音楽備忘録1321 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑰
漸く回路例の提示に漕ぎ着けたが、物次第でかなり難易度が違うのが玉に傷だ。
何でも明解な方が良いんだが、製作上の事情でそうは行ってくれないん。
ハンドメイドの少量生産だったり発展性を持たせたのだったら未だしも、今時コストカットしようと思えばなるべく部紺はプリント基板に載せるのが主流。
結果的に古典のよりポットとの繋がりが難解になったり、回路図と実際の接続箇所が異なってしまったりがある。
けれど根気良く探れば必ず辿り付くのが、文学系よりは救いがある。
一応のコツとしては目的外のが先に見つかったぽかったら一旦メモっとくとして、地道に1つづつあたってく。
それで見当が付いてから他のとも併せて確定するのが、体験上は最も確実だった。
そうしてくと例えばどれか1つだけ未発見の際、消去法で見当を付けるのが可能になる。
上図は代表的3社の典型パターンだが、縦線2本が向い合せで描かれてるコンデンサの値がGuitar用なのだ。
カッコ内の数字は実際の部品殆どの本体表記例で、小柄なのだとフル表記が収まり切らないのから普及した。
処で中にはTone回路は共用で、入力段や段間カップリングコンデンサの値で調整されてるのもある。
比較的Marshallは入力段違いのが多く、その場合多くはTone回路の定数を弄ってもローエンドが不足し易い。
そちらのモディファイはワンランク難易度が上がるんで次回送りにして、最もポピュラーなFender系のを中心に先へ進もう。
現代ではリイシュー以外Tone回路をチープにするのは少ないんで、多分Fender系のを雛形にしてるのが多いんじゃないかな。
で魔改ではこの3つのコンデンサの値を大きくするのが中心になるんだが、最も手抜きをするならBassツマミに繋がってる1μF(104)だけ大きくしても良い。
筈なんだが既にかなり低くしてあって大抵は殆ど実効性が無いんで、Midに繋がってる.047μF(473)を1μF(104)に増し盛りしてるケースが多い。
只この原始的回路はとてもアバウトなんで全体のバランスを考えると、Trebleに繋がってる250pF(251)も併せて470pF(471)程度へ増し盛りしてるのが多い。
又上図2,3ので他箇所で低域が削れてない場合は、どちらにも2つある.022μF(223)を.047μF(473) 等に交換すれば良い。
何れにしても知識とハンダ付けのスキルが要るから俺みたいなのに依頼するケースも少なくないだろうが、幾つかの部品交換だけで電気的にはちゃんとしたBass Ampになってくれるのだけは覚えときませう。
但し殆どで当然スピーカは繋ぎ替えなきゃ駄目だが、運が良きゃAmp部は魔改をしなくても何とかなるのもあるやも知れない。
<つづく>
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