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2023年2月 9日 (木)

音楽備忘録1273 楽器Amp同士の組合せの話しⅡ②

今回は凄く大雑把だが、スピーカの口径・数の相関関係を表に纏めてみた。
一応これでおぼろげな全体像は掴めると思うんだが、当て嵌まらないのも多数あるのでそこはご了承を。

Photo_20230115184901
何ともアッサリしてるが極ザックリ同音圧になるのがこんな感じで、口径差の割に能率差が拡大するのは振動板の面積のせいだ。(大抵は円錐ですので)
ここから明確に分かるのが大口径・少数の方が音圧には有利な事で、但し高域を出すのは大口径程苦手だ。

ので必要に応じて色々使い分けされるんだが、10inchでも4つ以上を1箱に収めると最大幅こそまあまあコンパクトになるものの重量等は運搬にはあまり貢献しなくなる。
Marshallでは12×4が王道だが、個人的には12×2×2に置き換えてみたい位だ。

最近は音色に拘らなきゃネオジウム磁石なんて軽いのも出て来てるが15inchの場合も同様で、1発の箱と2発の箱では運搬に大差が出る。
総重量や総体積では纏めた方が有利だし、映え的にも大抵はその方が良いんだけどね。

でもビルトインタイプじゃ無い利点を活かそうと思うなら、なるべくバラバラな方が色んな環境にも対応可能なんだ。
日本では本格的なのの個人所有が少ないし㊎様だと車はおろか下僕迄居るのか知らんが、車・道路・建物等全てが縮小版!?の環境にフィットするのはバラバラ君だ。

わさて置き占有体積だけで小さく出来るのはビルトインの方で、但しその場合はなるべく単発でも高出力のでないと小型のメリットが減る。
この点でGuitaristとBassistでは明暗が分かれ、特に俺みたいに真空管でなければとなるととても厳しい。

ここではクド吠えのBassの方が本来はパワーが要求されるなので、小音量系以外では単発100Wでは苦しい。
音色次第でBassはホントに丸々倍の出力が無いと拮抗せず、Guitar用が単発か10inch×2の50Wを超えるのが1つでもあったら↑ではもう危ない。

Guitarなら超爆音系以外は単発100Wあれば大抵は何とか賄え、3段積み100W Marshallを使ってても滅多にフルボリウムになんかしてねーよっと。
にも拘わらず球の100W超級のヘッドが、Bassのだと出てる数が種類共々極端に少ない。

尚且つ200W以上の球のAmpヘッドだと重量が30kg程度になって来るんで、ビルトインだと過去にFenderにStudio Bass(200Wだが50kg!!)ってのが辛うじてあった程度だ。
だから球以外で数百Wのヘッドなんかが沢山出てて、それでもコンパクトな単発で鳴らせば若干歪みっぽくなる上思った程の爆音にはならない事が多い。

この位高耐圧のスピーカになって来ると、普通より大きく動いても大丈夫な作りにしなきゃなんない。
その結果能率の為だけに精密な作りには出来ず、爆耐入力のになると理想程は能率を上げられなくなって来たりする。

加えてその大きな気圧変動に耐えねばならないんで、入れ物も普通よりガッチリさせなきゃなんない。
ので現況500W位を境に、それ以上のは案外能率を高く取れないんだ。

<つづく>

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