音楽備忘録1255 過音圧ミュージックはもう沢山➏
こう見えて表面は悲観的でも根は楽天家なので、今日は上手な伴奏法についてひとくさりと洒落込もう。
日本人の場合今のその第一歩は、一旦「映え」を放棄する処だな。
昨今の映え文化って第一印象に特化してるんで、第2,第3…と進むと大抵は落ちて行く。
それでも主役であればまだ良いんだが、脇役は下手すると「第一印象が無い」んですよ。
こと音楽のそれも歌物に於いては1回目なんて、歌詞とメロを拾うだけで精一杯だからね。
そらまあ歌の無い箇所で悪目立ち!?でもさせりゃあちったあアレだけど、それだと歌に間の無い曲だと諦めるしか無いやね。
そこで例えば聴いて3回目以降に印象に残るのを目的として、つまり曲は大体把握出来たが何か他に面白い処は無いか…みたいなのに焦点を当てるんざます。
そんなのはウケるのに時間が掛かるし、もし曲がヘボだったら3回目があるかどうか…。
ってさぁハッキリ言って曲が駄目だったらどう弾いたって駄目で、演奏が良いのに曲がって聴こえたとしてもそれはソリストとして幾らか有能なだけよ。
要するにホームランとかゴォールゥは不要で、その代り何時も満塁とか幾ら枠を外しても絶え間なく次が来るなんて状況を作るのが必要なんだ。
言うなれば曲が良くて、それよりちょっぴりだけ落ちる演奏!?ってのがbestなの。
コレ話しは単純明快で曲は誰もが聴いてくれるけど、各パートになると例えばGuitarにしか興味の無いヤツはBass聴いてくれねえだろ。
そんな際でも「曲を通して」だと少しは「聴いちゃう」訳で、考え様に依ったらこれは楽器の特権なんだ。
歌唱の場合厳しい事に、もし生理的に声質を受付けなかったらお終いだものさ。
んな事言ったってせっかちなお姉ちゃんは1回でも駄目だと…昔結構苦しめられたが、そんな相手でも常に一期一会とは限らない。
今景気が悪くて余裕が無いから一発で承認欲求を満たすのばっかに走ってるけど、所詮はその時の受け手の気分次第で色々変わっちまう。
確かに何か1つインパクトは必要なんだが、音楽で本当の勝負になるのは何回も聴いてからなんだ。
又ミスの有無だけを問題にするのが流行ってる様だが、本当はミスだらけでも売れる位魅力的じゃないとね。
今ミス撲滅っても修正で何とかしてるのが殆どなんで、何度も聴いてるとその不自然さに気付くかも知れない。
その様な「減点は少ない演奏」では飽きてしまい、減点があっても「加点の多い演奏」じゃないと持ち堪えられない。
ただ曲を尊重してればそんなに難しくは無くて、「曲からヒントを貰える」のが大きいんだ。
仮歌すらレスで録ると問題があるやもだが、歌える人だったら「ハモりを付ける」のと殆ど一緒だ。
そう言えばAKBやSMAP以降複数人居ても軍歌よろしく馬鹿みたいにユニゾンするのが普通になったが、それを楽器で演っちゃうと更に最悪だ。
そんなに皆戦争したいのか知らんが、平和を愛するなら教会の讃美歌みたいにユニゾンじゃ無くハモれよってか。
ユニゾンだってハモりのバリエーションの1つと考えられなくもないが、曲にフィットするかどうかを精査しないで乱用する様なもんじゃない。
あと「間」(隙間、空白≒休符)の使い方も問題で、一様にルート連打になってるのは「曲をロクに聴いて無い」証拠だ。
<つづく>
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