音楽備忘録1260 そんなに詳しくないけどマイナーブランドの話し➏
今回はAmpのについて記してくが、楽器本体の方とは少し様相が異なっていた。
今だってGuitar・Bassは本数持ってても、Ampも同じ位複数所持してる人って滅多に居ないっしょ。
量が少ないってなあマイナーにとっては逆風そのもので、特に中型以上のを一般人が触れる機会を奪われるんだ。
ので俺みたいなベテランのその筋の者でも実物を知らないのが多く、評価自体がとても難しい。
それでも1つだけ断言出来るのは日本での開発時期で、世の電化製品が球から石へ移った後だからか正直英米のと比べるとハッキリ劣る面がある。
これには他にも楽器用スピーカメーカの関係も重く、こちらでCELESTIONやEMINENCEみたいなのが育たなかった・育てなかったのが敗因だ。
楽器用スピーカは紙を使わざるを得ないのが殆どなんで、気温・湿度等の環境差の影響を受け易い。
だからこそ太鼓でPearlがシェルにファイバーと木のハイブリッドで成功した様に、世界的汎用のを作り易い環境だったんだけどね。
その頃はなまじオーディオに凄いシェアがあったもんだから、そんな量の出ないのなんてって軽視されてたのかな。
それで野心的なオリジナルサウンドのが得られないとなると、新参者には厳しい。
もし長い年月中々売れなくても凌げりゃ別だが、音が少し珍しいとか良いだけじゃ指定席は獲得出来ない。
やはり従前に無い高能率であるとか高耐入力とか或はやたらと軽いのに丈夫とか、何か機能・性能面でもアピール出来ないとさ。
結果的にお子ちゃま用とか玩具としてならまあまあのはあったけど、それすらPignoseみたいに定着させるとか歴史を作るには至らずに終わった。(※ジャズコーラスこそ定番化したがコーラス抜きでの評価じゃない)
それと私感違和感としては今でもだけど、どういう具合かあまりにも日本では継承が無さ過ぎんのよ。
例えば師匠の倒産した会社にあったスピーカ製造用のマグネタイザー(着磁機)、あんなの要る処なんてとっても限られてるのに行方が全く不明。
企業なんて潰れるのがありゃ始めるのもと常に新陳代謝はあるんだから、こんな狭い業界だとそれっきりじゃ無かったら何は何処へ行ったって割と簡単に分かる筈なんだ。
多分そう云う部分も含め回り道が多いから、何時迄経っても追い付けもしないんじゃないかな。
それは鍵盤の方でも似た様なもんで、石ではあるがキーボードAmpではコスパの悪くないのがそこそこあったんだ。
もう30年位全く使ってないけど大昔俺のバンドに居た鍵盤奏者が置いてった、FIRSTMAN INTERNATIONAL FK-30ってののロータリーEffectが秀逸でね。
Leslieのシミュレート自体は今やデジタルで身近になってるが、速度切替した際の反応が込みになってるのは本家以外じゃとっても少ない。
それが過去名作の実状を聴いてみると、単にホワンホワン言う以上に切替時の変化が徐々にってのがかなり重要みたいでさ。
中を開けてみたらそれをアナログディスクリート回路だけで組んでたもんだから、モノラルの癖に規模はやたらとデカいしコストもかなりだったんじゃないかな。
それをステレオ化出来れば常用する確信はありつつも、例に依って面倒で棚上げしたままと杜撰道まっしぐらじゃしょーがないんだけどね。
ってのを逆手に取ると↑のせいか30Wで当時¥5万になったんだったら、せめて何処ぞのストンプとかみたいにステレオアウト位付けといたらプチ伝説程度にはなってたんじゃないかな。
今はそう云う処はとっても狡猾になった代わり、「素の音」がノイズとかは減ったけどより没個性になっちゃったな。
販売もする個人製作は少し増えてるか知らんが、そもそもマイナーブランド自体が悪政のお陰かスッカリ影を潜めちゃって淋しい限りだ。
<つづく>
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