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2023年1月17日 (火)

音楽備忘録1250 楽器Amp同士の組合せの話し㊵

今日は前回述指向性ミスマッチから来る、失敗談から行ってみよう。
失敗なんだから皆から批難轟々…とはならず、たった1人からクレームを頂くって珍現象でもあったのだ。

それはかつて従兄のLivehouseで閉店間際、最後のLiveでPAを任された時だった。
エレキバンドで途中にアコギが登場する場面があって、メンバー達は一寸志向を変えたい風だった。

が結構エレキがワイドレンジな音色だったんで、唯普通にアコギを拾うだけでは区別が付き難かったんだ。
そこでエレキでは出せない超高域を幾らか盛ってやったんだが、唯1人を除いては皆それで満足して貰えてたんだけどさ。

では唯1人の旧友だけどうして文句が出たかっつうと、たまたま彼のみがPAツィータの正面指向軸上に居たんだわ。
全体を優先し妥協すると要するにそこだけホットスポットにならざるを得ず、でも彼にしてみりゃキンキンシャリシャリうるさいからそんな事に…。

さてこの時は全部PAを通すのが半ばお約束だったんで無理だったけど、もし歌とアコギしかPAしなくて良いんならかなり話は違ってた筈なんだ。
観客に楽器もPAスピーカも程良く!?近かったから、何も盛らなくても「音の出て来る場所が違う」だけでも区別が出来ただろう。

これは小規模空間の場合2人のGuitar Ampを「縦積み」にでもしない限り、少しはAのは左でBのは右とかって結構分かるでせう。
Live録音の作品では掛け合い感を演出する為に、実際の会場でのよりわざと左右に振ったりするずら。

ならば何故実際の会場ではそんなに振り分けられないのかってば、そりゃお客さんの場所次第じゃ片方しか聴こえなくなっちゃうからねえ。
そらぁ普通はPAスピーカの方がより観客に近くなってんだし…、って事ぁそれよか奥にある楽器Ampだったらもう少し分離してても大丈夫なんだ。

そう云う「近目の時」ってのは1mやそこらの遠近が馬鹿にならず、それで指向性の範囲に入るか外れるかの分け目になったりするじゃん。
つまりPAするってのは元々夫々が別の場所にあった物をわざわざ2つの箱に入れる様なもんだから、パンを振ろうとどうしようと分離度は下がって当然なのだ。

奥行きならReverbとかで少しは補填可能だが、2chじゃ高さの違いは完全無視。
音だけだと全部完全に「横に並べたDrumset」になってる訳で、どうだい変だろう!?


20m離れれば50cm程度の高低差は殆ど無きに等しいが、数mなら分かるでせう。
わこの辺で勘弁してやるとして、Bassエンクロージャの向き不向きも中々のもんなんだ。

過去体験の苦しい例では閉店しちまった新宿Jamでは、舞台左端に横向きの方が近い位斜めに設置してあったな。
件の舞台は巾に恵まれぬ特徴があった故、普通なら太鼓が真ん中辺の処かなり左に寄せてあった。

では右奥は何の為の空間ったら、鍵盤類が昔は今より場所を取ったんでそれで一杯だ。
そんな際にBassエンクロージャが分割出来りゃ、前向いてたって舞台上の全員にまあまあ聴こえだんだけどね。

Guitar・BassのAmpはビルトインよりセパレート、その上スピーカだけで2段あったりBassならホーンが付いてた方が格好良いよ。
けどそれは遠くに音を飛ばさなきゃなんない時の「仕方無い姿」でもあって、生楽器に対しコンパクトでもかなり大きな音の出せる方を売りにしたって良いのにね。

<つづく>

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