音楽備忘録1220 楽器Amp同士の組合せの話し㉛
筆者としては真実を正直吐露したつもりも、現実にはそれが困難なのも承知しとりゃ~す。
何せLivehouse等の店側の事は個人ではどうしようもなく、そこで所詮は次善策でも被害軽減!?になりそうな方法から行っときやしょう。
取敢えず劣化本邦では最も一般的と思しき楽器AmpとPA併用、エレキBassはDI使用の状況で模索してこう。
その中で楽器Ampと奏者立ち位置が大体合ってるのをケースA、かなり食い違いがある配置のをBとして進めませう。
A1.奏者モニタ(コロガシ等)からの音は極力必要最低限にする
インストグループならいざ知らず、歌の入るグループではモニタから流さんと普通は全然聴こえない。
他にも非爆音系Mic収音の生楽器がありゃ、これもモニタ様のお世話になるのが必須だ。
のに対し個別楽器Ampに一定以上の出力不足のが無くば、本人にはモニタレスでも大抵は聴き取れる。
ので後者の何とかなる分をモニタに流すのを止めると、分離度向上や混変調劣化の軽減に繋がる。
A2.エレキBass DI併用時のAmpセッティング
奏者へと観客へのサウンド乖離が激しいと副作用が強くなり、特に表現に意図と違う結果を招き易くなる。
のでなるべくAmpからの音だけにしときたいが、他パートへのモニタや録画されたものの音色は基本DIからのだけになってまう。
そごて残念な次善策に過ぎないが、敢えて楽器Ampをなるべくフラットな音にしてしまうのだ。
PAに行った分のを好みの音とするのにストンプやPreampを使ったとしても、直近の楽器Ampの音が違い過ぎれば演奏の加減が客席のと不一致になっちまう。
但し少々難があるのがどのAmpでどの設定がフラットかが不明瞭な処で、事前の予習が無いと難しい時もある。
最終的には耳で調整すべきものではあるが、Ampに依っては距離でかなり音色が変る機種もある。
で前者が有効なのはAmpからの音が観客にも結構聴こえてる場合で、そうでない状況では後者の方が効果がある。
のは楽器Ampが殆ど奏者モニタ化してるんで、奏者耳にさえフラットになってれば良いからだ。
B.奏者モニタ(コロガシ等)からの音は極力必要最低限にする
ってAと一緒じゃねえかって実際重複部もあるにはあるが、最大の目的は大きく異なってんざんす。
特に動ける者は舞台の隅々迄くまなく動いたり、酷いのになると大昔の俺みたいに客席に乱入するなんてのも居なくはない。
そうなると意図的に提供エリアを限定させてるコロガシは完全無力化するし、奏者の位置が入れ替わる度にオペ氏が追い駆け様にもアドリブだったりランダムだったりすると追従させ切れやしない。
因みに意図的エリア限定は混濁とハウリング耐性アップの為で、正面の人より斜め横の人の方が良く聴こえたりする様じゃ当初の目的が果たせない。
この様な場合広大であれば楽器Ampのエリア外になる可能性もあるが、小規模で広さに対し爆音であればモニタに頼らず楽器Ampに任せた方がマシになる。
ってのも奏者モニタは客席からはそっぽを向いてるし 、↑事情から真横で少し離れただけでもう極端な音圧低下があるからねえ。
っとこんな状況変化にPAは非対応で、そりゃあだって奏者モニタ以外はお客様専用なんだから当然でさぁね。
と言う訳でPAに依存しようにも力になる範囲が限られてるんで、下手に依存する癖が付き過ぎてると状況対応力が育めなくなるんだ。
何れにせよ楽器AmpかPAのどっちかが倍以上強力ならまだ良いが、Vocal Amp状態じゃ無くて拮抗してる時が一番厄介だ。
それも単なる最大音圧では無くPAの実用上どうかが問題で、例えば100Hz迄なら300W出せるのが50Hz迄フラットに出そうとすると150Wに半減なんて制約が掛り易い。
<つづく>
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