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2023年3月

2023年3月31日 (金)

音楽備忘録1323 ビックらこいたこれは許せん➍

根拠ほぼ無き増税やマイナンバーカードに纏わる色々から、原発事故当時の東電幹部が無罪等いよいよ世の中は滅茶苦茶だ。
こっちの業界でも国内メジャー系は音楽的に壊滅状態だが、最も形式だけ整ってても通用しない1つが音楽なんだ。

今や何でも儲けたもん勝ちが横行してるが、それでは没後に高評価になったBeethovenみたいなのは一体どう扱や良いんだい?。
何となじられても断言しときたいのは、音は基本的に正直でしかないって事。

スマホのアプリで画像を盛るみたいにEffector等を扱ってるが、現状の殆どのEffectorには残念!?ですがまるで別人にする様な機能は備わってないんすよ。
強いて挙げるならRing Modulatorがまだ近いが、思ったように操縦するのは非常に困難だ。

Ampシミュレータ等過去比では随分良くなったものの、あった音から削る方は可能でも追加する方がとても困難。
オモチャ(万一ネタバレしても面白いからOKとか)としてならそんなのもアリだが、10年後50年後迄欺き続けられる様なのは存在しない。

そんな道具の使い方が又問題で、曲の骨格に使っちゃ駄目なのよ。
建築の方が実感し易いと勝手に思うから置換すると、確かに儲け主義の大企業は外面中心に頑張ってるよ。

けど○○パレスの手抜き工事みたいなのを除けば、幾ら安価でも柱にヤワな材なんか使ったりしない。
見た目が悪くても最低限の強度はあるのにして、数年でひっかしがったなんて事態を回避している。

近年のホワイトワーカーセレブで勘違いが甚だしいのがこの点で、書類上なら幾らでも効く誤魔化しが実体のある物に迄は通用しない事実。
人間と云う物体も2次元で切り取るからアプリで盛れて、現実の3次元になるとせいぜい胸パットとかハゲかつら程度が常時し続けるのの限界なんだ。

だからこそ窮余の策でステマや偽レビューに走り出したが、世間の評判より自身の耳を信じられればパー。
趣味性の高い音楽では極一時的には有効でも、その期間が極端に短いんだ。

そんな分野では経営者が一部例外を除き、その畑出身じゃないと苦しい。
のが有名経済アナリストなんかの口車に乗って、書類上の経済効率だけを追求するからコケる。

この経済アナリストってのが曲者で、本来的にはあまり世間で有名を馳せるのがおかしいんだ。
裏方の更にサポート役なのに妙に出て来るとしたら、楽な仕事を選んでしかし量をこなして実績を強調したんだろう。

本来なら上手く行っても大して儲からないのに誰もが困窮した様なの、つまり助けが得難い処へ颯爽と現れて解決させた途端に去る様な仕事なんじゃないの。
真にそんな仕事を実行してたらTVに出たり書籍を記したりしてる暇は無い筈で、分かってて利用してるのも居るんだろうがそんなの奉ってちゃあね。

これについては次回に掘るが専門性が一定以上になる分野では、経済の倫理より優先させなきゃならないのが色々あるんだな。
経営側にのっぴきならない都合が勃発してでも、顧客軽視が出来ないってのが。

<つづく>

2023年3月30日 (木)

音楽備忘録1322 伴奏の重要性㉑

漸く伴奏の音色編も終焉に向かうが、良い音色にも単独だと良いのとアンサンブルに入り始めて真価が発揮されるのと2通りあるっすよ。
そいで過去の本当の達人達は後者なんだが、近年じゃリアル合奏の機会が減り続けてるから不公平ってばそうかもね。

理想は飽く迄リアルのはリアルでなんだけど、様子を掴むだけなら今は個人で自室でも多重録音(最早死語!?:マルチトラック)が出来るからね。
オマケに弾けない楽器は打込みゃ良いんだから、独りじゃロクに研究出来ませんなんっつったら嘘になるぞ。

と言いつつ杜撰大王なんで打込みでは現況EQは殆ど試して無いが、人力と併存させて最後迄残すのにだけはやってるよ。
その中で記憶に残ってるってばSynthe Bassがあって、エレキBassと共存させるのに少し苦労させられてもうた。

それが我々が利用してる無料古典ソフトシンセの音源が、実際のSyntheの音とは一寸違ってたからなんよ。
モノホンだとローは目立たなくてもフィルタで削らん限りドバっと出てんだが、何故かその音源のはローエンドがご丁寧に上品にしてあってさ。

それがこっちの意図「エレキBassのオクターヴ下を付加して分厚くする」のに不都合で、俺様には珍しく何回も試行錯誤させられただよ。
最初は該当箇所の音量から修正して、足りなかったからEQへと…。

そんなので又々懲りてるから低音により拘ってるのかも知れないが、音色以外の事情で高域を削ったのは単に喧しいと感じた場合のみだ。
伴奏ってBassソロとか以外は音程の低い方へ寄りがちなんで、中低域の適切な調整が肝心なんす。

その様な音色になってないと今一になった時、フレーズが悪いのか弾き方か或は音色が不適切なのかが判然としなくなるよ。
もしこんなののせいでイケてる伴奏のアイデアを、没にしたりしてたら何と勿体無いんでせう。

なので先に手を打てる処はある程度済ませとくべきで、それがどう奏でるかにどんだけ集中出来るかにもリンクしとるんだす。
この件リアル楽器と違ってもしかしたら打込みの方が大変そうで、音源を「選べるがそれ自体は弄れない」事の方が多いからね。

その発展形としてBandに足りるだけのメンバーを集められなかった際、伴奏だけ打込みでと考えたりするのに実は不向きなのかもよ。
僕は私は拘らないから別にって人だって居るんだろうが、そんな状況も長く続けると何時の間にか伴奏の退化に繋がる恐れが…。

ので原始的想定と演ってみてある程度違ったなら、疑問を持った方が良いんじゃないかな。
悪い癖に限って一度定着しちゃうと中々修正が効かないから、お気を付けあそばせ。

<やっとend>

2023年3月29日 (水)

音楽備忘録1321 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑰

漸く回路例の提示に漕ぎ着けたが、物次第でかなり難易度が違うのが玉に傷だ。
何でも明解な方が良いんだが、製作上の事情でそうは行ってくれないん。

ハンドメイドの少量生産だったり発展性を持たせたのだったら未だしも、今時コストカットしようと思えばなるべく部紺はプリント基板に載せるのが主流。
結果的に古典のよりポットとの繋がりが難解になったり、回路図と実際の接続箇所が異なってしまったりがある。

けれど根気良く探れば必ず辿り付くのが、文学系よりは救いがある。
一応のコツとしては目的外のが先に見つかったぽかったら一旦メモっとくとして、地道に1つづつあたってく。

それで見当が付いてから他のとも併せて確定するのが、体験上は最も確実だった。
そうしてくと例えばどれか1つだけ未発見の際、消去法で見当を付けるのが可能になる。

Amp-tone
上図は代表的3社の典型パターンだが、縦線2本が向い合せで描かれてるコンデンサの値がGuitar用なのだ。
カッコ内の数字は実際の部品殆どの本体表記例で、小柄なのだとフル表記が収まり切らないのから普及した。

処で中にはTone回路は共用で、入力段や段間カップリングコンデンサの値で調整されてるのもある。
比較的Marshallは入力段違いのが多く、その場合多くはTone回路の定数を弄ってもローエンドが不足し易い。

そちらのモディファイはワンランク難易度が上がるんで次回送りにして、最もポピュラーなFender系のを中心に先へ進もう。
現代ではリイシュー以外Tone回路をチープにするのは少ないんで、多分Fender系のを雛形にしてるのが多いんじゃないかな。

で魔改ではこの3つのコンデンサの値を大きくするのが中心になるんだが、最も手抜きをするならBassツマミに繋がってる1μF(104)だけ大きくしても良い。
筈なんだが既にかなり低くしてあって大抵は殆ど実効性が無いんで、Midに繋がってる.047μF(473)を1μF(104)に増し盛りしてるケースが多い。

只この原始的回路はとてもアバウトなんで全体のバランスを考えると、Trebleに繋がってる250pF(251)も併せて470pF(471)程度へ増し盛りしてるのが多い。
又上図2,3ので他箇所で低域が削れてない場合は、どちらにも2つある.022μF(223)を.047μF(473) 等に交換すれば良い。

何れにしても知識とハンダ付けのスキルが要るから俺みたいなのに依頼するケースも少なくないだろうが、幾つかの部品交換だけで電気的にはちゃんとしたBass Ampになってくれるのだけは覚えときませう。
但し殆どで当然スピーカは繋ぎ替えなきゃ駄目だが、運が良きゃAmp部は魔改をしなくても何とかなるのもあるやも知れない。

<つづく>

2023年3月28日 (火)

音楽備忘録1320 天然REVERBの勧め➋

唐突に前回最後部の「地下道サウンド」こぼれ話から参るが、2回目で堂々と余談から入るのも拙ブログのスタイル!?。
っつうのもそれがフッィトしてて効果的なのが、昔あったのを思い出してん。

それはモノラルの方がデフォ当時の俺言い「英ヤバい系兄ちゃん」等ので、初期The Rolling StonesやThe Animalsだ。
米でも当時だと無名黒人のはステレオ化未達のがあったりしたが、その方が却って今言いすれば地下アイドル感があってムード満点だった気がする。

或はステレオで録れない出せないのを意図的に利用したのかも分らんが、実際彼等のメジャーデビュー前は穴蔵みたいな所でLive演ってたからねえ。
今になってみるとそう云う文化的背景みたいなのの演出もバカにならなくなってて、それが軽視されてるから平準化しちゃってるのかもねえ。

過去例でも全盛期以降のFrank Sinatraだとかこっちなら美空ひばりだとか、誰よりもゴージャスな広大な場所で演ってる感じにしてあったよ。(尤も多分本当にそうだったんだろうが)
さてこの辺で戻さないと本題が入り切らなくなるから転換するとして、同じく前回最後部に記した如く狭いと広いを共存させるとチンケな音場になるん。

ではSnareの不正な空間感から参るが、未対策で異なるEchoを付加した場合明瞭度を格段に落しちまう。
Rock系等では大音量で叩かれるんで、主目的CymbalのオーバーヘッドMicにもこれでもかと混入しちまう。

結果望んでない残響が加味されるんだが、そんなのへ別Echoを掛けると残響が不可解な事になる。
問題はその先で単純に2つのEchoが掛かっただけで済みゃ良いが、私感98%位は「混変調」現象を発症するんざます。

この場合主に位相が乱されて起こるのが多いんだが、特に狭い方の残響が広い方のより大きいと苦しくなる。
具体的には狭い場所で録ったのを広い店かなんかでメディアを再生してる感じになり、別項の「硬過ぎ君」を次善駆逐するのなんかにゃ少しは使えるんだけどさ。

折角ええ頃加減に録れたのに限って明瞭度を劣化させるんだから、Echoの不自然さを無視してもそうならない方が良いって訳。
そんでこの問題は過去には致命傷にはなって無かったとは言え、Snareの音像だけにフォーカスすると昔のでも多少は違和感があったですよ。

逆説的にそれを証明すればBeatles初期のとかPurpleのアルバムMachine Head等のDrumサウンドが、未だ自然な感じで比較的高評価を得てるのは原音・残響が一発録りの影響もアリと考えている。
Machine Headのは残されてる写真の通りスイスのホテルの廊下の残響だが、俺等の「階段バーブ」はそれの差し詰め「通路違いバージョン」ってのが発想源だ。

っても本項冒頭にある様に現況従兄の地下レッスン室とそれへ繋がる階段でしか実施出来てなく、日本みたいに響かない家が多いとかなり導入困難だ。
が俺言い「Echoを整理してなるべく1箇所1つにする」ってのは、今の音響性能に至っては鉄則化してんじゃないかな。

>つづく<

2023年3月27日 (月)

音楽備忘録1319 ビックらこいたこれは許せん➌

人次第で影響度には差があろうが、本日の生贄は電気代の不当値上げだ。
為替レートは一番酷い時より少しは収まり原発推進も容認(最安になるからと偽って強引に強行しただけ💢)されたのに、こいつぁ奇怪な了見だ。

恐らくは壺劣化政権だから原発推進の材料にするんだろうが、実は幾ら掛るか分らんのを動かすんで先に資金を貯めようとしるんだな。
実に、実に、実にけしからん事って、せめてそれはお前らやりたい奴だけで何とかしろよ…なんだがねえ。

っとその前に早くも恒例の前回補遺が入るが、Guitar AmpにBassを突っ込む方が豊富な経験があったのをコロッと忘れてた。💦
宅の2は台共当初から兼用の目論見があったが、それでBassメインのが38cmバックロードホーン・Guitarメインのが30cm密閉箱のサイズが標準より一寸大きいのになった。

Guitar用の方が数年早く入手出来たんで、最初はもう何でもそれに突っ込んでまつた。
只その時期は防音じゃ無かったんでそんなに音量出してないが、その後現宅でJack Bruceごっことかしても通算40年超現在迄変化無しざます。

さて本題へ入るとミュージシャンよもっと表立って皆怒れっ!!、てのは具体的に大きな被害を被るんだから大いにその資格があんねんで。
電気楽器は分り易くも個別の量的には大した事無いが、例えば防音室って締切り続けるには換気・空調や大抵は照明が必須だ。

音をなるべく漏らさぬ為には風洞が長くなってより圧を受けるし、窓は遮音性能が良くないからなるべく減らす。
色々な面で普通の部屋より欠点ばかりで、強いて勝るとしたら保温性位だ。

がその保温性すら中に居るのが俺みたいなのだと、発熱量が多いからそのまま放っとくと大変な事になる。
一旦うっかり温度上昇させちゃうとなまじ保温性が良いもんだから、下げるのが一苦労なんす。

その上これも当然だが暖房も比較的廉価な灯油ストーブはおろか殆ど電気以外のは全部使えず、強いて例外を挙げるとすれば家庭用は絶版になって久しいガスエアコン位だ。(電動よりマシなだけで停電すると使えまへん)
ハコからしてそんな按配だからかなり想定外の処まで電気のお世話になってて、Classic系生楽器の者ですら知らん間に望まなくとも結構消費しちゃってんよ。

確かにアルミ生成とか寒冷地での電気暖房に比べりゃ遥かにマシだが、色んな場面で逐一関係してる点ではチリツモ警報発令でんがな。
それと悩ましいのが節減が困難なのが多い処で、車のアイドリングストップみたいな真似が安定度確保の為に不能だ。

録音では奏者が何時成功するか不明だから(あんまりそんなじゃ困るけど…)、取った枠の前半は録音関係はOffで良いやって訳にゃ行かない。
石のAmpでも回路の安定の都合で温度を保たせたいから、演奏の合間の度に電源切るなんてのは芳しくない。

コレちよっち知識を晒すと半導体の性質から、温度変化に敏感で電流量が大巾に変動するんだ。
やたら温まったり冷めたりすると不安定になり、なるべく一定させる為に回路に涙ぐましい迄の工夫を凝らしてある位ですから。

要するにエアコンや昔の蛍光灯みたく頻繁なOn/Offが苦手で、リモコンのある機器の待機電力より断然多いっす。
それより何より動力や暖房の様に、エネルギー源を選ぶなんてのが1mmも無いんだよ。

<つづく>

2023年3月26日 (日)

音楽備忘録1318 伴奏の重要性⑳

今度はBass以外の伴奏音色へ進めるが、注意度高目なのは自由度の高いGuitarだ。
私体験では低音弦の埋もれが最も気になり、しかし好ましい音色との狭間で悩みが尽きない。

音色としては過剰に太くしたくないし、歪みとの兼合いでも低域は充分に削いどきたい。
処がしばしば中高音部とのバランスが悪くなり、伴奏では肝心のパワーコードのローエンド等が引っ込んじまうんだ。

必ずしもGuitar音色だけが悪いとは限らず、もしかしたら宅のAmpと拾うMicの相性等もあるかも知れない。
或は事後EQやコンプ果ては別録りすれば良いんだろうが、なるべくならストレートに行けるに越した事はないんでね。

最近は昔みたいなやたら太いだけの音色が影を潜めたのはマシだが、Guitarのローエンドを殺しその上で補填して軽やかにする方法は今でもかなり使われている。
変にドスドスとかならないのは良いけど、それでもし中域の下の方が肥満になってる様なら皆に迷惑掛けてんでっせ。

それで思い出したのがアコギのローエンドで、一般的なポピュラー系ではほぼお邪魔扱いされてる。
がBassやPianoの低いのにあまり干渉してない様だったら、無暗に削るのを俺は関心しない。

時と場合にも依りにけりだが、伴奏に使ってるなら本当に邪魔になった分だけに留めた方がエエよ。
それで思い出したⅡがSouthernrock系ので、Countryを下地にした伴奏も頻繁にあるだけにそのままにしてるのが多かったな。

それに留まらずLynyrd SkynyrdのGary Rossingtonに至っては、近年エレキでも一切ローを削っていない。
流石に軽目のPops系ではクド過ぎて使えないが、そのお陰もあってトリプルギターの分離と誰のかが明解になってるのは確かだ。

Piano系では前述の如くブライトにするのに盛るのが普通になってるが、これもそのせいで崩れたバランスを修正しなくちゃなんない。
その内最推奨なのはMicの位置と距離で加減するヤツで、高音側を少し遠目にする事で同時に硬過ぎ君も予防出来る。

因みに手段に限らずPiano系で大切なのは、中音程域や低音程域を例外時以外決して太らせない事だ。
豊富な倍音を生かすと共に、わざわざ他楽器に音色を寄せては分離弁別に不利だからね。

これ等に関し今劣化本邦のと偶然聴き比べて気になったのは、今のは多数の楽器が入っててもユニゾンやそれに準じる伴奏がやたらに多かった処。
久々の鶏玉子話しで音色のせいか流行のせいかは知らんが、最少数のパートで全部が違うのを演ろうとすると近年のMixでは不向きだ。

チープな再生機器に忖度したか知らんが、ワイドレンジを標榜してる割にはローエンドが削れてる。
その補填が俺言い「魔の150~250Hz」でなされてる為、全体音質の割に分離度が大して良くないんだ。

因みにⅡでハードコンプを施しても生き残り易いのがその近辺で、それより低い周波数は波高が高い為にガッツリ押し潰されるからだ。
要するに今主流のMixでは2つ大きな誤りを犯してて、そのしわ寄せが主にBassに及んでるのよ。

>つづく<

2023年3月25日 (土)

音楽備忘録1317 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑯

小型真空管Amp Headの魔改・魔用の勧めだが、本物のサウンドが得られる他に録音にも使えるのが何より大きいんだ。
Guitar用の場合本格派大型Ampにもありつけるが、特に鍵盤用として庶民には最早一択なのではないだろうか。

ので敢えて予告を一回先送りして、主に電気鍵盤での具体差をもう少し掘ってみたい。
サンプリングキーボードの電気楽器音は前に何度も述べてるが、どんなに秀逸なのでも一部を除けば原理的に片肺飛行なんだ。

その最大差はAmpに依る加減の部分が欠落してる事で、上記の例外とは不完全乍らも球を内蔵させたバーチャルHammondだ。
っても音源部がTonewheelじゃないから拘りゃアウトだが、それで球Ampレスだと俺言い本物率が¼になってまう。

因みに毎度幼稚な発想ではあるが音源部・増幅部を、仮に夫々リアルに½・バーチャルに¼得点を当て嵌めて合計するとこうなる。
この発想に則ると本物率を¼から¾へと、球Ampさえあったなら過半数に持ってけるんだから。

音源部の方でHammondやクラビはリアルが困難化した今こそ、増幅部(つまりAmp)の重要度は寧ろ上がってるんじゃないかな。
概述の如くそれが伴奏の常用と大きく関ってると感じられ、Piano以外の鍵盤をデフォとする弾き語り奏者の誕生可否にも繋がってるから馬鹿にならんのですよ。

一寸盲点つうか虚を突いた感じかも知れないが、一時期のStevie Wonderみたいな曲は作る段階からそんなのじゃないと厳しそう。
Ray Charlesにしたって晩年のBalladeなら兎も角、若いイケイケ時代のWhat’d I Sayみたいなのは初めからエレピじゃないと苦しいんじゃね?。

因みにⅡでエレピを導入した原因は調律の信頼不足からだったそうで、今頃初めてWiki覗いて知る杜撰大王であった。💦
今時日本じゃデジタルピアノが最もポピュラーな存在なんでピンと来ないかも知れないが、生ピしかない当時に肝心な調律が目茶目茶だったらそりゃ大変。

特に当時の米では差別も酷かったから中には悪意のもありそうで、しかしお抱え調律師を帯同させても時間が取れなきゃお陀仏だ。
実は今でも持込みの方が少ない楽器の奏者には少し関係アリで、DrumならSnareとペダルだけ持参とかして防衛策!?が取られている。

鍵盤の場合PA必須のミニAmp持参は今の処アブノーマルだが、より高額な高級鍵盤よりゃリーズナブルだ。
是又電気鍵盤奏者(今居るのかよ)には重要で、こう云う一種の裏技が周知されてないから専門の人が居なくなった可能性も考えられる。

何をどう使おうと選ぼうと自由なのにオッサンしょっちゅう吠えるのは、こういう可能性が排除出来ないからなんだよねえ。
流行から外れたりマイナー化するのと、選択肢を完全に奪うのは別なんじゃないかって。

>つづく<

2023年3月24日 (金)

音楽備忘録1316 天然REVERBの勧め➊

と言っとき乍ら自身の宅では全然試せる環境が無いんだが、たればこその勧めで御座居。
自宅で無理でも幸い従兄宅では可能なので、その実験途中経過を交えてお話ししませう。

最初は従兄のオリジナルDrumサウンドと、それが置いてある地下レッスン室への階段がキッカケだった。
セット自体の収音は俺言い「セミ・オンMicのエレクトレットコンデンサ2本」に取敢えずは落着き、その時点で残響付加に少し問題が生じたんだ。

当初従兄自身は大して気にしてなかったんだが普通にデジリバを掛けると、異なる響きが「2つ付加される」のが俺には気になったんだ。
コレ昔の作品ではかなり沢山そんなのがあって、聴き流せればどっうて事ぁねえが一度気になり出すともう駄目ってヤツでさ。

どゆこってすかってば超On Micの以外は、普段気付かなくても「ハコの残響」がエコー掛ける前に既に少しは入っちゃんてんの。
それをほっといたままReverb掛けちゃうと、狭い部屋とそれより広い部屋の残響がダブっちゃうよ。

大抵は狭いのが録音場所ので広い方が後掛けReverbのなんだけど、そういう音は現実には殆どあり得ないのになっちゃうんすよ。
今昔問わずオーバーヘッドの音はそんなになっちまってて、実はそれが明瞭度に悪影響を及ぼしてる可能性も高いんだ。

万に1つとってもチープな音色の楽器だったら、或は↑のお陰でちったあ厚みを増せるかも分らんがね。😵
けれど全く関連性の無い2つの残響ってな害悪の方が色々多いんで、避けられるもんなら避けた方が賢明なのは自明の理なんどす。

それと環境変化≒音響機器の性能進化で昔とは様相が異なってて、端的に言やその昔のじゃ僅かな残響なんてノイズに埋もれて聴こえやしなかったかんね。😖
コレⅡでって事ぁ裏を返すと隅々まで聴こえる様になるとその粗相がバレ易くなり、近年日本じゃよりイヤホン・ヘッドホンで聴く機会が増えてるから全然隠し切れなくなってんだ。

処で現状デフォの録音方法って次の2つの事情から成ってて、良い響きの場所で録るのとそこでの音を完璧に拾うのが昔は殆ど無理だったのから来てん。
唯でさえ録れば呆けるってのにMicを離せば更に呆け、通常残響はかなり源音より小さいから拾い切れんとな。

だが今デジタルではその様な不始末はとっくに無くなってて、しかし録音の仕方だけ古いのが残っちゃってん。
具体内容は次回へ譲るとしてなるべくなら超On Micが困難な楽器は、残響も同時に録っちゃった方が安全なんすよ。

確かに楽器のスケール感には残響は必要なんだけど、それは一定以下の狭い場所限定なんだ。
距離5m以内であればDrumやPiano等の両端の「位置違い」が角度差なんかで分かるが、数十m離れると殆ど「点音源」になるでしょ。

それでもPAの補助があると多少は左右になら振り分けられるが、それとてあまり明確に振るのは不味い。
広大な観客席でそれやると例えば左の客にはギターAしか、右の客にはギターBしか聴こえへんとかなるからさあ。

なので広々エコーを掛けるのが合ってる様なのには、特にスピーカ不要の生楽器だと「楽器のパンポット」はほぼ無効化しといた方がええん。
強いて例外があるとするなら「純粋に奥行きだけのエコー」の場合で、けどそれだと典型的「地下道サウンド」しか得られませんが。

<つづく>

2023年3月23日 (木)

音楽備忘録1315 ビックらこいたこれは許せん➋

探すつもりは無いのにまた出て来やがったの、お次は「Guitar AmpにBassを繋ぐと壊れる」って真っ赤な嘘だ。
これを綴った奴は名も所在も明かしてるんで、マジの勘違いか言い訳に自信のある商売人なのかな。

まあ用途の限定されてるのだとそれ以外の使い方は、少なくとも保証しない位は仕方無いがね。
この件厳密にはBassで無くとも法外なBoosterとかで焼いちゃう事もあるが、電気と音響の知識を正確に持ってたら寧ろ逆を言った筈なんだ。

石の物は球より弱いが、物凄く色んな楽器があるから電気的耐性はそれなりに配慮が行き届いてるんだ。
エレキの規格なんざPhantom電源より断然いい加減だし、そもそも正規のなんてありゃしない。

他の音響機器への信号を除けば、慣例に基づいて一応やってるだけだからさ。
なので電気的耐性は他機器と比べると大関級ってなもんで、それを上回るのは医療だのセキュリティだのの横綱級位だ。

けどスピーカの方はそこ迄じゃ無く、回路でそれ用の信号に変容されてるのが前提だから頭より弱いんだ。
楽器Ampで頭がやられるケースは上記法外な過大入力で、この点でもGuitar程の歪みの想定が無いBass Ampの方が殆どでマージンが低い。

ここから自前失敗談を臆面も無く晒してくが、Bass用の頭の電源部の電解コンデンサが逝かれたのはリズムボックスを延々鳴らした時のみだった。
スラップ奏法だと結構パルシブになるもリズムボックスの比じゃないんで、当時搭載されてた楽器Ampの電解コンでは追従し切れず疲弊したらしい。

そんでもその時点で新品とは程遠い状態だったから、或は寿命を短縮しただけだったかも知れない。
のに対し次のは新品ホヤホヤのウーハで、同じのへGuitarで目一杯歪ませてたら突如音が出なくなったんだ。

当該機は昔のなんで一応「Bass非専用のチャンネル」ってのが付いるんだが、Pre部を魔改してゲインアップしたのも不味かったらしい。
俺事故調に依るとボイスコイルへの給電線が千切れてて、たまたま磁石と他部が分離可能な構造だったから自前修理が利いて事無きを得られたが…。

どっちも再掲だがフルレンジのなら未だしも、ウーハはそんな細かい振動が継続する想定になってないん。
ので耐入力に対して半分も入れてなかったのに、新品卸したてでお逝きになられた訳。

まあ専門家なら失敗は少ない方が良いんだが、全容を知るには一度位は一通り体験してないと間違いを犯しててもそれが自任出来ないのよ。
想定外は無保証だから止しといた方が良いよ位で止めときゃ良かったんだが、つい気が大きくなって余計な事言っちゃったのかな?。

けど業者側にはその程度でも、素人の使用者には甚大な被害の恐れがあるからね。
因みにスピーカだって中音用のにローをいれるとヤバいにゃ違い無いが、想定外の分は大抵回路で飽和して潰れるのでそのまま伝わりはしない。

のでⅡでPAとか力のあるパワーAmpの時にやりゃお陀仏確定だが、楽器用Ampではこちらの確率の方が格段に低くなりやす。
「羨ましいなぁ、隠し通せるか大きな失敗した事無いなんて」by皮肉全開杜撰大王。

>つづく<

2023年3月22日 (水)

音楽備忘録1314 伴奏の重要性⑲

続いては何故中域過多を削らずに、低・高域を盛る方にばかり勘違いしたのかでごわす。
その1つに過去名作の「聴き違い」が考えられ、それは過去のリアル音から遠ざかったからかも知れない。

俺はたまたま太鼓先生とは別の9歳年上の従兄がエレキBassを弾いてたり、例の強制弟子入りで親世代の人がどんな音で演ってたのかを知ってしまった。
従兄の方は’70年代中頃・師匠の方は’80年代初頭だったんだが、どっちも全然「普通の耳慣れた」BassとSaxの音だった。(ってもプロの音だから当時素人の自分達とは別物だったが…)

そんなのの筈が録音物だとかなり違って聴こえるんで、密かにヲタの血が騒ぎ出してね。
チャンスが到来したら確認してやろうと思ってたっけ、親友から借りたレコードに明確な回答があったんだ。

それがかなり過去述再出のCreamのLive Cream Volume Ⅱってので、当時は彼等ので他に低加工!?のが出てなかったんだ。
従前は演奏は凄いが音色はショボい奴等と思ってたっけ、ものの見事に覆されショックでしてん。

この加工疑惑ってのが中々曲者で、実際より随分とナローレンジに仕上げてあってな。
日英の当時の技師が過激過ぎる音に危惧したか、意図的に刺激成分(と思しき)をごっそり削ぎ落してやんの。

どうりでLive体験の出来た国々と、日本での認識が乖離してた訳だと合点が行った次第。
兎に角そういう事があり得るのなら、こりゃかなりの有名人のでも録音物だけじゃアテにならんってのを思い知ったとさ。

まあPianoの様に飛躍的進化があれば、古典時代と現代のではかなり違った音になってるけどね。
Violinみたいにほぼ原形を保ってるので近似奏法してるのを比べれば、録音等劣化と出音差をある程度推測出来るんや。

それで分かったので本件に関係ある部分を取出すと、巻弦かどうか等以外では大差の無いのが判明したん。
ので昔のは中域中心と感じて全く外れてはいないだろうが、その殆どは「録音すると」の条件付なんすよ。

つまり現場では過剰中域があったら当然削られてて、後で録った時に上と下が削れてたと。
するとパッと聴きでは似てても過剰中域は、今単に中域を盛ったのとはひと味違ってるんじゃないすかね。

実際ローハイの削れた結果分離度が落ちてるのもあるけど、録る前からそうなるのを想定して演ってたのは少ない。
時期的には必然性が薄れてたが例えば、Four Topsの’72年からのスタジオ録音3作がLAサウンド近似なナロー気味のMixにしてあった。

全体像は中域主体でナローな印象なんだが、LAサウンド同様大編成にしては妙にスッキリしてる。
その原因がどうやら200~400Hzが抑制されてる様で、もし削って無かったならもっとBassのハイポジやGuitarの低域が肥満になったりしてるだろう。

但しBassをそうし易いのにはFlat弦の効果が大きく、そこそこHi上げしても絶対にビンビンとかにならないからねえ。
で基本音色傾向があまり変わらないとなれば、Bassのハイポジも倍音主体で聴かせられるから肥満の心配が無いんだ。

今だとRound弦がデフォだしスラップ等の都合もあるから直パクリ出来んが、「過剰を避ける」「別帯域で代用」するのが好ましいのは変わらないよ。
もしかしたらそれじゃあ音色が好みのベストとは違うかも知れないが、なるべく近似印象で過剰にならないのを見つけないと仕方無いっす。

<つづく>

2023年3月21日 (火)

音楽備忘録1313 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑮

遅れ馳せ乍ら年寄なりに少し調べてみると、現在は小型真空管ヘッドがプチブームらしい。
価格はピンキリだが安いのでも結構行けそうなのは、スピーカとその箱代が掛かってないからだ。

いやさスピーカが無きゃ機能不全なんだが、小出力なだけに中古の選択肢がべらぼうに広くなりまっせ。
尤もそのまま使うってよりもBassや電気鍵盤用に、プチ魔改造の素材としてどうかってんですがね。

素人にも魔改を強制するのかコラッて、それが今日日Bassや電気鍵盤には球のがそもそもとっても少ないからなんだよ。
処で又「電気鍵盤」なんて変な俺言いしてるのは、エレピ・クラビ・Hammond…色々あるからだ。

その中でAmpが球じゃないと、本来の音色が堪能出来ないのに限定させようって魂胆なんざます。
Syntheは登場時期的に石の方が良さげだし、Organと書かなかったのはチープ目なコンボオルガンとかだと却って石の方がらしさが出せそうだからだ。

で鍵盤用で球っつったらLeslieこそ生き残ってるが他はとっくに全滅、Bassのも最安がAmpegの20Wヘッドで¥8万弱にもなっちゃうからねえ。
自称杜撰大王ですからサボったり楽する方を勧めたいが、売ってないとなるとこれが最安の唯一に近い道だったん。

Ampegだったらあまり好みでなくても駄目って事ぁ無いだろうが、特注とかしたって満足出来るかは未知数。
特に歴の浅い内は好みの結構な変化も予想されるんで、経験値を積むにも当分はあまりコスト掛けてもさ。

で物凄く大雑把に行くなら魔改は後回しも可で、鍵盤用にするんだったらもっと魔改不要になる可能性も。
そもそもかつてMarshall等から出てた球の鍵盤用って、基本的には入力感度が少し違ったりする位のが多かって。

それで言うとBassの人だけご愁傷様ってなもんだが、絶望するのとどうにか出来るのの差は絶大だ。
Bass Ampの場合石でなら変なチープなのも散見されるが、正規音色を出せるスピーカサイズと駆動力が原因で低価格帯が無視されるんだろう。

お手頃価格でもデカくて重きゃ、その意義を理解し切れてないと購買欲が湧かないだろうから。
けれど一通りの音色を網羅出来て原設計の球ってのは、エレキBassの真の姿を知るには欠かせないんだ。

それと物次第でスピーカを繋がなくても平気なのには、球Preの代用の意味もある。
普及価格帯のPre Ampでは球が大抵1つしか入ってなく、他は石で代用されてる。

音色的には許容出来る人も多いだろうが、それでは例の「ハイインピーダンス伝送」が達成されない。
すると一聴近似でもあまり目立たないが反応に相当の違いがあり、それが奏法に迄影響を及ぼす可能性がかなり高いんだ。

だから球の感触を覚えてる人が臨時で使うなら良いが、経験値の多くない人が使うのは問題なのだ。
俺の場合は「普段の球Ampみたいにどうでもなってくれない」って逆アプローチでそれを悟らされたが、石レス球だけが普及価格帯のはおろかBass Preでは見当たらなかったんだ。

そんな状況なんでなるべくなら魔改の壁を乗越えて欲しいが、せめて知識としてだけでも全部球で正規のスピーカサイズだと違うんだってだけは誰でも知っといて欲しいよ。
こう言ったからにはとても全ては網羅出来ないが、次回そのモディファイの内容に触れてみよう。

>つづく<

2023年3月20日 (月)

音楽備忘録1312 音を柔らかくする方法⓰

本件も終盤にあたり今実現可能なのを綴ってくが、概述の如く効果が大きいのはエアークッションの活用だ。
っても音のだから「音源とMicの間の空気」の事で、けど狭宅を筆頭にそれすら困難な場合も少なくないだろう。

そこで次に有力候補になるのが「出音が必要充分に柔らかいの」で、Guitar Ampだったら過去述の整流管仕様等が該当する。
具体例の典型としては初期Beatles等のがそうで、あれは今にしてみりゃ組合せ的には柔らかさチャンピオンだった。

整流管仕様に留まらずスピーカも英の甘口!?のだし、それを拾うMicも卓もテープ録音機も全部管球仕様と至れり尽くせりだ。
それだからこそ当時としてはMicが近目でも自然な音が得られてて、明瞭度との両立が可能だったんだ。

今では↑を含め柔らか出音は流行の裏側に居るんで新品だと選択肢がかなり限られるが、昔から硬さがウリのブランドのを除くとやはり古い程どれでも柔らかい傾向にある。
この辺は加工精度と材料進化が関係してて、昔は必要性があってもそれに足りる硬さが出せなくて苦労してたからね。

けどそれは適正環境の生以外ではあちこちで臨まぬ軟化があったからで、昔だったら柔らかいは良いがボケて駄目だったのが今デジタルでは丁度良い位になってんすよ。
例えばネオジウム磁石は小型軽量さではとても有難いが、地上の自然界では通常はありえない強磁界なので音色も非自然界的になってしまう。

要するにこの目的に対しては反応が良過ぎる訳で、それが許容されるのも硬過ぎ君が変に市民権を得てるからなんだけどさ。
仮設PAなら民衆には限定的非日常なので未だしも、一度録ったらずっとそのまま残る録音には向いてない。

んだがあまりにも簡単に録れる様になった反動で、言わば録音を舐めてる奴が多いのよ。
わ兎も角世間の強烈な逆風に逆らうのは並大抵じゃないが、今ん処はまだ方法が残存してるんだから。

そのコツは選べる時は柔らかい方にしとくってので、例えば価格が倍は違わないなら球機器を選ぶとかだ。
スペックや利便性では大抵石のが上回るが、用途上無問題なら迷ってはいけない。

一聴も石のの方が大抵は勝ってるが、その大部分は他の方法でも補える物が殆どなんだ。
柔らかさナチュラルさが全く不要ならもうワシゃ知らんが、かなりの犠牲を払ってでも代替え手段が御座居まへん。

整流管仕様にしても硬くする方は何なら石ストンプにしちまえば朝飯前だが、軟化させたくても今更テープレコーダを持出すのはもっと大変だからね。
DrumやPianoにしたって本生のを買うんだったら、硬い方はデジタルバーチャルで幾らでも行けまっせ。

ので本質的にはこの件好き嫌い等より、普通とは違った面での機能とコスパの問題なんすよ。
考えられる道としては硬楽器に俺言い超高額軟化機器か、軟楽器に普通の音響機器と一応は2通りあるよ。

けど超高額軟化機器(例えばFairchild 660等)が額は勿論、入手難から維持の問題迄すんごい大変だからね。
しかも本来ニーズが不要なのでも、劣化を厭わず通さなきゃなんないし。

それと比べたら決して楽じゃないけれど、無駄な買い物(硬過ぎ君)をせず地道にコツコツ集めてく方が遥かに実現性があるんだわ。
何も無いと困って何か買う事もあるだろうが、長い目で見るとそれはコスパの悪い方法なのよ。

>つづく<

2023年3月19日 (日)

音楽備忘録1311 ビックらこいたこれは許せん➊

怒りっぽいのは生まれつき、けど最近は加齢もあって随分穏やかになって来たんだけどね。
執筆都合でAmpの事を色々調べてたら、信じられない文言に遭遇したんだ。

それは「真空管神話」なるもので、結局は石のバーチャルのを売りたくてそんな事ほざいてんじゃありませんの。
これにはかなり代謝が落ちてても、ほぼ瞬時に「何おぉ」となっただよ。

嘘つくんじゃねえ、間違いを世間に広めるんじゃねよって。
こんなのを掲載するのにロクに心配にもならん処を見ると、今劣化本邦のマスゴミ・ライターばかりか大手ブランドも完全に死んどるがな。

結局は背景に悪政が絡んでてて、締める処と緩める処をあべこべにしてるのがいけないんだろうけどね。
しかし直接政権に関係無いの迄平気で嘘を言い触らすのは、幾ら何でもどうかと思うんだ。

古くはオーディオ界でもまことしやかに語られてたが、真空管は神話並みの処があっても結果には現実しかないんだ。
ただ比べる対象や箇所と正しい体験の仕方に一寸コツがあるんで、それを外したりしてると分からなかったり勘違いしちゃうのよ。

取敢えず今決定的に違うのはコストを始め利便性で、音よりそっちを優先すれば石の圧勝。
なのにしぶとく残存してるのは絶対的な音色の差があるからで、けれどどれもがそれが前面に出てるとは限らない。

寧ろ高性能な球で秀逸な回路を組む程差が表れ難くなるもんで、手前味噌だとRODE K2の実力等がそうだった。
現況明確に誰にも分かったのはClassic系Grand Pianoの収音時だけで、他ではコンデンサタイプならそんな差は出なかった。

宅みたいに狭くてデッドなハコは最も向いては居ないんだが、それでも何とかしてってニーズが生じてね。
一番柔らかく録れたのがK2で、他のは全て硬さを退治し切れなかったんだ。

そんな風に近年は球も石もその回路等もかなり進化が著しいんで、極限に近くならないと中々差がハッキリとは出ないんだ。
なので素人だったらそうは思わんって人が居ても仕方無いが、業者はそれじゃあ専門家の名が泣くってもんだ。

けど素人にも直ちに分かる方法があるにはあって、かなり古い真空管が主役だった頃のオーディオを聴けたらねえ。
その際諸々の性能差は唯1つを除いて全部無視するのがコツで、硬さ加減がどうかだけに全集中するん。

さすれば誰にでも手前味噌の様な状況が訪れて、いとも簡単に分かるのよ。
何を隠そう(って全然隠しちゃいねえが💦
)俺の原体験もソレで、今はスピーカとレシーバの部分は別用途に使ってるけどさ。

レシーバ部を現代型小型スピーカに繋ぎ変えて聴いても全く印象変化が無かったから、独特の柔らかさは古典スピーカのせいじゃないのがハッキリしまつた。
寧ろスピーカは低耐入力・高能率・狭帯域等が古典的なだけで(結構一杯あるが😓)、音色自体はそれ程大きくは違わなかったよ。

因みに昔少しオーディオマニアだったんで石の柔らかチャンピオン級のも触れる機会があったが、球とは深みの点で段違いだったねえ。
良く言や明るくて全部見える感じなんだけど、球と比べると見えない方が良い処!?迄露出する感じだったなあ。

>つづく<

2023年3月18日 (土)

音楽備忘録1310 伴奏の重要性⑱

ほんだら伴奏音色案件の2回目は、より具体的に踏み込んで参りませう。
文系の人にゃ済まねえが、感覚抽象表現より数字(周波数)の方が間違いが起こらないんでそっちでな。

さてエレキで低域ってば私的には100Hz位から下・高域は2.5kHz位から上と思ってて、世間の認識とは多少誤差があるかも知れない。
何故そうなったかっつうと上に関して基音がその位迄だからで、Piano等になれば上限は4kHzとか8kHz迄上がるんだけどね。

この基準にしとくと高域は、音程(基音)に関与せず増減出来るんで便利なんだ。
余談だがプチ悩ましいのがポピュラー系のブライトなピアノで、それには4~8kHzを持上げるとそうなる。

高い方を全然弾かないなら平気だがそうじゃない曲だと、該当箇所は余程柔らかく弾いてくれないと過刺激になる。
こんな事が帯域こそ違え他の楽器でもあり、エレキの場合気を付けないと中域が鬼門になるんすわ。

先ず低域は一般的にはもう少し高く迄含めるんだけど、200~400Hzって最も混雑してるんだ。
にも拘らずBassとMiddleのツマミを同時に上げると、この辺りに最も良く効いちまう。

ので音色的には太さやふくよかさに効果大なるも、うっかりしてると出過ぎ出し過ぎになり易いん。
音程の聴き取り易さでもこの辺りの出方が一番影響し、…ってオイオイ又あべこべな事言ってるぞっと。

では無くてだからこそ聴き取りに足りる以上出すのが迷惑で、自分は良くてもそれに依って他パートの音程感を阻害するんですよ。
それが証拠に所謂LAサウンド等にBassが中域主体のが多い代り、音量バランス小さめ・Guitarの低音表現が倍音主体となってま。

それでいて太鼓は大人し目だがローを他パートより出しててバランス大き目、そうやって棲み分けをしてんのね。
一方で昔の典型的英国サウンドではBassは低域豊富で大き目、Guitarは高域中心とドンシャリ傾向に。

米のに比べると欧州のは太鼓がバランス的に控え目なのが多く、けど一部米のみたいに軽い音にはしてない。
そんな風に夫々の手法で混雑回避を図ってたのが、今劣化本邦では俺言い「無理くり加算法」で対処しやがって。💢

不足を感じたらもっと盛るの一辺倒だが、それにも当然乍ら限界がありますわよねえ。
そのしわ寄せがBassや太鼓の音色に来てて、何弾いてるか叩いてるか判り難くなってる。

と同時にあんなにオーディオ的には綺麗な集合体の癖に、案外音程感が今一と来らぁ。
さてどうしたねってばBassはローエンドが、Hi-Fiを志向してる割には入ってない。

まあまあ豊かなのだと今度は↑の中域の一番下まで増えてて、BassとGuitarのどっちかを音程感で優先する2択みたいになっていやがる。
太鼓にも楽器種や叩き方で重目・軽目の等色々あるのに、Clickジャストとかワイド「フルレンジ」になる様に過修正しちまうから…。

ってそうして幾ら頑張っても肝心の「過多」の部分をどうにかしなきゃ、そりゃちゃんと解決する訳ゃねーの。
取敢えず皆様には出したつもりの無い中域が、ひょんな事で思ったより出てるかもってのを知っといてちょ。

>つづく<

2023年3月17日 (金)

音楽備忘録1309 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑭

こうも環境が厳しくなって来っと、一般人でもDIYを考えてみない訳には行かないんじゃない?。
価格は㊎力で賄うにしてもピッタリフィット商品が無けりゃ、んじゃ特注でもしますかと。

それの依頼先を見つけるのが又一苦労で、国内にはカスタマイズはあっても恐らく1から製作してくれる所は業者レベルでは無いと思う。
とは言えDIYはスキルが要るので尻込みする人も少なく無いだろうが、最低限のハンダ付けさえマスターすれば俄然選択肢は激増するんでやんす。

既にお持ちの方は勿論、まだの方にもそれがどれ位あるのか先ずは知って頂きましょう。
俺みたいにやろうと思ったら膨大な経験値が要るけど、例えばスピーカユニットを交換するだけだったらそのハードルは激低になるんだ。

これは球の小出力の中古Bass Ampで、スピーカサイズだけが問題になった際に使える。
尤も元の箱には大抵そのまま入らないんで、中古のエンクロージャを調達する方が楽で早い。

その時耐入力は先ず心配無いので、インピーダンスだけ同じにするのを気を付ければOKだ。
Ampに外部スピーカ端子があったら、ハンダ付けさえしなくて済む。

なるべくならインピがどういう物か分かった方が良いが、この仮称「魔組合せ」をするには数字を揃えるだけでも問題無く出来ちまう。
次の段階はそれにTone回路の定数(変化の中心周波数をモディファイ)の変更を足して、より玉数潤沢なGuitar用をBass用にする手がある。

こちらは上記に比べると一気にスキルレベルは上がるが、元機がポピュラーなのだったら回路図入手はおろか近頃では実況ビデオが出てたりするから昔よりゃ格段に楽になった。
一々概要の全部を学ばなくても、必要な箇所だけをプチ勉強すれば良いからね。

後者は音出し不可能な環境に居る人にも使え、Guitar用PreampをBass用にするのに最低限必要な魔改だ。
何れにしても機械音痴だったりしたら組合せ変更だけで行ければ、基本的には「インピーダンスの数字を合わせるだけ」だから頭脳的には大した手間じゃないんすよ。

それにしたって石でも良けりゃ中古なら¥1万でも何か手に入るのに、球に拘るのはハッキリ言って「無駄」だからだ。
既にお持ちの方には申し訳無いが、球のマトモなのが手に入ったらお役御免になるのが既定路線だからなんだ。

原因は真空管出力段が無いからで、長年の体験に依ればここがエレキサウンドにとって最重要なんだ。
実はかく言う俺でも未だ貰い物の石のが幾つかダブついて!?るんだが、魔改球ストンプにすら劣るから殆ど使わず仕舞いなん。

ので概所持の分は未だしも限られた予算を無効な物に注ぎ込むのは浪費そのもので、プリだけ球のもリアル体験には足りないからベテラン以外には愚の骨頂なのよ。
プリだけ球で良いと思う人は悪い事ぁ言わねえから、それならEffector止まりにしときなはれ。

つまり逆から言うと石の出力増幅段が鬼門で、それは楽器Ampじゃなくても大抵は既にオーディオとかで持ってるじゃん。
驚くべき事にGuitar用中古だったら上手に探すと、球のが今でも何と¥1.4万位から売ってたりするんだから。

<つづく>

2023年3月16日 (木)

音楽備忘録1308 音を柔らかくする方法⓯

後述するっつっといて次回送りになった、ディテール完全再現の副作用を行ってみるべ。
それは聴くのは大抵「色んな音の中」なのに、再現調整する時ゃ単独になりがちだからだ。

少し趣旨からはズレるが参考例として、Bassの高域を取上げてみよう。
単独だと十二分だろうと思ったのが、GuitarやDrum等の中に入れてみるとまだ全然足りなかったなんてのは俺だけかい?。

そんなのが起こるのはマスキング度合が、周波数帯域に依って違うからっしょ。
それで増し盛りの方へ走るんだが今度は常に他の音が被るとは限らんので、どれかに偏らせても上手く行かない。

目的は細部調整でも
耳はもっと広範にしとく必要があって、例えば被っても被らなくても聴こえ続けてる音が無いか先ずは探してみるんだ。
或は一番感じが変わらずに聴こえるのだとか、単独なら素晴らしい音がアンサンブル内で同じ効果があるか不明なの。

それからすると周りが何時も同じ音色だと楽なんだが、向こうもこっち同様又同じじゃと考えて弄って来る方が多いからねえ。
万全を期すなら録りは個別でも、結局は全員で集まってせーのをそこそこ演っかないとならなくなる。

これが足りるだけ分かってないとズレて来るが、核心は更にその先にある。
のが硬さ許容しても明瞭度に無効な存在の洗い出しで、私感では何とその95%は無効だったよ。

しかも効果が認められた残り5%も、貢献してるのは出音タイミングだけ。
輪郭の維持にすら繋がって無かったのは少し驚きだが、印象で硬い≒角みたいなもんと解釈すれば何等不思議はない。

これを画像に置換すると分り易いと思うんだが、遠距離では角形と思ったのが至近で眺めたら僅かに「角が丸めてあった」なんてのは良くある事っしょ。
物理的に面積が極めて狭いからそうなるが、同様に音だったら継続時間が瞬時になるん。

短く鳴る音な程マスクされ易くなり、特に同時に他のが鳴れば分別困難に。
けどどうせ隠れるなら平気なんじゃ…と思いがちだが、全体の波形が少しは鋭利に変化する。

のってつまり硬く出したの自体には貢献せず、全体は元より硬くするんだから迷惑掛けるだけの存在じゃないのさ。
それ故自パートの音が大丈夫でも、何処かが硬過ぎたら他人若しくは他パートに文句つけなきゃなんないんだ。

それが又年寄が指摘しようもんなら老害臭がするから弱っちゃうんだが、黙してると領土侵食されるんだからそうも行かない。
一寸詭弁だがそんな風に険悪にならない為にも、当初から硬過ぎ君に注意して避けられてると良いんですわ。

コツとしては一聴「明瞭風な硬さ」のがあっても惑わされないとかが挙げられるが、オケの団員だったら兎も角小規模バンド程度じゃどうしたって気になるから意外と難しい。
迷惑な硬いのが軟化すべきでもしてくれなかったらどうしよう、そしたらこっちはおめおめ埋もれるのかよとか考えちゃってさ。

だけどきっと長い時間は掛かっても、ゆくゆくは何処が悪いか白日の下に晒されると思うんだ。
今日本のメジャーのは硬過ぎ君を平気で増産してるけど、あんな過刺激に何年も堪えられる訳ゃねえって。

<つづく>

2023年3月15日 (水)

音楽備忘録1307 伴奏の重要性⑰

伴奏で問題になる音色は主に低域に多く、高域は出し過ぎさえしなきゃセーフだ。
ので主にBassを併せてGuitar・Keyboardのを綴ってくが、根幹には楽器の設計理論と現実に乖離がしばしば起るのが原因らしい。

エレキは開放弦の時に弦は最もPUから遠く、構造上最高音フレットの時最も近付く。
けど弦振幅は高いフレットになる程小さくなるんで、大体何処を弾いても音量はイーヴンになる…筈だった。

んだが現実にはハイポジション程倍音が減り相対的に基音が増す傾向にある為、アンサンブル内では少し大きく聴こえる事が多くなっちゃってんのよ。
そんな性質に手加減だってしようとするんだけど、スケールの途中とかに入っちゃうと一寸難しくなる。

のでⅡで音色でもアシストが欲しいが、聴き易さでは中域中心にするのが一番だ。
エレキだと高域はディテール・低域はほぼ基音のみになるから、低域が不足しない様にすれば音程は聴き取れるが…。

理論的には正解でも残響その他の影響でボヤけたり、再生の難易度が上がったりして明瞭に増量するのが厳し。
そこで主に2倍音等を基音の代役として、音程感をイメージしてもらうのが常套手段だ。

これは生楽器のPiano等で古来より活用されてて、凄く高い音程のを除けば楽器の殆どはそっち寄りだ。
基音主体の音ってばSyntheとかの未加工或は低加工の正弦波みたいな音で、倍音の少なさから電気・電子で出したらしい位で何の音かはほぼ分からなくなる。

GuitarとBassじゃ音も弦も太さが違うが、同じ音程出してある程度判別が付くのは倍音構成等に違いが残るからだ。
処がハイフレットで弦長が短くなってくっと倍音が減っちまうんで、倍音だけに依存するのが困難になる。

チトごちゃって判然としなくなって来てるが、中域にはこんな事情から上げたくても安易にやれない訳が色々あるん。
ほならどないせえちゅうたら、俺言い「高域で中域を聴かせる」作戦がBassにはおま。

俺実例だと自作球Preで最近はBass:6,Treble:7で、何とMiddleはゼロなんてセッティングになっとるぞい。
曲・フレーズ次第じゃ流石にやり過ぎかも知れないが、ハイフレットや高音弦が出過ぎなくするにはこの方向性が必要だった。

っても実質的には中域がちっともゼロにはなってなく、一般的なエレキのTone回路のせいでせいぜい中域に谷が出来てる程度が実態なんだ。
各帯域の効く中心周波数すらツマミ目盛位置で変動するし効く範囲がやたらと広いんで、間に挟まれた中域は上下両者の増減影響をモロに受けるのよ。

で大昔のMarshallみたいに高域の中心周波数が低目のだと、「中域の上の方」はMiddleより下手すりゃTrebleツマミの方が増減したりすんねん。
なので↑みたいな真似しても出て来る音はそんな極端にはならず、Middleツマミがゼロだなんて思えるのはやった本人だけ位になるんよ。

他方Guitarや鍵盤では低域に注意が要り、拾うMicが大抵は低域減衰の多いのなんで録ると不足してる事が多い。
58や57で録ったGuitarとかはスッキリしてて良さげだが、現場生耳ではもっとガッツリ低域が出てた可能性があるんだよ。

宅ではShureじゃなく大抵はAUDIXのD-3ってので拾ってるけど、生耳でちょっと低域がダブついてるかな位でも録ると全然で。(Liveでは逆傾向になりがちなので呉々もご用心を)
低音弦の伴奏が主体の曲だと、そんなでもギリギリ足りるかどうかなんてのが起きてるよ。

<つづく>

2023年3月14日 (火)

音楽備忘録1306 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑬

まあそれにしてもとうとう悪政の影響が来てえらい事になって来ちまったが、まさかここ迄無理が通れば道理が引っ込むになるとは予想だにしなかったわ。
流石に皆がこれに懲りてもっと怒りを示してくれると良いんだが、呉々も相手を間違えないどくれよな。

荒れた世だからって他人を無視したら、音楽なんて演る資格が無くなるんだ。
その時々で一応ターゲットは定めたりするけど、基本的には不特定多数を相手にしようってんだからさ。

だからこそより適切な音量やより良い音色にしなきゃなんないんだが、どうやって実現するかは気持ちだけじゃ無理。
そこは知恵を付け乍ら色々工夫が要るんだが、それにはやっぱ基準が大事なんすよ。

どれ位行けるもんなのかを良く知らなくては、途中で進歩を止めちゃったりするからね。
最終的には今迄の全てを凌駕するのが理想だが、それは夢でも○○位はってのを知らんと。

それで重要なのは生耳で触れる事で、どんなに高音質でも一度位は動画とかメディアだけじゃ足りんのんよ。
例えば実際よりかなり小音量で聴いてると、迫力が今一になったりする。

逆もまた然りで、音量と音色には切る事の出来ない縁みたいなのがあるんだ。
その最も典型的と思われるのが3段積みMarshallの低音で、多くの皆さんは爆音のせいでそこそこ出てると誤認してるんだ。

確かに低域残響の豊富な場所には適切な量になってるんだが、デッドな場所で煩くならない位に離れて聴いた事ある人って一体何人位居るんだろう?。
恐らく日本では100人に1人も居ないんじゃと思うんだが、そうすれば足りてないのが即座に分かるんだ。

又随時久々吠え「人耳の弁別能」のお陰で爆音になるとそうじゃない時より低音の感度が上がるんで、それも誤認に加担してんだ。
では多過ぎは平気なのかったらそんな事は無いが、爆音時でも低域に依って全体が飽和しない範囲迄増やせる。

その実際の加減を掴むのにM君以外で爆音出せるののリアル体験が要り、手前味噌だが歪みの深さに応じてかなり大胆に削ぐ必要はあるのが分かる。
宅のFenderだとBassツマミ最大3程度が限界で、尚且つ中域の豊富なGuitarだとMidも8程度が限界だ。

んが特定意図無くば1(表記が1~10なので実際はゼロ)にしては駄目で、そうしとくとアンサンブル内に入った際5,6弦が聴こえなくなるケースがある。
更には生耳と録音したので少し差が出て、生耳では飽和が始まってもMicを通すとまだセーフってのがある。

これMicで低域が削れてるのもあるが、聴取音量の違いが原因で起こる現象だ。
ので録りの際は録った音から逆算する必要があり、少し調整がシビアになるけど面倒だから全部切っちまえと云う訳には行かない。

今本邦の平均環境下ではこれ等は中々難しくなってるが、小出力でもマトモなAmpを持ってたら上記後者は体感可能になる。
のがEffctor+ヘッドホンでは体験困難で、それだけを取上げてもリアルの存在意義は大きいんだ。

>つづく<

2023年3月13日 (月)

音楽備忘録1305 音を柔らかくする方法⓮

続いては本当はこれが核心の、人の調整力についてだ。
現況はなまじ少しはスキルがあるが為に、本来とは逆行してる人が殆どでまあ残念だわねっと。

既に少しづつ拙ブログでそれは漏洩してるが、明瞭度を高い方にだけ合せようとするから無限ループに陥っちゃうんすよ。
日本の現況じゃかなり勇気が要るだろうが極端な話し、最も明瞭度の悪い方に一旦揃えてみるんざます。

そもそも昔は…なんつうと老害全開っぽいけど、今比じゃ何でもヤワヤワボケボケにしか出せないし録れなかった。
それでも全く曲が分らんなんて事ぁ無く、演奏・編曲上の工夫もあったにせよどうにかなっちゃってたでしょ。

昔のままにしとけと迄は言わないが、曲にとっては無効な明瞭度を与えても効能は限りなく薄いんだ。
ディテール等は完全再現(実は問題アリ、後述)される代わり、残響効果を除くと全部同じ距離感みたいになっちまうぞい。

まあグループアイドルでピン不在のだったら、実際そういうのも居そうだけどな。😃
だども「大きな楽器を近くで聴いてる感じ」にした場合等、奇妙な雰囲気になるんだ。

その嚆矢は「明瞭過ぎるSnare」だったりするんだが、一般的な舞台とかだと多くの場合観客には普通他の太鼓の陰になってるやん。
赤外線カメラの耳版を使って聴いてる訳じゃあるまいし、録音でだけ最前面に出ちゃったらLiveの時と全然違うよな。

BassのLine録りにしても同様で、そんなのは録音の明瞭度が低かった頃の古~いテクニックなんすよ。
録るとどうしても奥まり過ぎちゃうから逆算した迄で、現代の録音やオーディオの水準だととっくにマッチしなくなっとん。

それで㊎様で残念なのが一発録りを全然用いない処で、かつては余程上手くいかなきゃ何処かが駄目になってたん。
実際には俺言い一発録り風:一発録り可能な場所とMic位置のままでバラ録りでも良く、そう云う「良い場所」の確保は弱小には難しいからねえ。

そんで明瞭度案件に関しては録る前にそんな場所で、予め大体確保しとくと良いんよ。
そもそも事後処理で付与する明瞭度って偽物な訳で、そんな事するから硬化を妥協して明瞭度を上げなきゃなんなくなるのよ。

今時「聴き慣れない柔らかさ」だとどうしたって一抹の不安は過るだろうけど、リアル合奏を実際演って可否判定するのに勝るものは無いでっせ。
現況のウチなんかではそれが2人だから不可能で、パート次第じゃ単独になるから「アレとコレは行けるか?」が全くリアルタイムじゃ試せなくて苦労してんだ。

私的には音色の整合性を一発録りも当然の時代の人の方が上手いと感じてて、豊富な合奏体験できっと身に付いたんでしょうね。
この問題は打込みでも何ら変わらず、個別に考えて理想的だったのが全く駄目だったとか良くあるじゃん。

>つづく<

2023年3月12日 (日)

音楽備忘録1304 伴奏の重要性⑯

今度は音色について言及するが、何だって少しでも良い音色に越した事ぁねえがな。
Leadパートや独奏等とは違う処もあって、単純に良い音色では済まされないんだ。

上記前者の場合地味だろうと派手だろうと周りが合わせてくれたりするが、その「合せる方」は中々大変なのだ。
だから結局はソリストにだって少しは全体思考をして頂きたいが、物理的条件の違いは伴奏者の方で把握しとかないと仕方無い。

第1に音量に制約がある分、万一明瞭度等に不足があっても音量で補填は出来ない。
こごての明瞭度は一般のと少し毛色が違い、例え目立たなくても内容が分りゃ良いんだ。

がそれこそが結構難しい処があってこれが第2になるが、一定以上の音程感が確保されてる必要があるんすよ。
今劣化本邦ではこの内エレキBassの音色に瑕疵のあるのが散見されるが、同じ音程のSynthe等が入ってない場合その聴こえ次第じゃアンサンブルが腰高や最悪は足を失った人みたいになっちまう。

この件が無くてもBassは中域・中低域・低域のバランスがセンシティブなんだが、上の方に行く程基音と下の音程の倍音が混在するからだ。
なんつうと難解なんで具体化すると例えば40Hzには通常4弦最低音(仮にE1とする)の基音しか無いが、80Hzではオクターヴ上の基音(E2)にオクターヴ下(E1)の倍音が加わる。

勿論音程がかなり低いんで倍音で基音を連想させてるのもあるんだが、兎に角周波数が上がる程混雑して来んだ。
考え様に依っちゃ下は敵!?が少ない分小さくなったって平気だが、単に聴き易い音色にすると大抵は高い弦の高いフレット程音量がデッカクなるん。

けどたいがいにしとかんとその領域の主はGuitarやキーボードなんで、敵が居る時だけ張切る!?傍迷惑な奴になっちまう。
心理的に切磋琢磨するのは悪いばかりじゃないが、他が誰も出来ない時こそ頑張らなきゃならないのがアンサンブルだからねえ。

わ兎も角この件で誤認し易いのが昔のナローレンジので、極端に言や昔のはほぼ中域だけの狭い中で棲み分けしてたのをね。
基本的には各パートの帯域を思い切り制限して対処させてて、今比じゃBassは全然高域なんて出して無かった。

或は基音に忠実だったと言い換えても良く、実際には2~4倍音位迄はあまり制限してなかったんだけどね。
でもそれ以外・以上の倍音は様々な事情から見事に削れてて、結果「倍音の重なり」は今より遥かに少なかったんだ。

昔だって「生」だったら大して狭帯域になんかなってないから、その場合は豊富な倍音が聴こえちゃっても平気って仕組みになっとりゃあす。
だから録音物にはかなりの劣化があったんだが、不思議なもんで今劣化本邦のと比べるとそんな昔のの方が自然に近いから妙なもんだ。

これって音楽をオーディオとして聴くか曲として聴くのかって話しで、オーディオに振り過ぎると音程感等よりディテールばかり忖度しちゃうからですよ。
例えばストラトとジャズべとパールが鳴ってるのはハッキリ分かるが、夫々の音程等は今一になるとかさ。

勿論なるべく両方とも分かるのが良いけれど、曲が分かる大前提を反故にしてディテールを追求しても無意味なんだよね。
上記のみたいにそれが案外難しく詳細は又次回送りだが、楽器の特徴とは相反する事が少なくないんだわ。

>つづく<

2023年3月11日 (土)

音楽備忘録1303 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑫

次はBass Ampで今日の標準機を探したが、明確にコレと言えるのは遂にめっかりませんでしたぁっと。
尤も庶民対象を外せば老舗Ampegではセパレートタイプは軒並み残ってて、かなり売れなくなったからだろうがリーズナブルなブランドだけ撤退してまつた。😿

そこで手始めに私的掟には反して石も込にしてみたんだが、スピーカの15inchを守るともう¥5万弱もしやがりやした。
で次に頭だけの球ならっつうと20Wで¥8万弱から、それでいて100W以上欲しがると¥14万弱からどした。

これは売れ残りが結構あったのか知らんが、Bassのハイクラスのだけ昔と値段が大して変わらないのは㊎君には狙い目かも知れまへん。
しかしコロナ禍でLivehouseは何処も厳しく、景気の良かった頃に買ったのが残ってない限り高望みは出来そうにない。

ならばと球のPreampをあたってみると単管なら¥4万弱から見つかったが、最低2本以上じゃないと難がある。
のは殆どの場合石等と併用しないと回路が組めず、けど石が混ざると「ハイインピーダンス伝送」が途切れて歪み以外の球メリットが損なわれてしまう。

でⅡで複数本を欲しがると何とPreだけのは無くて、全球を妥協しても¥7万弱のヘッドしかねえでやんの。
これはいよいよ杜撰大王も焼きが回って浦島太郎化したか分らんが、或はニーズがあっても少ないから個人サイトみたいな処にはあるのかもね。

しかしこれは庶民には実に深刻な事態で、球Guitarコンボを自分で魔改でもしないと「普通のBassの音」にありつけないかも知れなくなっただよ。
それすらGuitarに比べるとEffectorに予算を取られないから、その分を注ぎ込んでる人も居るのかな。

まあBassは概述原理からもGuitarの倍は音量出さないと普通に聴こえないから、個人宅ではマトモなAmpで鳴らすのを大多数が諦めたのかも知れない。
ってな段階で急遽本題へ戻るが、これ等に依って今後の組合せにも大きな変化が起きそうだ。

元から持込みがGuitarのより困難なBass Ampは常設のかLineがより多くなり、Guitarの方はPAアシストが主流にならざるを得ないんじゃないかな。
そんで常設されてるのの多くは「怪しげな石!?」のが主流なんで、消去法だがLineの音の方がまだ頼りになるだろう。

ってのは近年小型化一辺倒なので、①音量 ②音色共々「額面通り」を期待するのが厳しくなってんだ。
それは原理より小口径のスピーカにするから高域特性は良いんだが、ローエンドの底付き感と能率の低下がかなりあるんすよ。

その低下次第じゃ400Wも出して実音圧は、古典タイプ100Wのに漸く届くかなんてなるからなんだ。
元々小口径は能率に劣るのにそこから下の低下を隠蔽(おっと失礼)するのに、折角おっきいのに負けずに出せる帯域迄高域以外抑えちゃうんだから。

随分と勿体無いけどそうしないと重くてデカくて運べないし、昔には無理だったからそう云う面での価値はあるんだ。
んが音的には結局は妥協の産物でしかないんで、仮設の舞台なら兎も角常設でメインにすのは厳しかと。

<つづく>

2023年3月10日 (金)

音楽備忘録1302 音を柔らかくする方法⓭

今回は副題を「ダイナミックMicの余命」として綴ってくが、リボン型等硬さ案件に入らないのは除外する。
ダイナミックタイプでも硬さを気にするとリボン型等限定になり、その利便性が実は期間限定だったんすよ。

と言っても主に楽器のOn Mic用途での事で、他の用途迄全てが駄目になった訳じゃないんだがね。
只近年はスマホを始めIT機器内蔵のだとエレクトレットコンデンサの方が何かと便利なんで、ダイナミックタイプのシェアは風前の灯火に近い。

でリボン型等だと振動にも湿度にもコンデンサタイプに勝るとも劣らない位脆弱だが、たまたまアナログで録ってる間は弱点の硬さを今より問題にしなくて済んでたんだ。
っとこの時点で異論も多そうだからそれを解消しとくと、リボン型等を除くダイナミックタイプだって硬さだけに注目すれば極上なのだってあった。

がそれ等は周波数特性を始め他の部分をかなり犠牲にして成立してて、反応≒リニアリティを気にし出したらどんどん硬いのしか作れなくなったんだ。
これは全く今更だがレコードのカートリッジ方式でも同様で、MM型では幾らコストを掛けてもMC型に及べなかった。

気にしてる人が少数派なだけで昔からそうだった、ってののこれが1つの証拠ざます。
それでも筆者は決してコンデンサタイプ至上主義では無いのを断言しとくが、硬過ぎさえしなかったら躍動感やダイレクト感の方が今だって大事だ。

のでアナログオンリー時代はコンデンサ型やMC型に、そこ迄払う価値が自ニーズには無いから避けてたんだ。
それがデジタルほぼオンリー時代の今に至ると、ダイナミック型の弱点・欠点が強調されるんで翻意を促されたって状況でさ。

今でもダイナミックの長所が完全に損なわれてはいないが、アナログ時代に原音にその方が近いってのは無くなった。
寧ろ原音より妙に明瞭で、恰も「楽器の内部の音」を拾ったかの様に変質した。
当時はスピード感に劣るコンデンサの方が、周囲の状況変化で何時の間にか原音に近くなってたんだ。

Mic自体は相当な進化があったとは言え基本性質は変わって居らず、録音機を始めとした他のメンバーが殆ど入れ替わってる。
のでⅡでそっちの方が容疑濃厚なんだが、ホントにMicだけで録れて再生出来る訳じゃないからね。

要するに音楽には真の意味での個人プレイが他より僅少で、個人のアカペラですら生聴きする以外は何等かの追加装置が必要でしょ。
だから柔らか頭がより求められて、常にトータルで考える必然性が強いんだ。

一応この現象の我流分析もしてみると、過去には硬いのが分らなかったと読んでいる。
過去録音ではその殆どがテープのお世話になってたが、テープは高域減衰の他に全ての「角を丸めちまう」性質があった。

と言っても俺を含め多くはデジタルになってからそれに気づいたんだが、コンデンサ型より遥かにテープが丸いんでそんな差があるとは気付き難かったんだろう。
それ故古典柔らかダイナミックにもし
挑戦してみるなら、デジタルで録ってみてからにした方が良いかも知れないな。

>つづく<

2023年3月 9日 (木)

音楽備忘録1301 伴奏の重要性⑮

お次は劣化近年本邦でも比較的マシなGuitar等のカッティングに言及するが、Guitarの刻ませ方自体は他程の劣化は見られない。
がリズムリフって観点に立つとかなり深刻な状態で、先ずは変なこの俺言いから説明しませう。

普通リフっつうと音程のある短か目なフレーズが思い当たるが、古くはここではお馴染みBo Diddleyみたいに殆ど「音程は無関係」なのもあるでしょ。
彼のは凄く流行して定着したから、今やリズムパターンの方に編入されてるけどさ。

元々はそんなご大層なもんじゃなく、動物的・肉体的産物の1つに過ぎなかったんだ。
一寸機嫌が良くなって何か体を周期的に揺すりたいみたいな、極々原始的な慟哭なんてぇと少々大袈裟け?。

そんなの必ずしも見つけるのは簡単じゃないし、既に誰かが演ってるのも多いけどさ。
だからって頭で考えて作ってもノレるとは限らなく、各自が「その時の体任せ」で作るべきもんなんよ。

その時の気分になるべくフィットするのを探して、それが他人にウケるかは分からなくてもね。
けどそうしないと自分の解釈だの味だのが出せないんで、そうすると「水物」同然だからかなり幾らでも色んなのが出て来る筈なんよ。

にも拘らず「刻むと云う行為」に至らない位か、如何にもやってますみたいなのの2極化してるのは残念無念ね。
現代では既に色々な「雛形」があるんで引用を第1に考えるのか知らんが、特定のスタイルに乗せたい場合等を除き本来はゼロから始めなきゃいけねえよ。

中でも2極化前者の処理が問題で、どんな曲にもそれにピタッリ嵌るパターンみたいのはある筈なんだ。
それをしないと曲の個性等が薄れ、歌詞・メロ・コード進行等「理屈上の相違」があるだけの似たようなのが蔓延しちまう。

その影響はDrumパターンやBassのフレーズにも深く関与してて、尤も誰が猫の首に鈴を付けに行くか案件なんだけどね。
新曲が出来て誰かに聴かせるのに、やはりGuitarやPiano利用するのが多いでしょ。

滅多にBassの弾き語りやましてやDrumの叩き語りはしないし、それじゃあ基本コードからして分り難いから大変だ。
でその際全部白玉で演られる事も、拍が分り難くくなるからあんまりしない。

それで奏力が許せば何某かの「刻みパターン」なんかになるんだが、既に出来上がってればその刻みで・未成でも歌があったら同時に演れる何かに自然となっちゃうよね。
そう言えば過去述だが本番はエレキでもアコギで作ったなんつうのが昔の人には結構多かったが、その場合曲に依っちゃ流石に唯ジャカジャカじゃイメージが伝わんなかったりするじゃん。

そのアコギですらローテクでジャカジャカしか演れないとしたら、出来る事の範囲で主張しなきゃなんないし。
コレ実際過去の相棒に初期はそんなだったのが居て、個人の癖はあったけど曲が違えば完全に同じ刻みは決して出て来なかった。

のでそうじゃない人のより随分曲想が掴み易く、その代わり俺にとっては腕を振るえる場が一寸減るのは惜しかったけどね。😓
っても当時は自覚希薄なだけで編曲家だったからそんな風にも感じただけで、メンバーに編曲の才能を持った者が居ない際にはかなり結果に違いが出てた筈よ。

>つづく<

2023年3月 8日 (水)

音楽備忘録1300 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑪

過去述と重複もあるが前回との絡みで、再度Guitar Ampが「Guitar Ampである為には」から行っとこう。
現代ではお便利高性能Effectorの進化が著しいんで、あまりその意義が分らなくなってる人も増えてるだろうが。

基本条件は①基本的に全部球 ②スピーカが12inch(30cm)以上、たったこれだけが杜撰大王式メソッド!?だ。
が現況では案外それがハードルが高くってオッサンは参っちゃうが、妥協すると大抵は必ず後で損するのよ。

その理由は原理に抗い切れないからで、Guitarの音域を無理無く再生するにはこのスピーカサイズが要るからなんだ。
場合に依っちゃ10inch以下だって色々なのに使われてんだけど、双発以上だったり正規のは駆動力がもっと大きいよね。

ミニマムの場合その全てを回路部で補填するのが困難だし、そうする為には結局コストアップしちまう。
一方スピーカサイズによる価格差はかなり小さいんで、安い小型のなのにそんなに小型化しないのを我慢した方がマシっちゅう訳。

全部球は言わずもがなで一部Effect等が石になってもセーフなのは、ストンプ追加と同等だからだ。
処でBassですら球は言っても絶対Ampと迄言わないのには、しつこく食い下がるかなり重大な理由があるからなんすよ。

先ず生楽器だとそれがモロ出しになるから一切誤魔化しが効かず、デジタルピアノ位しか代替えが出来ない。
電子楽器も最近は音源かバーチャルなのが多いんで、今度はそのものズバリの提供が困難化してる。

エレキBassでは詳細は次回に譲るが、やはりモノホンを堪能させるには纏まった対価が掛かる。
それ等と比べるとエレキGuitarは最も安価に、一応でもリアルを提供出来る貴重な存在に今はなっちまったんだ。

どれだってなるべく本物が良いが例えばHammondやクラビ、エレピなら未だしもこれ等は今日に至っては入手からして大変だ。
それが専門だったら万難を乗越えてもアリだろうが、そうでなければ他での出費もあるからとてもじゃないが賄いきれない。

こんな調子ではどうせどれも偽物しか無理なんだから打込みで…と思ってもおかしくないが、エレキだけでもまだ本物が可能だからリアルにも価値が残ってんだよ。
その面から大袈裟に言うとリアル生き残りの代表で、やろうと思えば大体誰にでもまだ可能なのは凄い事なんじゃないかな。

だから以前とは違って存在意義とか典型的な姿を、より一層意識した方が良いと思うのだよ。
実際同意見の人は少数派かも知れないが、最近の若者で演奏は良いんだけど音色にガッカリした人がそこそこそ居てなぁ。

楽器より演奏の良し悪しが普段は優先も、演奏レベルに音色が追い付いてなく乖離が出て来ちゃうとねえ。
次も何か出したらすぐ聴いてやろう、とは思えなくなるんだなぁ。

それで一定期間毎にチェックするんだけど、そこそこ売れ出しでも音色に進歩が無いともういいやって気持ちに。
自分も過去に1度だけ経験してるけど音色は自己満がスタート地点だが、何時迄もそこへ留まってちゃPCのOS更新みたいに駄目らしいで。

>つづく<

2023年3月 7日 (火)

音楽備忘録1299 音を柔らかくする方法⓬

実は最近密かにコンデンサMicが、一寸危機に瀕してるのをご存知だろうか?。
って程かどうかは微妙だが、世界的半導体の問題がここにもあったん。

尤も他の殆どのは供給逼迫だからこれとは違うんだか、ディスクリートFETの相次ぐディスコンは只事はじゃないんすよ。
その始まりはもうずっと前なんだが、先ず耐圧50V以上のが廃版になった。

本格用途のではPhantom電源(48V)がデフォなんで、マージンがたった2Vでは一寸おっかないんだけどねえ。
それでもギリギリセーフだから許容したとしても、ダイナミックレンジに電源電圧は密接なファクタなん。

そもそもPhantom電源ってのが鷹揚過ぎる規格で、初期に普及させるには良かったんだけどさ。
ブリーダ抵抗なる物が直列に繋がってんで、色んな面で電圧降下が激しいん。

それにかまけていい加減な卓やPreampだと未接続でも、酷いのだと供給電圧が20Vにも満たないのもあったりして。
だから石の耐圧がおっかなく無いのだと、今度は本来の性能を出せてるか疑わしいとな。

そこで昔のハイエンドでは石でも専用電源で48Vとかそれ以上を供給させたりしてたんだが、部品が無くなったから新規に量産は出来なくなってんだ。
それがここ10年位の内にディスクリートFET自体がどんどん死滅してるんで、おかしな話しだが特定汎用真空管の方が供給が安定する様になってんですわ。(値上がりはしてるが…日本だけ収入が30も上がらんのが悪い!)

コンデンサMic自体はスマホ等の需要で寧ろ活性化してんだが、そいつ等のは振動版とヘッドAmpを一体化させたヤツでね。
その殆どがこっちの用途にゃ色々不足があるんで、惜しいが全然流用出来ないんだ。

それと本題との関係は今後石のコンデンサMicの供給減も予見され、現状のままだと嫌でも球コンデンサだけになる可能性があるん。
それが「柔らかく拾う」のにはコストを上昇させるが、只で美味しい話しは無かったって事になるのかな。

折角デジタル化で録音機が低廉になっても、こっち上がるからどっこいどっこいってか。😓
すべからく一定以上のマトモな音を要求すると、結局は同じ位のコストを覚悟しなきゃならんらしいよ。

極一部にはまだアナログ録音機も残存してるが、大抵は縁が持てないからいよいよダイナミックMicはほぼ終了かも知れない。
それが好きな好きだった人には少し酷だが、何分ダイナミックで硬化したのを緩和する手立ての主流が無くなったんでね。

と言いつつウチでも現状ではDrumset Micの全コンデンサ化が未達だが、楽器が古い柔らかいのがせめてもの救いだ。
もし現代的国産のだったらとても堪えられず、コンデンサの数が揃う迄完全休業を余儀なくされる処だったかも。

とⅡで現時点では同意出来ない人も居るだろうが、以前とは違ってそれ位死活問題化してるって事っすよ。
今はまだ無事でもやがて周囲の球率・コンデンサ率が上がれば、もう駄目かも知れない覚悟だけはしといた方がね。

<つづく>

2023年3月 6日 (月)

音楽備忘録1298 伴奏の重要性⑭

意にそぐわず内容面が希薄だったんで、今度こそジャンジャン…とは行かなくても惜しまず出しませう。
最初はBassのピック弾きでのFunkとか一見最適じゃなさそうなのから参るが、特にそういうのが近年の国産では僅少になっとるよ。

今だとどこの国の頑固者でもあまりに不適なら奏法から変えるだろうが、初期段階ではそれが間に合わなかっ奴等??がそこそこ居たんだ。
無論本格派を気取るにはそれじゃあ物足りないんだが、例えば生粋のRockバンドで1曲だけFunkっぽいのが出来ちゃった時なんかに役立つんだ。

特に他の手が使えない、Guitarはサイケ風・鍵盤はバロック風・太鼓はディスコじゃないと困る時とかに。
最も手っ取り早いのはスラップっちゃうのだろうが、黒っぽくは出来てもFunkに特定するのがそれだけじゃ難しい。

今の一般イメージではスラップが筆頭かも知れないが、実は時期的に一寸古いが為にFunk全盛期にはそんなにスラップなんて使われて無かったんだ。
少なくとも当時のTower of Power,Chicago,MG’s…には一切出て来ず、本家本元のJBやIsley Brothersですら結構後年の迄出て来やしない。

寧ろ入ってたのはLarry Grahamが居たSly&the Family Stone位で、かなりキワモノ寄りだったんだ。
洋楽嫌いでも弾く都合で僅かには耳を傾けるかもだが、今だと大抵はこの情報が欠落するんだ。

どうせ今時黒っぽいのが好きだったら他でも使うからスラップマスターした方が良かろうって、親切心もあってそう勧めて来るだろうさ。
確かにそれで過半は正解なんだが、Funkの根源はスラップに非ずってのが分からなくなる。

又もう1つの問題点が本国と日本での知名度差等で、しかし限られた容量ですぐ分かる人を取上げれば国内知名度優先のセレクションにせざるを得ない。
ので「本国の実態」からは、色々と欠落してくのである。

その挙句実に恐ろしい事に例えばドラムの「よよかちゃん」は既に世界的に有名になってるが、野球の大谷翔平選手の様には日本で有名化していない。
北海道の日本人の神レベルの人なのに肝心の日本でだけ今一と、見事な逆転現象が起きてるのは何も彼女に限らない。

日本の大手に所属してない→電通の命令が及ばない→大手ボロ儲けに繋がらないが真因だろうが、何処の国・地域にしても何かしらの偏向が掛っててもおかしくない。
なのでせめて欧米の有名処位は自分の耳で聴いてみないと、他人のセレクションで偏った情報しか入手出来ないんじゃないかな。

この件で過去俺の幸運を晒しとくと、当初FM放送開始前夜だったんでFEN(今はAFN)が三つ子の魂になってるかもね。
コレ戦後の米軍向けのなんでソ連やアラブ系のは未だしも、フラットなセレクトをするしか無かったのが良かったのよ。

巨大規模な米軍は人種のるつぼだし年齢・性別もまちまち、下っ端でもベトナム戦争するのに急に辞められたら困るから上の者にばかり忖度してらんなかったと。
本国ではまあまあ有名でもこっちじゃ全く無名な人とか、Country系の人とかはそこで知っただよ。

<つづく>

2023年3月 5日 (日)

音楽備忘録1297 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑩

Twinreverb以外に汎用なのもそこそこあった筈なので、それを探ってみよう…と思ったっけ厳しい現実に直面しちまった。
何でも値上がりしてるけど楽器のも深刻で、国産が頼りない為に為替レートと2重苦になってる様だ。

弱体化し疲弊してる国産ブランドに物申すのも若干酷だが、過去に比べるとお値段高目のオモチャばかりのラインナップじゃしゃーねーぞ。
わもう放って置いてこれだけ「普通の」が入手難になると、いよいよPA依存前提の方法も考えなくちゃならなくなったね。

ここでのそれは足りるだけの出力は放棄して、なるべく音色には妥協しないって作戦だ。
それでもまだまだ厳しさは軽減する程度で
しかないんだが、どうせ苦しいならやはり球の一択は是非誰にでも考えて頂きたいのだ。

色んなメーカが甘い言葉で囁くし、近年のシミュレーションはかなりレベルが上がっては来たよ。
けれど球の数多の過渡特性全部がしっかり網羅されたのはまだ無く、それが録音よりLiveでの方が問題になり易いのよ。

ってのもPAを通せば硬さ案件等を筆頭に必ずそれ相当の劣化を伴うんで、その分音源に要求される音色がシビアになるんすわ。
なのであんまり好ましくない2極化思考なんだけど、石ならPAの必要の無いの・必要なら球のって位にしないと苦しいんじゃないかな。

この考えの源はどうしても硬くなる石のを「On Micになるのを回避」して、「空気のクッション」をなるべく利用し緩和させる戦法だ。
と言っても極力「まるで球みたい」なのでなくては駄目で、出力さえ足りてれば何でも良い訳じゃ無いよ。

機材費が限られてる様なLiveは十中八九小規模で、PAレスでもせいぜい取れて10m位の距離なんだからねえ。
つまり緩和量が少ないんだから「まるで」位じゃないと、スマホの画像みたいにゃ盛れないからねえ。😓
ほんでそうなると石の最大の利点のコスパがかなり失われるんで、オッサンは「録音にも堪えられそうな球」の方がお勧めなんだ。

Liveでは音量変動が大きいのでAmp歪ませは使い辛いが、低出力であれば録音時フルアップに出来る機会が増えるっしょ。
実際こんなヲタでもLiveでAmp歪ませを使えたのは今迄2回きりで、どっちも自前主催・持参ので後は全部魔改ストンプ。

でも録音では一部一発録りする都合でストンプを使っただけで、頑なに!?Amp歪ませだ。
そんで現況でお手頃価格のはVOX AC4C1-12っての一択で、VOXっつうブランドが嫌いな人には苦しいんだけどね。

その次に安いのったらBUGERA V5 INFINIUMだが、約¥3.3万から若干機能は増えるものの一気に¥4万弱に跳ね上がる。
上にこれはスピーカが12inchで無く、それをクリアさせると最安候補はVHT LEAD 20になりもう¥5万弱に…。

<つづく>

2023年3月 4日 (土)

音楽備忘録1296 音を柔らかくする方法⓫

硬くなるは避けたくても明瞭度が…等が現代ではネックになってるだろうが、分離し切れないのが悩みの種だ。
けどその全部がリンクしてる訳でも無くて、人間様の方が正しく分別出来てない事多し。

自慢じゃありませぬが俺だって、なまじ球を使やそこそこ軟化出来るもんだから大して分かっちゃおらんとです。
正味な処多分その筋のハイエンドな方の一部にしか網羅出来てなさそうで、たからこそ用心してないとすぐやっちまうですわ。

明瞭度の為ならこの位はしょーがないってやってる内に、硬い×硬い=硬過ぎにさ。
その中でも特に事後処理困難なのの1つに、Cymbal等を筆頭とした高域が欠けるとヤバいヤツがある。

Cymbalの処理については昔のウチの従兄が上手かったが、それもアナログ録音時代の話しでね。
言っちゃ悪いが(なら言うな?)太鼓を大部硬くしたんで、金物の硬化がバレ難くなっただけ…つい最近迄はね。

一寸戻ってアナログ時代にそうなった秘訣は、凡そ4kHzを中心とした俺言い目立つ倍音を劣化させなかったり必要時は盛ってたからでさ。
それがデジタルでは同じ様には通用しなくなって、「かつての輝き!?」は失せたのだ。

アナログテープで最も硬さが目立つのは、体験からは2kHz前後だった。
要するにトロいアナログでもそれ位迄は比較的リニアに反応出来て、そっから上になると段々追付けなくなってって嫌が応にも角が取れてくってな。

そう云や殆ど忘れてるか今や知られざるだろうから付記しとくと、アナログテープの8kHz位から上は案外険しい音になってたんだぜ。
硬いとは少々ボケてたから言われへんが、デジタルのみたいに透明で繊細では無かったね。

又望まぬ減衰があるもんだからそれに対抗して盛るんだが、それに依って磁気飽和を早めるからより歪みぽくなるだよ。
するってぇとRock系みたいにFull Crash頻発するのだと、濁りを覚悟しなきゃなんなかったんだ。

それもあってか単なる流行かはワシゃ知らんが、今みたいに「高域がでっかく」入ってたのは昔は無かったわよ。
わ兎も角2kHz前後と8kHz以上が鬼門なんで、従兄の秘技!?はその間隙を上手く付いてた訳だ。

そんなだから伝統の次善策は随分無効化しちゃってて、なまじ各段階での劣化が減ったが為に予め処理しとかないと駄目になってるだよ。
上記の如く全アナログでだって2kHzでは硬化もあったんだが、一番上では無いので今より目立たなくて堪えられて容認してただけだけどさ。

それに未必の軟化がほぼ必ず何処でも起きてたんで、硬い方だけに偏りはしなかった。
だが今だとデジタル前に繋いだアナログ機器での硬化もそのままになるんで、当初一部機器で「アレ、こんな音色だったっけ?」が起きてたよ。

ので以前より硬化のリスクがある石機器は余計使い辛くなってて、使用継続してる人も居るけど意識を一旦リセットすればと思ってるんだ。
多分球コンデンサが増殖してるのはこれも関与してて、毎度の詳細は次回だが意識の有無は別としても多かれ少なかれ皆が何か危機感を覚えたからなんじゃないかな。

>つづく<

2023年3月 3日 (金)

音楽備忘録1295 伴奏の重要性⑬

番外編の続編とここらしくクドさ全開で続けてまうが、その代り具体面にも踏み込みま。
流石に今に至ってはロカビリー系以外で太鼓を露骨にスイングさせるとかは過去化してるだろうが、例えばBo Diddleyビートにひと手間加えてなんてのは未だに絶えない。

或はテンポがとても速くなった時その伴奏の参考にはCountryが最適なんだが、それ等を知らないが為に選択肢を著しく狭めてる疑いが濃厚だ。
Countryそれ自体は白人色の強い物だから毛唐嫌いにはチト厳しいかも知れんが、「テンポ次第の選択肢」は誰が作ったって大差無い筈だ。

米白人には無理でも日本人なら16分音符が入れられるなんて、速過ぎたらあり得ないさね。
だから何もローカリティーを模倣しろってんじゃなくて、万国共通みたいな部分は再度もう少し参考にしてはどうかってんだよ。

あのあれだよ 寧ろ言語が全然分からない方が自然と音に神経が行って、却ってネタ収集には有利だったりするぞ。
尤も「音楽固有の聴き方」を大多数が忘れた今の日本人では、そういう風な発想自体が出難くなってそうだが。💦

因みに「音楽固有の聴き方」っつうのは全然難しくなく、言葉の有無に捉われず只聴いて感じたのを優先する事ね。
これで強力に再確認願いたいのは、唯のアナウンスとかナレーションだったら絶対に言葉を聞かない訳には行かない点。

何しろ基本的には他に音が入ってねんだから…、って事ぁ他にも入ってるヤツぁそのどれから聴いたって良いんだよ。
正直な処昔より格段にレベルが上がったっても、歌詞の文学レベルなんてエッセイにも全敗する位本職のと比べたら低いんだ。

音との整合の都合があって必ずしも最適語を選べないし、文の都合だけで2番だけ長くするとか中々出来ねんだからさ。
逆接的だがだからこそ文章力に恵まれない俺なんかでも、歌詞だったら挑戦する気になれるんだ。😅

今の言語忖度脳では外国語らしきが出た途端に尻込みしてるのか知らんが、「分からんもんは聴かなくても良い」ってのがゴッソリ欠けてんの。
日本語だってヲタ度の高い隠語とかだったら、最初から理解出来る人は一部少数派に絞られるやんけ。

自慢じゃねぇが俺ぁ高齢者向け演歌の伝統表現にも疎いし、若い世代特有の表現だってすぐには分かんねえぞ。
それでもし皆がそんなので聴くのを直ちに回避しちゃったら、どの世代どのジャンルも劇狭購買層に頼るしかなくなるから商売あがったりだ。

勿論幸運な偶然とかから編出された「面白単語」に最初に興味を持たれる事もあるが、それだって面白いと思ってくれた人限定やん。
だいいち歌無しのではそんな恩恵には一切あやかれないんだから、それからすると一般音楽で言葉に依存し出したらもう終りなんだよ。

特に制作側でそうなるのが最低最悪で、見つけるのは少し手間でも万人受けし易い音ってのを逃しちゃいますから。
低レベルでも作る側に最低限の専門性を要すのはそんな部分で、言葉に忖度する為に音を変えるのだってあるっしょ。

けど余程の事が無い限り、迂闊に言葉に忖度しちゃうと音楽として破綻したりすんの。
やはり音だけでも聴ける、そんな状態を先ず作るのが良いんじゃね。

<つづく>

2023年3月 2日 (木)

音楽備忘録1294 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑨

Fenderの特にTwinreverbが、Livehouse等でスタンダードな(だった!?)理由を綴ろう。
場所次第じゃ安易な導入もあったかも知れないが、汎用性の面で一線を画してたからだ。

俺は今も大して気に入っても居ないんだが、ずっとFenderユーザーの日々が続いてる。
っても「整流管仕様」の部分は気に入ってて、その代替えが困難なのはあるんだけどね。

特定の音色ではまあまあなのが多いが、色んなのを演ろうとした時他のだと若干不安が拭えないからだ。
主に整流管仕様とかビンテージの以外はAmp歪ませの音がストンプで代用可能と言っても良い有様で、6割は折角球のであってもそれを無駄にしてる。

Twinreverbはその駄目な方なのに何故Livehouseでなら重宝するのかったら、音量の関係でどうせ滅多にAmp歪ませ(出力段)は使えないからその欠点はクリアされる。
練習スタジオではどっらけだが流石に録音現場となると、CountryやJazzみたいなAmp歪ませ(出力段)不要のにしか対応しない。

個別録音が可能だと音量の大小は、Feedback奏法を使わないなら不問になるからね。
3段積みM君だろうと超小型だろうと、所望音色にピッタリ合致すればそれで構わない。

個人専用のならLiveとスタジオで同じのも使えるが、不特定多数が使うのに致命的弱点があったら困る。
のを大まかに拾ってくと、もしAmp歪ませも使用可能にするには音量オーバーはご法度だ。

その安全圏は凡そ50W以下になるが、人次第ではクリーンの音量不足にケチを付けられるかも知れない。
なるべくならCrunch位はAmpでも作れて欲しいけど、やはり音量の問題を気にするとどっちかに犠牲が強いられるからねえ。

それより重大なのが先ずはクリーン時の音色で、低音や高音が不足する可能性があるのは候補から外すべきだ。
その中で再生帯域が狭いのが困りもので、量的過不足だけならまだ補填も可能なんだけどさ。

EQやら何やらで幾ら弄った処で、例えば搭載スピーカの都合でその帯域が全く扱えなかったら一巻の終わりだ。
と云うの等へ考慮すれば低音も高音も出せるのが相応しく、幾ら甘美な音色が美しくてもM君では必ず困る局面が訪れるんすよ。

特に大舞台専用の、スタックタイプのがね。
これには不適切投入すると2重の弱点があって、どうにも低音が足りなくなったりするんだ。

元々低音のやたら響く場所でフルアップにして丁度良い加減にしてあるもんだから、その両方が無くなる処迄は対応し切れないんだ。
他社のでも同タイプのなら似たようなもんだが、M君程一面で「中高域に特化」したのは思い出せないんで代表としての生贄ね。

でそんななら球である必然性は大部薄れる!?んだが、万一限界領域に入っても俄然歪むのはよろしくない。
出力余裕をもっと与えときゃそれは回避出来るものの、興奮のるつぼと化した演者は時に訊く耳をシャットダウンしちまうからなあ。

だいいち事故最大音量は限度を簡単に超えるし、何より余裕はコストにモロに響くしさ。
なので最近は混沌として来てるけど、Twinreverbを常設に使ってるのてかなり意味深なんすよ。

>つづく<

2023年3月 1日 (水)

音楽備忘録1293 音を柔らかくする方法➓

音として聴くか音楽として聴くかはあらゆる影響があるのは概述だが、この硬過ぎ案件にも根深い関係がある。
ので今一度おさらいしとこうと思うが、音としてと音楽として聴くのには具体的にどんな差があるかだ。

これには別名置換が良さげな気がするが「音として」は検聴等が考えられ、この場合音をブツ切りにして部品単位で聴く感じになる。
翻って音楽としての方は音質や音色だって無視しやしないが、曲として不足を感じなきゃ加点こそ無くも減点にはならない。

と来た処で毎度の一瞬あべこべが起きてそうだが、両者の最大の相違は聴く継続時間だ。
勿論検聴でだって長く聴き続ける時もあろうが、最短の方が後者ではワンコーラス位は必須になるからねえ。

すると1回だけとか小数回なら我慢出来る硬さも、しつこく何度も登場されてはとてもじゃないが堪えられるかなんてなるじゃないすか。
更に重要なのが実効性の確認が取れるかどうかで、後者音楽聴きじゃなきゃ正確な統計が取れない。

例えば10回登場する内の1回だけ一寸埋もれたなんてので、1回でも嫌だっつったら基準から逸脱する可能性があるけどさ。
それすら別観点例えばⅡで悪目立ちの方が気に障る様なら、黙認又は別の手段で対処しなきゃいけないのが解るがね。

特に今劣化本邦では硬過ぎ案件での実効性って面が欠落してる様で、音楽中での明瞭度に全く貢献してない無駄がとっても気になるぞ。
言っては何だが余程音楽に知見の無いヤツがやったのかとしか思えず、技師の立場危うしってなもんだ。

硬さに依らない明瞭度でも同様に、音楽的加点ゼロかマイナス・音響的加点アリのケースが最も危険なのよ。
この内プラスの方はクッキリハッキリとかだから分かりやすいが、個別にしか聴かないと他パートや曲を侵食しててもそれを見逃したりするやん。

実は曲を良く聴かせる→全体が最高点になる様調節するのには、個別如きは数%位しかつまり殆ど気に出来ないんだ。
そんな「絶対的優先順位」があるんだが、逆に見れば全体や他に影響を与えないならと「条件付き自由」って訳だ。

これが大昔だったら柔らか過ぎで硬化させる必要もあったが、今は悪目立ち突出防止の為に和らげる方一辺倒だ。
巷では流行りの「不毛競争」は、より硬さを競った挙句聴くに堪えなくなるからキリがない。

尤も○曲には□の硬さがあれば足りるってのが、楽器からして硬い方に偏ってるから分り難くなってるんだろう。
又周囲に硬過ぎ君が増えた為、1つだけ適正柔らか君が入ってもその適正さが分らない場合も多々ある。

中でもマイルドな音色のBass等が大変登用し難くなってて、それが全体の音質や編曲の巾を狭めてるのは要考慮なのだ。
これは大袈裟に言うとエレキBassには半分位死活案件で、電気か電子の力を借りないと「出せない音色」なんすよねえ。

次点でOrganやSyntheも一部侵害されてて、やはり生楽器では到底出せないマイルドな音色が殆ど使えなくなってんの。
最早ほぼPaul McCartneyだけが昔からの音色を維持してる有様で、Jazzのエレキにしたって随分痩せっぽちなのばかりになったよ。

<つづく>

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