音楽備忘録1254 そんなに詳しくないけどマイナーブランドの話し➍
今昔問わずマイナーブランドの最弱点は、やはり長期将来的なメーカーサポートが期待薄な処だろう。
処がメジャーでも国産のは高経年のだと面倒見の悪いのが多く、今度はメジャー側の当時の実態から眺めてみよう。
俺自身は大昔の音楽誌のメンバー募集にも記してたが、バンドニーズでは腕以外は年齢・性別・国籍その他一切不問ってスタンスだ。
がLM楽器に関してだと今以上に国産を一寸避け気味だったのは、姿勢や内容が外国のより劣ってるのが殆どだったからなんだ。
その発端はバイオリンベースのコピーモデルの出来栄えで、素人目にも明らかに形状が平然と違ったりしてたからでさ。
もしかしたら著作権の問題を当時から制作側では気付いててそうしてたか知らんが、そんな調子でい乍ら本家に引けを取りませんなんて言われたら信じられるかっての。
結局は趣味性の高い分野のにしては制作側の好きが足りなかったからなんだろうが、もしかしたら昭和時代の悪癖の1つ「子供にはそんなで充分」みたいな客を舐めてる処があったのかも。
そしてずっと後年になって’70年代後半製国産Guitar3大ブランドの1つのを貰ったヤツで、かなり色々驚きの不始末が発覚したんだ。
当該器は過去述初代宅練用にしてたStratoで、譲受当時はPUが2つ喪失してたんで手持ちのを載せようとした。
ら何故かピックガードの穴と本体もネジ穴もサイズや位置が微妙に合わず、そのモデルは特殊仕様のでも何でも無いのに一体どないなっとんねんって…。
それが何時頃修正・是正されたかは俺は分からんが、現行品ではそんな話しは見た事も訊いた事も無い。
ので専用部品なんてとっくに枯渇してるであろうそんなのだと、メーカへお願いしたって普通の方法じゃどうにも出来ないんだよね。
因みにその「誤差」は単に基準単位がインチとミリで違うからなんてのとは別物で、現物では無く原寸大程度に引伸ばした写真か何かから採寸でもした感じ。
そんなじゃ今となっては汎用タイプの利点が損われてるが、他にも驚くべきケチケチ戦法があった。
これも過去述重複になっちまうが、そのボディたるや最早○ピースってよりゃ寄木細工と称した方が相応しい有様で。
因みにⅡでエレキのボディは意図的ラミネイトの以外、価格次第で単板から徐々に貼り合わせ数が増えてくもんだ。
が木材ではエレキボディ程度のサイズだと通常3ピース位迄しかコストダウンには繋がらず、あんまり接合部が増えるとその工賃の方が高く付く筈なんだ。
俺現物知り寄木或は集成材みたいなのが使われてたのってば、’90年代の韓国製廉価品にそんなのがあった。
但しこっちは材質非公表で杢目の見えない塗装で、前出の宅練初号機みたいに栓でナチュラル仕上げで堂々と!?では無かった。
尚且つ多分価格が宅練初号機の半値以下なんで、宅練君の方が今からしたらよくそんなので売れたもんだって感じ。
どうしてそんなになったかは不明だが、3大ブランドも当時は今より零細で黎明期故の迷走が色々あったらしい。
そんなのを今整理考察してくと3大君でも下位グレードだと、マイナーブランドのの方が明かに品質や素性は良好だった様だ。
考えられる原因としては宣伝料若しくは名義料の差で、必死に想い出してみると3大君は豪華なカタログが当時はそこら中で惜しみなく配布されてたっけ。
しかも最短2ヶ月位で刷新されたりしてて妙に勢いがあり、俺みたいなオッサンには今は只懐かしの高度成長期!?…。
<つづく>
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