音楽備忘録1252 過音圧ミュージックはもう沢山➎
今日は音楽から「弱い処」を全て無くしちゃったら、どうなるかについて綴って行こう。
特に電気的に画一化しても、音的には平準化しないのなんかを。
音楽ってぇのには元々強い音と弱い音ってぇのがあって…っつうと一寸分かり難いんで、全く異なる音で同じレベルにしてみた時を考えてみよう。
先ずピーキーなのとそうで無いのでは、ピーキーなの程大きくした割にそうは聴こえない。
これは平均音圧の相違が原因だが、ならば例えば鋭いSnareをコンプすりゃ良いか?。
すると太くはなるだろうが最早鋭さは影を潜め、最後は鈍い音!?になってしまう。
只Snareは通常バスドラなんかより音程が高いんで、そこまてしなくても何とか聴こえるだろう。
と云う事で鋭い低音程聴こえなくなる訳だが、特に同じ音域に別の音があると最悪だ。
それからすると最も聴こえ難いのはピチカート奏法のウッドベース辺りになるが、それ故昔の録音だと先ず全部聴こえた試しが無い。😵
恐らくパルシブな他に低域が削れるののせいもあったんだろうが、それでJazzをRockより軽いものと勘違いしてる人も居るかも知れないな。
その悪弊として最近「バスドラをRockみたいにハッキリ踏むJazz擬き」が蔓延してる様だが、Drumパターンがハッキリしちゃうと駄目なんだよねえ。
言うなればJazzではウッドベースがバスドラの仕事の多くを担ってるから、Rockとの明確な違いを生み出せてんだよ。
普段表拍で行っといて時々裏拍を鳴らすが、全体の流れは止めないってのにはその方が合ってんの。
こう云うの1つとっても今劣化本邦の録り方は最悪で、まるで雑魚はかり全員で主役を張ってる様なもんだ。😞
人数(≒音数)が極限られてりゃまだ良いが、誰が主役なのかサッパリ分からんですぜ。
この件目立つにもどんな風にしてが相応しいのかとも関係してて、それが今劣化本邦じゃ幼稚化・単純化したのとも大いに関係がありそうだ。
例えば歌物バックのBassが格好良いってのは、どんな状況だろうか?。
音量が大き目なら単純にフレーズが良いとそれでついOKと思ったりするが、LeadパートやVocalと同じ位前面に出てては「バックとして格好良い」を満たさない。
これは古今東西積年の悩みにもなり兼ねないが、「目立って当り前」時だけ良くたって駄目なんだ。
その点チームスポーツだと未だ正直なもんで、各自の責任の果せ具合で試合の勝敗が決まっちまう。
実は音楽でも一緒かより一層で、「バックとして格好良い」を満たせないと主役との共存が成立しないんだ。
そうしなけりゃ相乗効果は得られず、単なる主役が交代するソロの集合体になるんだ。
Jazzの一部にそんなのがあるが、主役は良くても脇役の一部につまらない箇所が残る。
「音楽として無効な箇所を無くす」方が当然「何処から聴いても良い」になるが、その為にもバッキングの成否は重要なのだ。
歌物のVocal等は主役を演じる時間が殆どだけれど、ソロの後ろに僅かに入る「掛け声」等でバッキングを担う事もある。
それ以外のパートでは実質的にバックを演る時間の方が長く、つまりそんな表立たない処でこそどれだけの物を提供出来るかが勝負なんだ。
<つづく>
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