音楽備忘録1209 Fenderと偽物の差➒
いよいよエレピの続きから総括へと参るが、過去再三述の通り真偽差が最も響いたのは伴奏なんよ。
これについて少し周りクドいかも知れないが、昔のSyntheで音創りをした経験があると分かり易いんだけどなぁ。
っつうか先にもっと単純なので例えるなら、オーディオの音質調整ツマミやボタンの数の違いみたいなもんなんだ。
現代では音楽鑑賞を想定してる機器だとどんなチープなのでも、ほぼ低音と高音は別々に調整可能にしてあるよねえ。
それがオッサンが子供の頃は当り前では無かって、最大派閥はToneツマミは「1個」だったんだ。
ので下か上のどっちかだけ欲しい時ゃそんなに困らんが、ドンシャリにとかカマボコ(中域主体)にしたくなったら諦めてどっちかを犠牲にしなきゃなんなかったん。
これと似た状況がSyntheに今より沢山あって、そもそも黎明期はモノフォニックだから単機で和音なんて出せなかったし。
但し単音で鍵盤数もグッと少なかったからこそ、調節機能がシンプルでも何とか間に合ってたんすよ。
っとやってると長くなるから大胆に端折って進めると、伴奏では多くの場合メロを弾く時より広い音域を使わなきゃなんないよね。
そうすっと音色Aは高い方・Bは低い方が好ましかったとして、昔は半分つづ割り振る機能とか同時に2つの音色を出すのが出来なかった。
の位は現行機だったら出来るのの方が多いが、3つ以上自由に可能で尚且つ夫々の境界域で滑らかに繋がるのは流石に見当たらない。
こう云う面では未だデジバー君や打込みさんは大の苦手の様で、俺言い「実用音楽」とか「実用演奏」で実演した際最も問題になるのは伴奏時のクウォリティなのよ。
高額高級な専用ソフトでは打込みにハイパースキルがあると漸く実現しつつあるみたいだけど、人の生身の実演ではデジバー音源だと再現し切れない状況がある。
のでⅡで宅ではチープオンボロエレピが…な訳だが、実はその先も同じ傾向が延々続いとるんどす。
宅ので最もRhodesさんに負けてるのが高音程域の余韻の短さで、その次が低音程域の不明瞭度で御座居。
本家のだと低い方でのリフだとか高い方での白玉も自由だが、宅分家のは下は影に隠れ気味・上はStaccatoと白玉の区別がとっても付き難くなるでありんす。😢
ほんでこれが程度はエレピ程顕著じゃないけど、Guitar・Bassでもいざ本気で録ってみると結構差があるんよ。
チョイと捻くれた表現になるが、地味な演奏の時程真偽の差が拡大しましてね。
しかしかかし皆々様要注意あれ、どんなに地味でもホントに不要な音なら誰も奏でない訳でして。
つまり音量控え目・音色大人し目…みたいな時に鳴らしてたらその内容が、知ろうとしたら分かるかどうかに楽器の実用性の真価が表れるもんなのどす。
普通誰だって最大の特徴とか目立つのの具合を先ず試すしそれ自体は間違っちゃいないが、そこをクリアして終らせないでどうでも良さげな然も無いのを奏でてどうなるかへ注意を凝らさないとねえ。
なぁ~んて少々尊大っぽく語っちゃったが、杜撰大王ですから購入当初は全くそんなの無知だったし気にも留めて無かったんだ。😵
貧から使えてるからまあそのままで良いかを続けて、色んなのを録ってってみておや随分違うもんなんだと悟らされただけなんだ。😓
因みに昔程一楽器奏者の権威が低かったのか分からんが、ブランドの他に年式の古いの程ソロはどっちらけで伴奏にはバッチリの楽器が多かったっスよ。😅
<幕>
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