音楽備忘録1292 伴奏の重要性⑫
前回を承けて今日は番外編として、洋楽を聴かなくなった件に触れとこう。
勿論主題を忘れた訳じゃないんで、その中でも伴奏と関係の深い部分を中心にね。
さてこれは「起源は海外」なのだから、現地の人と我々では解釈が異なる可能性を考えなくてはならない。
っと言ってもそんなに難しい深い部分では無く、例えばRockだったらその直前のをどれだけ知ってるかとかよ。
否応なしに熟知してる向うの人は土台になるのから何を加え何を省いたとかすぐに気付くが、我々の多くは単に「そういう物」として捉えてしまう。
ので例えばその実態が「スイングしないJazz」であったとしても、それに気付き結び付きを認知するのにこっちは酷く時間が掛かったりする。
後発で輸入から始めたのだからある程度は仕方無いが、もし何時までも分からないままで居る様なら未来永劫追付けはしなくなる。
取敢えず仮定「スイングしないJazz」に沿って進めてくと、日本で一般的なClassic由来のネタはそのままじゃ上手く乗せられなさそうなのは分かるだろう。
だってCountryやBluesの源は、宮廷音楽なんかじゃなくもっと庶民派の民謡とかから来てっからねえ。
そりゃ凄く上手い事やりゃ全く乗らなかねえが、気楽に安易に持込んで無事なのは必然的に後者の方やろ。
ではRockを知りたきゃCountryやBluesから知らなきゃ駄目なのかってば、その方が良いけどさ。
少々狡賢く行かないと遅れは取り戻せないんで、部分的だが伝統がそのまま継承されてるのなんかを聴くと効率が良いのよ。
日本でもたまに演歌じゃなくても、歌の特定箇所にコブシが入ってるとかあったじゃん。
実はそれって意図的に取り入れるのより、自然とついウッカリそうなっちゃった方が大抵は先なのを知っとるけ?。
どんなジャンルでも出来立てホヤホヤの頃は、バンドメンバー全員が本職の人を集めるのは困難だ。
だからRockのつもりで1人演歌出身のが混入したりも良くあった事で、その1人が失敗した時に演歌要素が滲み出たりするっすよ。
なるべく早く馴染もうとはするんだけど、人間そう簡単に長年培ったのからは離れられないからね。
そんなのがあちらでも特に黎明期のには、寧ろ露骨に「まんまやんけ」がぎょうさん転がっとったん。
「Rockに必要なJazz・Country・Blues」のエッセンスを頂くには、バラバラに古いのをあたるよりその方が断然手っ取り早いんだ。
先にそれを知ってから各自が掘りたい処だけ掘れば良くて、けどそれをするのにはどんなに古くても日本のだけじゃ駄目なんだ。
例えば黒人教会でだけ演ってる音楽とかを、日本人の殆どは全然知らないやん。
白人が1人でも居たら不味いからと神経使われると地下化するんで、「黒人じゃない人」には縁遠くなり易い。
日本でだって外人が来たら最近は勇者以外、あっちの方がきっと馴染み易からとなかなか伝統の土着のなんか演らないじゃん。
ってか瀕死の民謡を地元民でも知らない方が多くなって、若い誰でもがとなるとせいぜい変なアレンジを加えたソーラン節程度が関の山だ。
っとつまり今の我々は自国のだって過去のには疎い訳で、その上向うのも聴かないとなるとガラパゴスここに極まれりなんだよ。
処で最近若者には和テイストが流行りみたいだけど、じーちゃんばーちゃん達なら誰でも知ってる民謡位全部抑えてからにしたらどうなんだいってな。(少しは居るだろうけど…by老害)
<つづく>
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