音楽備忘録1289 伴奏の重要性⑪
だば一旦Bassから離れて、前回プチ触れのGuitarのコードについて。
俺の皮肉愚痴でそれを一言すると「間が無い!」の件で、単純に行って本来1~6音迄の組合せが満遍なくある筈なんだけどねえ。
まあ昔より歪ませる時ゃガッツリが増えたらしいんで、2音と6音が多目になるのも分かるんだけどさ。
けど2音の場合長短を指定出来ないか、それを鳴らすと大抵は後はルート位しか出せなくなる。
一方6音(ここでは4音以上の「フルコード」も含める)にすると、他楽器で他の音を追加する余地が狭隘になりがちだ。
Guitarは同時に鳴らすのが押さえるのに遠い音は無理だが、極端に近いのも意外と苦手なのだ。
ならばそれが殆ど苦にならない鍵盤等へ任せようとした時、音が当たって厳しかったり追加したのが目立たなくて効果を弱める事がある。
その解決策の1つとして’70年代にはKeith Richards等が普及させた、「ルート抜き3和音」ってのがある。
厳密には本家のはオクターヴ上のルートが入ってるのもそこそこあったが、少なくとも意識の上ではルートレスな考え方だった。
のでルートから外れても音が平気なら、同じフォームのまま移動したりしていた。
最初は失礼乍ら恐らく偶然に頼ったテンションノートだったが、兎に角従来の難しい押え方か普通の方法では無理な響き(コード)がそれに依って可能化した。
これはGuitaristが2人以上か鍵盤奏者が居た方が薄くならないが、難しいフォームに頼らない難しいコード実現するのには画期的だった。
ここから俺なんかでも知恵が発展したのは、「部分コード」なら時として単音と同じ様にも扱える事だった。
俺仮称「部分コード」とは単体で和音として成立してるがそんなに最低音が低くしてないんで、下にルートを足してやると所謂「分数コード」が形成されるってのだ。
それをルートが含まれる使い方の内は普通のコードだが、外すと色んなテンションノートになってくれる。
更にそれで和音のままメロを弾くと、よりテンションの強いハモりが付いたメロとなってくれたりする。
何処でも成立する訳じゃないし部分コードの一部種については、Chuck Berryやジミヘンだって既に活用してたんだけどね。
かなり限定的だったりすぐに他の方法へ移行してたんで、演ろうと思えばKeithみたいに1曲丸毎それで押通せるとは思えなかったんだ。
でこれ等を使うに際して裏メロを弾くなら2和音・オサレなコードにするなら4和音程度が使い手があるが、それ等を混在させたりニーズ次第で増減させたりしても一向に差し支えないんすよ。
ってか寧ろそうする方が曲ニーズには合致し易く、鍵盤を使った伴奏では古くから極当り前に行われてんだよね。
Guitarでは通常「片手だけで押える」が為に、ルート音を独立分割して考えるのが難かしくなってたんだな。
JazzやClassic系の独奏では困難を克服してそれを成してるのもあるが、アンサンブルではルートを出す拘りさえ捨てれば随分と自由になるんざんす。
のにそれが増えるより減少してるのは、もしかしたら鍵盤も演る人が減ったからなのかな。
或は邦楽では一般化迄は行かなかったので、洋楽を聴かなくなった弊害か。
<つづく>
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