音楽備忘録1238 楽器Amp同士の組合せの話し㊱
力比べは色んな処に存在するし、エンタメ的に分かり易いんでエスカレートし易い。
音量の増大は↑に留まらず過去には不可能だった大規模公演を可能化したのは大助かりだが、小規模の方でそれを熱湯風呂とか我慢大会にしたのは愚かだったな。
そんなのも全否定はしないしすべきでも無いとは思うが、過去吠えの如く「赤信号皆で渡れば怖くない」にはホントは続きがあるんよ。
怖か無くても運が悪けりゃ「皆死んじゃった」で、この死んじゃったには↑の少々低俗だが普通はやれないイベントの価値をゼロにしちゃうのだって含まれてんだ。
にも拘らず今に至ったにも色々歴史があり、何処で間違えてたかを知るのは大切なんじゃないかな。
ってんで考察してくと楽器が生しか当時は、その種類に依って苦渋を舐めさせられてたのが少なくなかった。
Rock・ポピュラー系に絞ってくと、前回述の通りDrumはかなり昔でもいざ出そうと思えばかなり大きな音が出せたんだ。
これは私体験でも従兄が若く非力だった頃でさえ、興奮して得意の超速シングルストロークを演られると他は殆どマスクされて聴こえなくなるなんてのがあった。
元々Pianoや打楽器は力より速度に反応する構造なんで、極端な速さがあるとどんなに非力でも余程精細な制御をしないと過音量になるん。
そんなのを何時もGuitar等コンパクト弦系は苦々しく思ってたが、真空管では中々凌駕出来る様なAmpが出て来なかった。
のもあってCreamとかじゃ前の2人が喜々として200WのM君で浮れてたっけ、今度はGinger氏が激おこになっちまってたらしい。
Jazz畑出身の彼にしてみりゃ、常に足りるだけしか出さないで居たのにってか?。
だが世の中には不謹慎なのが何処にでも居るもんで、普通に叩いて↑に足りる太鼓を作ったのを悪用するのが出て来たのかな。
そうなるともう後は延々不毛競争に突入しちゃって、健康や公害問題になる処迄行っちゃった。
流石にそうなると放っとけなくなって色々規制が始まったが、日本は特殊な環境のせいでここがおかしくなってんだ。
狭い上にかつては遮音性の低い建造物が多かったんで、ホントに出せるだけ出したらどうなるかが実例僅少で理解不足なんだろう。
自宅でそれをわざわざ試す俺もたいがいだが、その結果を纏めると「普通以上の音量」に幾らも効果が無いのが良く分かった。
少し刺激的に毒を吐かせて貰うなら、ウルサい喧しいを迫力と勘違いしなきゃね。
それと単なる最大音量よりスピーカからの距離の影響の方が、遥かに大きいのを失念してる人が恐ろしく多い。
広大な演奏会場では演者と聴者では距離差が何十倍にもなったりするが、小規模狭隘だと特に最前列の観客は距離差が殆ど無くなるか場合に依っちゃ演者本人より近くなる事だってある。
この際だから具体例も挙げてくと①Ampは大抵舞台の端寄り:真ん中は太鼓が占領、②奏者がメイン歌手兼任だと立ち位置はセンタ。
だと一見近そうでも斜めになる分距離は増えてるし、垂直方向の距離でも一部観客だけ直線になるケースがある。
只でさえ爆音が日常的な奏者と初級観客では音量感覚に絶大な差があるのに、↑みたいなのすらしれっと起きてるんだから適正音量の共有をより難しくしてるんだ。
そこで皆さんに是非伺いたいのが大会場を除き、Ampスピーカに張り付いても堪えられる音量以下で演ってるのかどうか?。
<つづく>
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