音楽備忘録1304 伴奏の重要性⑯
今度は音色について言及するが、何だって少しでも良い音色に越した事ぁねえがな。
Leadパートや独奏等とは違う処もあって、単純に良い音色では済まされないんだ。
上記前者の場合地味だろうと派手だろうと周りが合わせてくれたりするが、その「合せる方」は中々大変なのだ。
だから結局はソリストにだって少しは全体思考をして頂きたいが、物理的条件の違いは伴奏者の方で把握しとかないと仕方無い。
第1に音量に制約がある分、万一明瞭度等に不足があっても音量で補填は出来ない。
こごての明瞭度は一般のと少し毛色が違い、例え目立たなくても内容が分りゃ良いんだ。
がそれこそが結構難しい処があってこれが第2になるが、一定以上の音程感が確保されてる必要があるんすよ。
今劣化本邦ではこの内エレキBassの音色に瑕疵のあるのが散見されるが、同じ音程のSynthe等が入ってない場合その聴こえ次第じゃアンサンブルが腰高や最悪は足を失った人みたいになっちまう。
この件が無くてもBassは中域・中低域・低域のバランスがセンシティブなんだが、上の方に行く程基音と下の音程の倍音が混在するからだ。
なんつうと難解なんで具体化すると例えば40Hzには通常4弦最低音(仮にE1とする)の基音しか無いが、80Hzではオクターヴ上の基音(E2)にオクターヴ下(E1)の倍音が加わる。
勿論音程がかなり低いんで倍音で基音を連想させてるのもあるんだが、兎に角周波数が上がる程混雑して来んだ。
考え様に依っちゃ下は敵!?が少ない分小さくなったって平気だが、単に聴き易い音色にすると大抵は高い弦の高いフレット程音量がデッカクなるん。
けどたいがいにしとかんとその領域の主はGuitarやキーボードなんで、敵が居る時だけ張切る!?傍迷惑な奴になっちまう。
心理的に切磋琢磨するのは悪いばかりじゃないが、他が誰も出来ない時こそ頑張らなきゃならないのがアンサンブルだからねえ。
わ兎も角この件で誤認し易いのが昔のナローレンジので、極端に言や昔のはほぼ中域だけの狭い中で棲み分けしてたのをね。
基本的には各パートの帯域を思い切り制限して対処させてて、今比じゃBassは全然高域なんて出して無かった。
或は基音に忠実だったと言い換えても良く、実際には2~4倍音位迄はあまり制限してなかったんだけどね。
でもそれ以外・以上の倍音は様々な事情から見事に削れてて、結果「倍音の重なり」は今より遥かに少なかったんだ。
昔だって「生」だったら大して狭帯域になんかなってないから、その場合は豊富な倍音が聴こえちゃっても平気って仕組みになっとりゃあす。
だから録音物にはかなりの劣化があったんだが、不思議なもんで今劣化本邦のと比べるとそんな昔のの方が自然に近いから妙なもんだ。
これって音楽をオーディオとして聴くか曲として聴くのかって話しで、オーディオに振り過ぎると音程感等よりディテールばかり忖度しちゃうからですよ。
例えばストラトとジャズべとパールが鳴ってるのはハッキリ分かるが、夫々の音程等は今一になるとかさ。
勿論なるべく両方とも分かるのが良いけれど、曲が分かる大前提を反故にしてディテールを追求しても無意味なんだよね。
上記のみたいにそれが案外難しく詳細は又次回送りだが、楽器の特徴とは相反する事が少なくないんだわ。
>つづく<
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