音楽備忘録1280 伴奏の重要性⑧
つう事から私的にはDrumとBassのこの方面での著しい劣化を覚えるが、これは奏法の習熟にも影響があるんで事態は思いの外深刻なのだ。
Drumのゴーストノートの方から綴ってくが、その中心はやはりSnareでのだろう。
何せ鳴り方が変わるのが特徴で音量が一定より低いと、響き線の音量が勝って胴鳴りが聴こえなくなるのがミソ。
その次が実はCymbalで、こちらは叩き方(主にバチを当てる角度)でやはりかなり別物な音が出せる。
つまりSnareは生楽器で叩き方を変えなくても(変えるのは強さだけ)、2つの異なる音色を出せる稀有な存在だからそれを使わん手は無いですぜ。
一方Cymbalの使い方については流行からの変遷もあろうが、ドラムマシンとモデルタイプからの弊害でよりこうなったと見てんだ。
恐らく過去に言及してると思うんだけど、Cymbalの種類って元は叩き方の違いだったん。
例えばCrashってなエッジ部だけを深目の角度で叩く「奏法の名前」で、Cymbalの種類ったら厚さと口径だけだったんだ。
’70年代中頃迄その伝統が一部に残っててPaisteの一部のモデルには径と厚さの他はHat以外の種類が無く、当時アホガキだった俺は大いに焦った位だ。😅
それをマシンに入れるに際し分かり難いのと数の制約があったからか、典型的なCrashやRideの音と表記ばかりにしちまったい。
実際にはあまり使わんとは言えRideで「Crash奏法」は可能だし、Crashで「Ride奏法」も可能なんだけどね。
因みにそれを半々位で使う用のが「Crash ride」の名で今も売られてて、尤もそこに位しか過去の柔軟な使い方の片鱗が残ってないんだけどさ。
何れにしても音色バリエーションは「違う太鼓」にばかりあるもんじゃなく、伴奏ではあちこちを叩くより本来はこれ等を使う方が多くなるんだ。
同様に単なる8BeatのHi-Hatにも叩き方にバリエーションがホントはあって、全部バチのチップだけで叩くのからショルダーで叩くの迄「その中間を含めて」あるんざんす。
それへペダルの締め具合迄加われば、同じパターンでも無限に近い位色んなニュアンスが出せるんだ。
その1つの典型がジョニー吉長で有名な「踏み叩き」で、機械や打込みでは偉い面倒だけど俺は時々シミュレートして使ってる。
別に無理して迄使う事ぁねえがこれが奇特なのは、フレーズは全くそのままで違ったニュアンスが出せる処。
で尚且つシンプルなパターンで程、それが演り易いのがミソなのよ。
何れにしてもⅡでそんな風に使い分け≒叩き分け出来るのが特権だったんだが、伴奏の省力化!?と共に皆で同じ1つのやり方をする様になって来てる。
日本以外の作品では意図的にマシンチックにしたくてわざと○曲では□しか演りませんはあるが、頻度こそ過去より減ってても海外の人だったら誰も演れなくなってなんかいないんだで。
もしそんなガラパゴスに陥ってるとしたら不幸のドン底で、幾ら練習しても半分も会得出来てない事になりまっせ。
国内でだけウケりゃ良いとしても、井の中の蛙の典型でみっともないやら恥ずかしいやら。
<つづく>
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