音楽備忘録1324 天然REVERBの勧め➌
今回はメリットとデメリットを中心にお送りするが、敢えて最初はどっちにも転ぶのから行こう。
多分その筆頭に挙がるのが原音・残響同時録りで、従兄宅の階段バーブでは現況別トラックになっている。
その理由は地理的事情からで、文章化しようとしたら俺には難し過ぎだったんで図説にするわっと。
兎に角それでEchoの深さが自由になるってよりゃ、1箇所で拾い切れ無さそうって原因でトラック分けしたん。
だば略概念図の説明だが左が従兄宅で絶賛!?実施中の我々言い「階段バーブ」で、右が拙狭宅での無理くりアンビエントのケースだ。
青・緑が遮音扉でピンクの□がDrumsetで、ピンクの小さい○が残響用Mic・グレーの塗潰しは音的にデッドスペース。
左の青描画扉が従兄宅で階段バーブ時のみレッスン室と階段間のみ開けていて、それ以外演奏中は解放厳禁だ。
従兄宅では太鼓左右に余裕があるんでホントのOff Micも可能なんだが、そうすると片chだけ残響が深くなるんで今ん処未実施だ。
太鼓の向きを変えりゃ少しは改善出来そうなものの、残響の距離が上図の半分程度になってまうのが難点。
一方拙狭宅では初期コンセプトが超低残響なんで、アンビエントとは名ばかりで実態はせいぜい狭小ルームEchoといった風情。(響く様にした処で狭いからあんまり意味が無い)
んで両方に共通なのが太鼓の向きを変えても、向い合った壁の反射率がかなり違う処。
なので複雑な響きには一応なってくれるが、左右の響きが異なり過ぎて残響をステレオ収音するには不向きなんだ。
けれど拙狭宅でも非直接音も得られる点ではご利益が少々あり、概述の柔らかPianoの収録等には効果が認められた。
わ本題からは逸れるので階段バーブの方へ戻ると、色々試した結果距離稼ぎ重視ってなった。
あまり残響時間が短くては唯のOff Micと差別化が不足するんで、なるべく遠距離で「鳴き竜現象」が最小になるポイントを従兄が散々苦労して決定したものだ。(鳴き竜現象:特定の周波数でだけ長く響く、実際にはスプリングをビヨンとやった時の音に近い)
簡単に総評をすれば第1にナチュラル・第2にデジリバかどうか殆ど分からずってなもんで、そりゃあ超On Mic+デジリバのとはかなり趣が異なるがね。
セミOn Mic以降音源から遠ざけて拾うと「純粋な直接音」は無くなるが、明瞭度では少し不利も後掛けReverbが無きゃ問題にならない。
On Micにも独特な美しさに魅力を感じないでもないが、悪く言えばアンドロイドの世界の音ってな感じだ。
私的にはあまりにも原音と残響が分離し過ぎてるので、主役とそれ以外の脇役が仲が悪いみたいな淋しさが…。
一定以上に大所帯のだったらそんなに気にならんが、小規模アンサンブルや「隙間を活かした音創り」にはこの淋しさはかなり痛いよ。
この「中抜け現象」単にEffectが効き出す迄の時間短縮じゃ改善されず、結局は曖昧・気紛れな原音と精緻なバーチャル残響音がかけ離れ過ぎてるからなんじゃないな。
もしかしたらそのせいでデジリバデフォになってから、それでトリオとかの録音ではやたらと重ねとく様になったのかも知れない。
本当にそれだけの音を散りばめておきたかったんなら良いが、淋しさ対策の為だけに曲に不要なのをテンコ盛りにしてたんなら考えものですよ。
余計なのを加える程、やっぱり主役が引っ込むからねえ。
>つづく<
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