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2023年1月 7日 (土)

音楽備忘録1240 過音圧ミュージックはもう沢山➊

折に触れ音圧過剰へ警告を発してきたが、それにしても劣化今本邦のポピュラー系は全く異常だ。
暗い世相で音楽だけは元気にしたいとしても、ポピュラーが激しいRockみたいなのは可笑しいよ。

改めて分析してみると幾つかその異常点が浮上するんだが、1つ目は無意味なテンポの速さだ。
伴奏に対し歌が半分のテンポってぇのが流行りなのかも知れないが、その場合はもっとずっと伴奏がシンプルでなくちゃ。

テンポが速いのに太鼓のオカズなんかが「普通のテンポ用」では、落着きに欠けて慌ただしい。
例えば4分音符のフレーズ、テンポが遅いと間が開いてイマイチカッコ悪い。

一方で8分連打等はゆっくりだと隙間だらけだが速くなるとそれが埋まり、もっと速ければ忙しなくすらなる。
中には万能なのもあるがそれは極一部だけで、適した速度の範囲がある。

それをポピュラー系つまり一定以上に分かり易いのとなるともっと絞られ、ポピュラーの定義を外れれば入れる意味が無くなるんだけどねえ。
これはGuitarでも同じで、比較的影響を受けないのはキーボード位だ。

ワンタッチで音か出る≒弾くのが簡単な楽器なら、その分速いパッセージでも余裕が持てる。
っとここ迄は奏者側の都合ではあるが、普段そんなのを聴いてると聴者にこそ響くんだ。

自然体の聴者ってその余裕や冷静さは奏者とは段違いなもんで、涼しい顔してても苦しいフレーズなんかを「音の様子の些細な違い」等で把握するん。
ので打込み(≒鍵盤以外手弾き物は全て機械)なら未だしも、「合わないテンポ」で演っちゃ駄目なんだ。

にも拘らずもし今の日本のを普通と感じる様なら、そいつは残念だが重症だ。
何の病気?ってばメジャー洗脳病の被害者で、ゆったりしたテンポのとかを排斥してるから騙されてるんだよ。

曲のテンポは長い歴史の裏付けがあってのもので、速く演奏出来る者が増えたからなんて思ってちゃあねえ。
日本の現行プロの90%以上はあのVan Halenにすら追い付けず、もう44年も前なんだけど。

ではその打込みでどうして速くなってったかってぇと、人が出来るスピードじゃ人に負けるからだ。
大元は音源のサンプリングの長さに由来し、人が楽器を弾いたのより隙間が出来るからだ。

その後は徐々に伸びってったけど、今でも余韻の全部が「ループになってない」のなんて殆ど無い。
片や余韻があっても次を鳴らせば一味違う鳴り方をしたりするが、それも現状では殆どちゃんと再現されてない。

これ等のハンデは打込みでは如何ともし難く、それで残ったのが人間に「出来そうで出来ない速さ」って訳。
今度はそれを人が真似するのも最初とか時々だったら面白かったが、何時も誰でもじゃ余裕の無い方が多いでしょ。

又これには悪の副産物かあって、大手メジャーにとっては余裕が無い方が良いのだ。
流行だから速くと言っとき乍ら、昔の大御所より余裕が無いからギャラはこれ位で充分でしょと値切るとな。

実際は恐らく昔の人の方がもっとキツイんだけど、彼等の持ち歌ではテンポに無理して無いから余裕なだけなんだけどな。
演者の方に責任があるとしたらスピード感を出すのが下手な処で、速くする時ゃ少し弱くとか抑えが効いてないと駄目なんだ。

太鼓やピアノ等「速度反応型」の楽器で顕著な様に、「速度の為のパワー」で自然と強くなる。
だからシャカリキにしたいなら別だが、無意識に普段通り演ると大抵は望んでたより強くなるんだ。

<つづく>

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