音楽備忘録1245 そんなに詳しくないけどマイナーブランドの話し➊
今度のシリーズでは年の功を最大限利用して、昔の日本のの実態をば羅列披露してってみよう。
所謂ビザールに含まれるのだと少しは情報が残ってるんで、それ以外の当時としてはそれ程珍しくは無かったのを中心に。
昔だってブランドのメジャーとマイナーにはそれなりに差があったけど、今とは一寸違う処があってさ。
その筆頭は木が使われてるのだとその材で、今よりゃどんな安物でもそんなに見当違いのが使われたりはしてなかったんだ。
おっといけねえ とは言っても’70年代後半~’80年代一杯位迄のの話しで、それ以前のLM(再度注釈:ライトミュージック…別解釈大衆音楽)用楽器黎明期には近隣某国の真っ赤な偽物よりもっと酷いのもあったっけ。
んが一部末端文化ヲタさん以外には、今となってはそんなに心配しなくても平気になったわさ。
っつうのはそれ等は恐ろしい安物ベニヤ板なんかで組まれてたんだが、ベニヤ自体の質が最低なお蔭で勝手に剥がれてとっくに崩壊してるから。😵
湿度・温度変化の小さい環境だったらどうか分からんが、これが為に昭和ヲタさん達ゃ昔の庶民家具の収集とかで随分苦労させられてんだ。
んで昔は加工材ってそんなのしかなかったから、容姿オンリーじゃ無く楽器を作ろうとするとそりなりの材を選ぶしか無かったんだ。
又当時の国産に限定するとYAMAHAみたいな大手ですら、LM楽器の販量は信じられない位少量だった。
し歴も深くてせいぜい10年程度だったとか、作れる人が少なかったとか色々あった。
ので21世紀以降の海外産紛い物みたいなのは存在自体が不可能で、当時の業界に関与してた者以外全く知られて無い名前のでもそんなに酷くは無かったんすよ。
こんなのも半分は偶然にしても、昭和生まれのオッサンにしてみりゃ日本の衰退が痛感させられて辛く悲しいがな。
わ置いといて例えば2本目に買ったリッ君コピーモデルのエレキBass、当時の偽物の中では最安だからの選択だった。
そのブランドがFresher(フレッシャー)ってんだけど、もし縁もゆかりも無いのに分かるとか知ってるったらそいつは年齢詐称野郎かハイパーヲタ認証確定じゃい。😢
処がそんな馬の骨同然(失礼)ので本家スルーネックなのがデタッチャブル(ネジ止め)であっても、ネックとボディの材はメイプルそのものだった。
指板のローズウッドは昔からの高級品なので代用材のカリンだが、ブランド側としては固有の特徴との位置付けでそれなりの自信があった様だ。
コストダウンが顕著に見て取れるのはフレットの細さと塗装で、特に後者はラッカーを薄く吹き付けたのみで磨き上げが省略されてた感じ。
なので光沢でもステインでもマットでも無い不思議な中途半端さで、まだ初心者だった俺は長年磨き続ければ光沢が出るのかななんて稚拙な想像を…。😅
実はここの元締めは共和商会ってそこそこの存在だったからか分からんが、同じ手抜き(失礼Ⅱ)をするにしても劣化近年本邦よりゃ良心があった様に感じられる。
最高額でフル装備オリジナルが¥10万程度のポジションだから変に期待しちゃいけないが、どんなにマイナーでも当時の名無し商品よりは自社製品に少しはプライドがあったんだね。
因みに’80年代以降だとノーネームは徐々に覆面化してったが、’70年代一杯位迄は某有名デパートのテナントの某有名楽器店でもそんなのも扱ってたんだ。
尤も当時でも他所では見掛なかったんで、かなり昔の売れ残りだったっぽいけどね。
お陰様で無知だった俺の初エレキはそんなので、世界中の他で遂に一度も再見する事の無いアームとかが付いてる酷い代物だったよ。
普通は数の売れない楽器だからどっかの何かには少しは似てるもんなんだが、アレばっかりは基本的な構造以外は全くだった。
親戚に鉄工所か金属加工業でも居ないと、そんなにしたら却ってコストが掛るんだけどなぁ。
<つづく>
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