音楽備忘録1282 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ⑤
純粋な続きになるが原型Marshall3段積みは、他と比べるとGuitar用とBass用の差が最小の部類だ。
それを上回るのは唯一原型HIWATTのみで、恐ろしい事にそもそも何々用の区別が無かった!。
M3君ではTone回路とスピーカユニットには相違があったが、低音を大胆に削いだ出力をGuitar用と同口径にくべてやっては幾らも低音は増えてくれない。
と文句を付ける奴には15や18inchのエンクロージャもあるにはあったが、巨大会場で常演する人達にはあまり選ばれとらんよ。
のは低域は会場の残響だけでお腹一杯で、兎に角高域だけが欲しかったからだ。
ので実際に両方共M3君を使っても、そう云う場ではしっかり普通のBassの音になってたんだ。
加えてその様な環境下では僅かな低音量の差が増し盛り拡大され、つまりは「Bassの方が大きく鳴る」状況だったんだ。
だから同一出力でもバランスが取れ、いや寧ろBeatlesなんかGuitar用のスピーカを多くしてた位だ。
彼等のGuitarの歪み許容は高域が完全には潰れない程度だったんで、下手すりゃGuitarの方がボリウム(当時は1個しか無いのが当り前)を上げられなかっただろう。
オマケにBrightな音色だと、会場残響の恩恵に一切預かれないからね。
のでⅡでそんな場所が殆ど無い日本で同じにしたらロクな事ぁねえんだが、日本の多くの会場も悪い事ばかりじゃ無いんだよ。
向こうのそう云うのに比べたら圧倒的にキレが良く明瞭で、強引に爆音出さなくても内容が全部伝わる。
つまりⅡでベーアンが小さいんじゃなくて、現行一般のはその殆どでGuitar Ampがデカ過ぎるのよ。
もしかしたらPA常用になったのすらこのせいで、BassのLine収音常用もね。
低域の響きが少ないとDrumはエレキみたいに増し盛り出来ないから、一寸それだけで不利かも知れんがね。
でもかつてデッドな環境下では盛大にミュートしたみたいに、充分聴こえてたら「余計な高音」を削りゃ良いんだから。
それを叩き手が向こう比で平均が若干ひ弱になるのに、Guitarがデカくて全面的に不足気味だから「ミュートよりPA」になったんじゃないかな?。
っとこう云う具合に百害あって一利しか無しなんで、Guitarの過大音量が及ぼす影響は広範なのだ。
その一利しかはナルシスGuitaristの自己満で、例えそれが厄介者とか面倒な人でも許す方も許す方だ。
私的にはそんな風に迷惑がられるのは御免なんで、殆どの場合でGuitarは音量控え目だ。
どうせ多少上げても球のフルアップは殆ど無理だし、同時に歌う機会も多いんで聴き取りが困難化しても仕方ないしさ。
エレキは歪みを深くしたり音量を大き目にすると隙間は出来難くなるけど、真の迫力にはあまり貢献しないよ。
リズム隊が屈強なのに比べりゃ…ってかあるべき音量バランスになってたら、所詮Guitarなんて喧しい子供みたいなもんすよ。
それですら凄い肉声の前には完全屈服で、「人間音」より他の音に興味を惹かれる様ならもしかしてアンタはアンドロイドなのかもよ…なんてな。
<つづく>
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