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2023年3月 4日 (土)

音楽備忘録1296 音を柔らかくする方法⓫

硬くなるは避けたくても明瞭度が…等が現代ではネックになってるだろうが、分離し切れないのが悩みの種だ。
けどその全部がリンクしてる訳でも無くて、人間様の方が正しく分別出来てない事多し。

自慢じゃありませぬが俺だって、なまじ球を使やそこそこ軟化出来るもんだから大して分かっちゃおらんとです。
正味な処多分その筋のハイエンドな方の一部にしか網羅出来てなさそうで、たからこそ用心してないとすぐやっちまうですわ。

明瞭度の為ならこの位はしょーがないってやってる内に、硬い×硬い=硬過ぎにさ。
その中でも特に事後処理困難なのの1つに、Cymbal等を筆頭とした高域が欠けるとヤバいヤツがある。

Cymbalの処理については昔のウチの従兄が上手かったが、それもアナログ録音時代の話しでね。
言っちゃ悪いが(なら言うな?)太鼓を大部硬くしたんで、金物の硬化がバレ難くなっただけ…つい最近迄はね。

一寸戻ってアナログ時代にそうなった秘訣は、凡そ4kHzを中心とした俺言い目立つ倍音を劣化させなかったり必要時は盛ってたからでさ。
それがデジタルでは同じ様には通用しなくなって、「かつての輝き!?」は失せたのだ。

アナログテープで最も硬さが目立つのは、体験からは2kHz前後だった。
要するにトロいアナログでもそれ位迄は比較的リニアに反応出来て、そっから上になると段々追付けなくなってって嫌が応にも角が取れてくってな。

そう云や殆ど忘れてるか今や知られざるだろうから付記しとくと、アナログテープの8kHz位から上は案外険しい音になってたんだぜ。
硬いとは少々ボケてたから言われへんが、デジタルのみたいに透明で繊細では無かったね。

又望まぬ減衰があるもんだからそれに対抗して盛るんだが、それに依って磁気飽和を早めるからより歪みぽくなるだよ。
するってぇとRock系みたいにFull Crash頻発するのだと、濁りを覚悟しなきゃなんなかったんだ。

それもあってか単なる流行かはワシゃ知らんが、今みたいに「高域がでっかく」入ってたのは昔は無かったわよ。
わ兎も角2kHz前後と8kHz以上が鬼門なんで、従兄の秘技!?はその間隙を上手く付いてた訳だ。

そんなだから伝統の次善策は随分無効化しちゃってて、なまじ各段階での劣化が減ったが為に予め処理しとかないと駄目になってるだよ。
上記の如く全アナログでだって2kHzでは硬化もあったんだが、一番上では無いので今より目立たなくて堪えられて容認してただけだけどさ。

それに未必の軟化がほぼ必ず何処でも起きてたんで、硬い方だけに偏りはしなかった。
だが今だとデジタル前に繋いだアナログ機器での硬化もそのままになるんで、当初一部機器で「アレ、こんな音色だったっけ?」が起きてたよ。

ので以前より硬化のリスクがある石機器は余計使い辛くなってて、使用継続してる人も居るけど意識を一旦リセットすればと思ってるんだ。
多分球コンデンサが増殖してるのはこれも関与してて、毎度の詳細は次回だが意識の有無は別としても多かれ少なかれ皆が何か危機感を覚えたからなんじゃないかな。

>つづく<

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