音楽備忘録1230 Gibsonの貢献度➍
拙ブログでは通常運転の回跨ぎからになるが、共鳴目的の空洞あり筐体を一番上手にこしらえられるのはやはり生楽器の知見だ。
しかもエレキ手段が取れない中での苦闘の有無は大きく、最初からエレキでスタートしたメーカより一日以上の長がある。
そんな中少々例外があるとすればリッケンで、当初木の方には疎くても金属等の方ではリードしてたんじゃないかな。
材は違っても「それでどうでも作らなきゃなんなかった」のはギブ君と同じかそれ以上、苦し紛れの窮鼠猫を噛む式でも妥協点が高めなのは一緒じゃい。
あとこの面で忘れちゃヤバイのは開拓者若しくはそれに近い環境だった点で、後世のアルミや樹脂ネックに価値が無か無いが僅かでもサンプルがあったかが大きな相違だ。
↑の意味するのは「駄目そうでも試しとく」かどうかで、どんなに期待値が低かっても誰も試してないなら実際の回答は不明だかんね。
発明や開発の分野では稀には読みドンズバのも降りて来るが、99%は大失敗でしかしその中の僅かな成功の寄せ集めなのだ。
その「読み」にしたって豊富なデータがあったればこそで、前例皆無のはひたすら実験してみるしか本当はどうなるか分かんないん。
それだけ木部に自信があったからか分からんが、大手の割にPUの種類が少なかったのが今日のポイント。
リッケンみたいな弱小や電気部外注主体だったら未だしも、後発フェン君より格段に少ないのは何を意味するか?。
PAFの大好評があったにしても、木部だけでかなり広範に違う音のが作れたからなんじゃね。
尤も基本方針次第じゃフェン君みたく全然色々別のPUで、音はかなり近似方向に振るってのもあるけどさ。
オマケにハムバッキングPUの個性が絶大なので、折角の木部の差は分かり難くなっちゃってっけどね。
けど功罪相半ばのマホガニーネックと相まって、電気部同一で木部だけ違うのの弾き比べをせんと音色の真の理由はハッキリとはしてねんだ。
ほいで随時頻吠えの「伴奏」話しでスマソが、↑の違いが地味でもホントに現れるのはそんな弾き方をした時なんよ。
前回挙げたES-175Dは強制弟子入り師匠の会社の人のだったが、スピーカを筆頭にストンプその他の開発に利用されてたんで弦は09か10程度のが張られてた。
に加え’70年代製だったんで俺のSGと電装系は殆ど同一だったらしく、PUや電気部の音色とか性質だけならとってもお馴染みな感じだった。
のでFeedbackする程Gainを上げなきゃ歪みニュアンスもほぼ同じだったんだが、生音で特に和音を鳴らした時の高級感は雲泥の差だったん。
これが私的にはエレキ生音を使うかどうかの判断に差を生んでるとしか思えず、リアル球Ampより石やデジバー君を使うのが常套化した今こそ気にすべきなんじゃって思うんだけどな。
そう言いつつ今俺はそっち系はHöfnerしか持って無いし、それすら冬眠状態にしちゃってて何だけどね。
けどそれは維持費と扱う音楽の広大さからの妥協で、少なくとも「エレキで3本目」が持てるならソリッドの別のよりセミアコ・フルアコを先に物色してはどうかと思うんだ。
ってのも過去名作でそれだけ聴くとソリッドっぽいのが、実際はかなりセミアコで弾かれてるのが多かったりすんの。
つまり見た目のイメージよりゃかなり「攻めた音」が出せるもんで、真に懸念になるとしたらSynchronized Tremoloが先ず無理な位だ。
そんなアームすら↑特有の使い方が発見・定着する迄は、Bigsby等で賄われてたのがとっても多かったんだ。
<つづく>
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