音楽備忘録1262 伴奏の重要性②
さて大雑把なやり方が分かったとして、近年伴奏を劣化させるのに「それ用の奏法」があるから本日はそれを。
難易度は大した事ぁねえんだが、だからって突如演ろうとしても一寸上手く行かないのがね。
今時はDrumや鍵盤系のなら打込みのに、Guitar・Bassのならストンプにそれらしき音がするのがあったりゃする。
けど滑らかな伴奏をするには、それ等「間(あいだ)が無い」音色では充分とは言えないんだ。
どんな類いのかったらDrumのSnareから行くと、タップストロークからフルショットに進んで最後はリムも掛けるなんてぇのだ。
その「リムに掛ける」にも深さ(バチの位置)とか皮との比率ってのが色々あって、実際は種類がほぼ無尽蔵にある。
それを打込みで再現しようとすれば少なくとも究極の手間とスキルが要るが、人力だと必要時は雑で出鱈目でも何となく自然と少しはそうなるもんだ。
のが本来の姿だったんだけどどうも打込みへの対抗意識からか、意図的に放棄しちまった様だ。
単に止してるだけだったらまだ良かったが、最も大きな損失となってるのが中間領域テクの衰退とマイナー化だ。
あんまり普段演らないでいるもんだから、いざ必要になって演ろうとしたらすぐには出来なくなってたってさ。
特に悲惨!?なのがLive主体じゃ無い奴等で、一時的には通用した(ホントは通用してないんだが…)劣録音での演奏法に特化しちまってやんの。
コレ日本のポピュラー以外では未だ全く通用しない方法で、音色が電気・電子楽器程変えられない生楽器等ではあり得ない話しだ。
Classicの打楽器なんかじゃ考えられない事で、と云う事は例えポピュラーでも生楽器が入るなら少しはそっちにも合わせないと気持ち悪い音になるだよ。
それが太鼓迄機械を使った無機質なテクノ(これは意図的にそうしている)とかより、人間味を出せる強みなんだよ。
結局生身の伴奏でしかも上手なのってのはそれ相当のムラはあるんだけど、それが丁度主役とシンクロしてたりするんだ。
誰だってマトモな合奏者は他人の領域を犯さない様細心の注意はしてんだが、使ってる楽器の都合その他で多少なりともムラは生じる。
或はデッドポイントかなんかで普通より強くしないと埋没するとかがあるが、そう云うのは個人の力ではどうしようもない。
でそんな一寸不利!?な時でもLeadパートは、例え伴奏の聴こえなくなる箇所が出てもあまり構わずそのまま行ったりするけどさ。
理想はずっと伴奏も聴こえるのが良いんだが、要するに伴奏の方が加減出来る巾が狭くなってる訳ですよ。
聴こえなくても聴こえ過ぎても駄目と難易度が上がるが、だからって目立たない処は聴こえなくても良いなんて安易に思っちゃいけねえよ。
あんまり聴こえなくなる頻度が高いと、その内「入ってるのを忘れられる」可能性があるからね。
或はⅡでしょっちゅう聴こえなくなっても構わないんなら、オマケで入れてるだけかなんて舐められたりさ。
時には万全を期しといても酷いプロデューサや技師に蔑ろにされる事もあるが、自ら存在価値を下げる事はおまへんで。
んでそれを実現するには伴奏にしか殆ど使わない技が必要で、技の持ち合せが無くて泣きをみるのは勿体無いんじゃない。
<つづく>
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