音楽備忘録1225 Rickenbackerの真の姿⓯
これでこの項は一旦終りにしたいが、補遺として先ずはGuitarの音色に関してから。
例に依って一応私感としとくが多分象徴的なのは12弦と、それとも関係の深いセミアコのPUミックスサウンドなんじゃないかねえ。
基本的にはブランドの音個性「中高域にアクセントがある」のは、GでもBでもソリッドでもホロウでも共通だ。
只300番台のがセミアコなのにアタックの高域がシャープで鈍らないのが、他には滅多に無いから余計目立ってんだろう。
処で今でも完全に無くなっちゃいねえが、昔の方がブランド毎に得意とするジャンル設定があったんだ。
FenderはCountry・GibsonはJazzと云った具合で、後者はCountry系にだって結構使われちゃいたけどね。
F君やGretschと比べるとしっとり感が却って邪魔になる際があり、逆にJazzではその落着きと大人な感じがG君じゃないと得られない。
それに対し実はリッケンの方が業界では最先輩だからか、自民≒壺・公明≒学会みたいな忖度なんて出来なかったんだ。(黒っと失礼、でも事実)
強いて仮想敵の設定をするなら生系楽器で、深い歴史と分厚い市民権を得てる連中の中でポジション確保してかなきゃなんなかった訳だからさ。
基本的な開発時期が大昔だから今みたいに理知的では無いけれど、アンサンブルする相手が変わっても最も影響を受け難い処がある様に感じたよ。
周り全員が通常ジェントルだったらG君のは最高だけど、Countryで盛り上がれば田舎のお祭り乱知己騒ぎみたいな位の方が皆ノレるっしょ。
そうして周囲に少々ワイルドに演られると、歪ませないままでは見事に後ろに引っ込んじゃう。
尤もそれを好意的に活用すると、悪目立ちしない伴奏には持って来いだったりするんだけど。
だがそんな性質は状況を選ぶんだから、その意味では楽器としては「癖は強目」って事になるんざんす。
そんな観点からだと世間一般認識と実用上は真逆に近く、奇特・癖強と思い込まれてるリッケンの方が遥かに汎用性が高いんざます。
とは言え基本設計が最早前時代の代物なんで、どんなに乱暴に掻き鳴らしてもブリッジ駒から弦落ちしないとかそう云うのには決して強くないス。
取り回しについても同様で、F系発展形のみたいに乱雑に扱っても少し傷が入る程度で済む程丈夫ではありまへん。
けれどヲタ氏がやたら大事そうに抱えてるのの印象だけで、凄く繊細だなんて誤解しちゃアカンよ。
弱点把握さえ出来てれば至って標準的な丈夫さで、演奏に対してもそれこそ楽器の演奏の範疇にある限りは幾らワイルドに演ってもへっちゃらだす。
して弱点については要はロクに知られて無いのがG君のマホネックとかと違ってて、実際は他社でもメジャーなのに対しては「無意識の保護」をしてるから無事なだけなんだよ。
こう云うのはリッケンに限らないんだが、同調圧力の強いどっかの国みたいな環境では特に気を付けないとね。
道具への理解がおかしくなってると奏法にゆがみを生じたりするが、それが物凄く少しづつだから中々分からなくてずっと後になって気付いた頃には手遅れってんじゃ悲しいやね。
こんな珍しく一寸変態的なのへ無理に興味を持つ事ぁねえが、好みだけで事実を捻じ曲げる様な真似しちゃいけねえぜ。
知識や感覚がズレりゃ、それは大好きなのに対してだって見立てを狂わせるんだから。
<End>
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