音楽備忘録1211 楽器Amp同士の組合せの話し㉘
ここ数回恐らくテーマからはかなり遠回り感が強いが、各自の事情差やGuitarかBass或はローエンドの必要な鍵盤かでバラけたチョイスので組合わせなきゃなんないのが多そうだからなんだ。
素人考え(プチ失礼)では同ブランドの同シリーズにすりゃ大体合うと思うだろうが、カタログの写真の並びに惑わされてたら駄目な事もあんのよ。
道具が自由になる金満プロの場合、もし1台で足りなきゃもう1台増やしゃ良いかんね。
わこの辺でだからこそ実際に得られる音圧がバランスするかが問題の根幹で、それが又使い方(特にどの程度歪みを許すか・求めるか)でも変動するのを充分考慮する必要があるんだ。
上述カタログ写真にも各ブランドの使われ方基本想定が反映されてて、たまたま自分達のアンサンブルがドンピシャだったら写真通りでもまあまあバランスしてくれるんだけどさ。
それでかかつてはBass用も球ので頑張ってたMarshallもGuitar用程は人気が無く売れなかったからか、石のばかりになった代わり出力はGuitar用球の何倍ものモンスターのが一杯ラインナップされてらぁ。
まあGuitarや鍵盤は複数居ても全然普通・今は稀になるもDrumだって2人ってのもあったが、Bassは殆どので1人きりしか居ないからそもそも沢山売れる訳ゃねんだけどさ。
となりゃかなり昔のなら未だしも現行品か少し前迄売ってたのとなると、Bass用だけブランドや仕様の異なるのになっても仕方無い側面があんねん。
それでも鍵盤用の難しさと比べりゃ可愛いもんで、特に生・電気・電子の3つを併用する際そのルーティングが悩ましい。
最近は面倒だから&電気鍵盤もデジタルバーチャルのが増えたんでPA丸投げが主流だが、過去述の如く例え球プリで音色創作しようとも本来の固有反応等がスポイルされちまう。
その上鍵盤用Amp専門のブランドみたいなのがほぼ無いんで、気にし出すと使い分け・繋げる相手を複数以上にしなきゃなんなくなる。
Bassの場合↑の懸念は無い代わり、最近は球のの種類の減ったのが個人的には悩みの種だ。
剛力石とかデジタルD級のは最大出力では余裕しゃくしゃくだが、球使用のGuitaristが自らの理想よりオーディオライクな強弱で演ってくれないと何処かでバランスが崩れ易い。
のでⅡで鍵盤が主役のアンサンブルなら未だしも、Guitarが主役のアンサンブルでは他パート忖度は主役の魅力を削ぐんで望ましくない。
石で出力余裕がある時エレキBassはそれ用に手加減したり適宣コンプを噛ましたりすりゃ良いのは確かだが、球固有反応の完全再現は不可能だ。
なのでザックリ言や時々聴こえなくなるor一寸大き過ぎになるのの、どっちかを我慢せにゃならなくなるんや。
特に物理分析的では無く聴者感覚に基づくとかなりハッキリそんな傾向があり、こう云うのこそがホントの「理屈じゃねえんだよ」現象なのでありまする。
私的にこれを忌避するのは自在に事後調整が可能な録音時より、唯でさえ冷静に聴いて貰えないLive時程深刻化するから無視出来んのよ。
奏者と観客側の認識差としては球だと一寸不味かったかながセーフに、石だとこれ位なら平気だろうがアウトになっちゃう感じ。
これって余裕のあるPAとギリギリの楽器Ampの比較で体験してる人も居るんじゃないかと思うんだけど、単純理論的に絶対優位のPAの音が思った程は聴き取れなかったりする事があるじゃん。
そうなるのは音響と音楽では必要素に違いがあるからで、例えば随時頻吠えの「目立つ倍音」がどの程度安定して射出出来てるか等に優劣があるから。
楽器だってなるべくHi-Fiな方が良いんだが器楽音として最低限必要な音の方を優先出来て無いと、環境が過酷になると聴き取り悪化を招いたり何の音かが分かんなくなるねん。
<つづく>
« 音楽備忘録1210 Rickenbackerの真の姿➓ | トップページ | 音楽備忘録1212 新興ブランドの正体① »
「文化・芸術」カテゴリの記事
「音楽」カテゴリの記事
「ドラム」カテゴリの記事
「PA」カテゴリの記事
- 音楽備忘録1567 オーディオ等のスペック偏重に潜む罠⑪(2023.11.30)
「ギター」カテゴリの記事
「電気」カテゴリの記事
「ベース」カテゴリの記事
「鍵盤」カテゴリの記事
「真空管」カテゴリの記事
「スピーカ」カテゴリの記事
« 音楽備忘録1210 Rickenbackerの真の姿➓ | トップページ | 音楽備忘録1212 新興ブランドの正体① »
コメント