音楽備忘録1318 伴奏の重要性⑳
今度はBass以外の伴奏音色へ進めるが、注意度高目なのは自由度の高いGuitarだ。
私体験では低音弦の埋もれが最も気になり、しかし好ましい音色との狭間で悩みが尽きない。
音色としては過剰に太くしたくないし、歪みとの兼合いでも低域は充分に削いどきたい。
処がしばしば中高音部とのバランスが悪くなり、伴奏では肝心のパワーコードのローエンド等が引っ込んじまうんだ。
必ずしもGuitar音色だけが悪いとは限らず、もしかしたら宅のAmpと拾うMicの相性等もあるかも知れない。
或は事後EQやコンプ果ては別録りすれば良いんだろうが、なるべくならストレートに行けるに越した事はないんでね。
最近は昔みたいなやたら太いだけの音色が影を潜めたのはマシだが、Guitarのローエンドを殺しその上で補填して軽やかにする方法は今でもかなり使われている。
変にドスドスとかならないのは良いけど、それでもし中域の下の方が肥満になってる様なら皆に迷惑掛けてんでっせ。
それで思い出したのがアコギのローエンドで、一般的なポピュラー系ではほぼお邪魔扱いされてる。
がBassやPianoの低いのにあまり干渉してない様だったら、無暗に削るのを俺は関心しない。
時と場合にも依りにけりだが、伴奏に使ってるなら本当に邪魔になった分だけに留めた方がエエよ。
それで思い出したⅡがSouthernrock系ので、Countryを下地にした伴奏も頻繁にあるだけにそのままにしてるのが多かったな。
それに留まらずLynyrd SkynyrdのGary Rossingtonに至っては、近年エレキでも一切ローを削っていない。
流石に軽目のPops系ではクド過ぎて使えないが、そのお陰もあってトリプルギターの分離と誰のかが明解になってるのは確かだ。
Piano系では前述の如くブライトにするのに盛るのが普通になってるが、これもそのせいで崩れたバランスを修正しなくちゃなんない。
その内最推奨なのはMicの位置と距離で加減するヤツで、高音側を少し遠目にする事で同時に硬過ぎ君も予防出来る。
因みに手段に限らずPiano系で大切なのは、中音程域や低音程域を例外時以外決して太らせない事だ。
豊富な倍音を生かすと共に、わざわざ他楽器に音色を寄せては分離弁別に不利だからね。
これ等に関し今劣化本邦のと偶然聴き比べて気になったのは、今のは多数の楽器が入っててもユニゾンやそれに準じる伴奏がやたらに多かった処。
久々の鶏玉子話しで音色のせいか流行のせいかは知らんが、最少数のパートで全部が違うのを演ろうとすると近年のMixでは不向きだ。
チープな再生機器に忖度したか知らんが、ワイドレンジを標榜してる割にはローエンドが削れてる。
その補填が俺言い「魔の150~250Hz」でなされてる為、全体音質の割に分離度が大して良くないんだ。
因みにⅡでハードコンプを施しても生き残り易いのがその近辺で、それより低い周波数は波高が高い為にガッツリ押し潰されるからだ。
要するに今主流のMixでは2つ大きな誤りを犯してて、そのしわ寄せが主にBassに及んでるのよ。
>つづく<
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