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2023年2月20日 (月)

音楽備忘録1284 音を柔らかくする方法➐

楽器の場合柔らかくするのに、籠るのと歪むののどっちがマシか?。
って現代ではどっちも願い下げだろうけど、その前に歪み率にいて予習しませう。

オーディオでも楽器でも意図的音色歪み以外は、なるべく歪まないに越した事ぁない。
けれど実用上問題となるのは「聴いた感じ」で、オーディオの低歪み率のは感覚的には歪み以外の要素でそれが少しは分かるんだ。

歪み自体は人耳検知レベルの圏外になっても、例えば透明感の差等となって現れる。
実際僅かでも「違った感じ」に聴こえるのであれば問題で、ひたすらローノイズに拘るのもその為なのだ。

が楽器でしかも単体音となると様相が異なって来て、例えば歪み5%と4%の聴き分けは先ず以てして人間様には不可能になる。
のは「聴いた感じの音色は何も変らない」からで、それ故楽器Ampの最大出力は歪み率5%の値とするのが多い。

オーディオだと1%を超えると多数が気付き始めるのに、何で電気楽器Amp等では5%でも殆ど誰も気付けないのかが今回のハイライトざます。
但し楽器種と生か録ってからのかで巾はあるので、ここではなるべく簡潔に触れて先進みさせませう。

生楽器って厳密には無歪みなものがほぼ存在せず、発音した時点で音響的には歪みを含有してるんですよ。
俺知りでそれが象徴的なのったら真っ先に3Ply ReinforcementのLudwigが思い当たり、他のはそこ迄露骨じゃないけどさ。

発音体の他に共鳴部を持つ物の殆どって、共鳴とか反響させる時点でそれなりの歪みが生じてんすよ。
因みにその段階で歪みゼロに出来るとしたら、共鳴率や反響率が100%の場合に限られる。

んがそんなの現実では到底無理な相談なんで、皆の耳には最初から「歪み込みでその楽器の音」と認識してるんすよ。
なので仮に歪み完全排除が出来たとしたら、却って弦や皮のメーカ差だけで何処のでも限りなく似た音になるんじゃないかな。

これ楽器だとそんな事あるかいって思う方が多いだろうけど、オーディオだったら理想が唯一点ならハイエンドなのだと誰でも納得出来るんじゃない?。
JBLの最高級ので聴こえてた音がAltecやTANNOYの同等品に、挿げ替えたら聴こえなくなるなんてあり得んでしょ。(聴こえ方は多少違うかも知れないがね)

その意味からすれば楽器って理論的完璧より、「欠点を堪能するもの」って位の性格があるんだ。
生程じゃないが電気楽器だってそうなのにどちらも欠点許容に厳しくした結果、案の定かつてみたいに個性豊かなのが出現し難くなっとるがね。

わ兎も角大体がそんななんで、楽器はオーディオに比べたらかなり歪みに鈍感と考えたらよろし。
但し生楽器の場合「電気的歪み」は一切含有されてないから、露骨に電気の仕業と分かる歪み付加はご法度だ。

それでMicの音響メカ迄の歪みなら許せるが、石のDistortionとかみたいなのはわざと以外苦しいん。
電子楽器に関しては現況その殆どがコンプリート音源なので、Lo-Fi目的等以外では原型死守が望ましい。

尤もその大多数は他の現物をサンプリングしたものなので、本来の電子合成音とかだったら真逆でホントに自由だ。
電気楽器では言わずもがなだが、その代り久々述「目立つ倍音」等だと変化に対して誰もが非常に敏感なんだ。

<つづく>

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