で、けどそれだと典型的「地下道サウンド」しか得られませんが。
<つづく>
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