音楽備忘録1248 そんなに詳しくないけどマイナーブランドの話し➋
結構重要素なのでもう少し木材のの続きだが、業者側にも諸事情があるだろうが代替材でも内容に相違があった。
質自体は今も多用されてるバスウッドの方が汎用かも知れないが、性質の点では少しビックリさせられても昔のの方が素直だった。
例えば大手YAMAHAですら下のグレードにはエゾマツが採用されてて、生物学的にはほぼスプルースと同じなんだけどさ。
国産材の安心感はあるものの産地の違いは材にも少しは及んでて、それ以上に栽培目的と製材にまだ当時は本場のと差があっただろう。
当時以上に名前でギョッとさせられるとしたらラワンで、庶民の日曜大工の棚板と楽器が同じで平気かよって…。
だがラワンにはフィリピンマホガニーって別名がある位で、マホっぽい音が欲しいならバス君よりゃ遥かにその方がマシなんだ。
これはアッシュ・アルダーと栓(セン:針桐)等でも同様で、本家Fenderですら基本設計の最適化をせずにバスウッドを用いたのよりゃ遥かに良好だ。
今だとバスウッドの他にも指板用でパーフェローなんてのもあるが、材自体に罪は無いが中々新規で適化設計してくれないんでその真価を発揮出来てない。
のは性質がかなり異なるからで、日本の林業が致命的衰退する以前の方が良い選択肢があったんだ。
そんな中で当時最有名ってば主にネック用の「ナトー」で、当時はそれが目に入るとガッカリしてたんだけどね。
これ等は単なる代案では無く真の意味での次善策としては、今になってみると妥当だったんだなって。
してこんなタイミングで急に底辺!?の話題を持出したのは、愚政に依る環境悪化に呼応させてみるべとも思ったからなんだ。
先ずは不景気なのが問題だが超輸入大国になってからの前例の無い今の為替レートは深刻で、元は代替材でも輸入品だと以前みたいなコスト圧縮効果は全く得られなくなってっからねえ。
さりとて身内に林業の人でも居ないと国産材で頑張るのも困難となると、加工済みかどうかを問わず既に国内に実在してるのの中から探すニーズも生じそうと考えてんだ。
何とか予算が届くなら先ずは買換え頻度を下げるのが得策だが、本職用の道具でないなら本家ので代替材のバスウッドやパーフェローのなんかで妥協するより↑みたいなのの方がコスパが良い。
感触や反応を優先すれば材の如何よりブランドだが、大雑把に欲しい音色の方が大事ならね。
無論上述の通り楽器では極力そのものズバリの方が何かと良いが、それが無理な際に安易に100:0思考に陥ると別面でのリスクに後々迄苛まれる場合があるんだ。
例えばStratoやLes Paulはデザインや構造・構成でああなってはいるが、材料の影響だって同じ位あっての結果なんよ。
音色の内材由来の分って人間なら骨格みたいなもんで、俺みたいな極端な肩腰巾広骨太は幾ら減量したって細長いシルエットは獲得出来ない。
今時は日本じゃ映え最優先だが国産エレキとしては未成年期のだと、どうせボディスタイル等は保守的なのが殆どだから音を気にした方が良い。
それと最近では特にプロでの例が減ってるが、ホントに独特で奇抜な形のが欲しかったらボディだけでも自作するのが最適解なのよ。
一般的な木材の選択も体積や重量との兼合いもあっての事なんで、そこが大きく異なれば材から来る音色も従前イメージとはかなり違ったのになっちゃうんだ。
<つづく>
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