音楽備忘録1237 音を柔らかくする方法➊
現代のデジタルのサウンドは、物次第じゃ生より「硬くなってる」のを皆さんはご存知だろうか?。
それだから俺なんかは和らげるのにとても腐心してるんだが、何と言ってもその害悪は過刺激に依る聴き疲れだ。
只それが案外感知し辛かったりするのは大してリニアじゃない再生装置(失礼)を常用してたり、どんなに音が硬化してても問題とならない位小音量で聴く機会が増えたからかもね。
その上そんな音のままでは何より不自然なんだが、最近はリアルに幻滅して2次元の女性にばかり走る者も居るんでねえ。
なので一概にバーチャルでは駄目と断言すべきでは無いんだろうが、音って元々単独では2.5次元位のもんだから視覚とは一寸違うんだ。
不特定アイドルを例にとってその差を比べてくと、お下品極まりないが排泄シーンが分り易い。
視覚ではほぼ明らかに分かってしまうが、音のみの場合だと「付随音」が無かったら全く分からない場合も出て来るんだ。
その付随音とは例えばトイレの水を流す音とかで、それ以前にドアの開閉音とか普通なら色々入るから何となく分かるだけなのよ。
もし何処ぞの原始的なのでドアも付いて無きゃ水洗はおろか貯留槽も無いのだったら、それ等の音は全部しなくなるから何のシーンかさっぱり…。
って幾らリアルの為でもそう云う類のは普通は表には出さないもんだが、画的にだけなら可能でもフィギュアには出せない音には違いない。
それが楽器等の音となると普段は邪魔な付属音でも、それが僅かでも残ってるから人が実演したのが分ったりするんだ。
それと同じ様に現実空間よりも硬い音というのは、例えあまり気にならなかっても様々な副作用の宝庫なんざます。
ってか音自体がリアルのそれも空気等何等かの伝達媒体がある処でしか存在し得ず、その意味では3.5次元的存在とも言える。
2.5次元と3.5次元を兼ね備えるなんてぇと益々不可解になっちゃうけど、極当り前に聴こえていながら時々変な作用を起こすのはそのせいなのだ。
中でも自然現象に反した音ってのが問題で、それは電気の利用度が高まったのに関係してる。
厳密には今だってスピーカなりイヤ・ヘッドホンだけは無くちゃ聴けないが、それ等の半分位はある理由で強引に自然より速い音が出せる様にしてあったりするんだ。
それは「音より速い電気」と言えども、様々に複雑なプロセスを経ると塵積で遅くなる事もあるからだ。
実際シンプルな球Ampより複雑な石Ampだと、石なのにどうも反応が鈍いなんてのがそれが現われた例だ。
そう云う事もあるんで「主犯になりたくないスピーカ」は、ここで遅れる事は御座居ませんって作りにしちゃうんだ。
しかし自然より速くって無理をさせてるんで、それが実際より硬いって副作用になって出て来ちゃう。
全くバカみたいな比喩なんだけど、音も急かされて慌てると険しくなるんよ。
正規の音速から何等かの原因で速度変化すると、有名なドップラー効果が起きたりするじゃんか。
これ等は肉眼では目視困難でも「実際に空気が動いてる」からで、空気は相当速いけど光よりゃ遅いし瞬間移動とか出来ないですから。
それとスピーカ自体の反応速度は一度作ると無理をさせなきゃ変えられないんで、環境適応力が低くバッチリ合うのはピンポイント的になるんどす。
<つづく>
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