音楽備忘録1208 楽器Amp同士の組合せの話し㉗
折角なんで前回の続きを少し掘っときたいが、最優先条件別で提示してってみよう。
因みに前回示したのは総合的な最善ので、大胆な妥協を許せるなら選択肢はもっと増えるんだ。
1.最安コース
私的には最も縁が深いっつうか他が殆ど無理なんで変に自信があるが、やはり日本では大きさと重さを半ば無視するのが最善だ。
但しとても重要なコツってのがあって、知名度は気にしちゃいけないが音だけはより拘らないといけない。
有名とか定番になったのってそれなりに信頼性があったからで、それが世間にも浸透した結果の一部だ。
が無名若しくは不詳のは世間にデータが少なかったり、忘れ去られたりしてるのが多い。
ので自らの耳での価値判断が要求され、しかし初心者でも例えば搭載されてるスピーカユニット等から設計思想を少しは予想出来たりするんだ。
手前味噌では宅現用の機種更新に至らなかった理由が正にこれで、Guitar用のには躍進期の知る人ぞ知るCerwin Vega・Bass用のには2本中1本だけだったが全盛期のElectro-Voiceのユニットだったから。
と言いつつお馴染み杜撰エピソードに欠かないのが拙ブログ、前者の存在はあの強制弟子入りさせられた師匠の知見からだった。
当時師匠のマンションに下宿してて(こっちは普通に部屋を借りたつもりだが師匠はそう断言😅)、エンクロージャの中を見せて見ろって命令されたからついでにこっちもスペックその他を教えて貰っただけって…。
只師匠は当時スピーカ屋のオヤジと本職だったんで、真の価値・評価とか希少性等他では中々得られない情報を授けて貰ったのは幸運だったな。
それで音色は変えられても性能的には既に究極に行き付いちゃってるのが分かったのと、お気に入りのSouthernrockグループに愛用者が居たのも分かって存続が決定したんだ。
所詮は最安で選んだだけで典型的な棚ボタでしないが、非有名+非有名だったから当選確率が高目だったのも確かだとは思うな。
決してアテにはしない方が良いが、もし有名+有名で激安だったら大抵は致命的な欠陥があったりするもんだしょ。
2.最コンパクトコース
普通より小さくしようとするとその為の費用が加算されるのは仕方無いが、楽器Ampの場合は音の都合で限度があるから他機器に比べれば予算増はマシな方だ。
ここでは今の日本とは少し基準が異なりそうだが、普通に使える部分では無妥協とし原理に強く逆らった様なのは除外しときま。
でこれの必須条件を先に並べてくと、①スピーカは単発:ユニットもだがエンクロージャサイズのミニマム化の為・②それで足りるだけの音量が得られる回路出力…が基本になる。
ほいでこれで悩ましいのがGuitarとBassで厳しさが違う処で、Gは超爆音系以外では100W程度で何とかなるがBで単発だと200Wは無いと大抵Drumに負けちまう処。
Bass用に関しては1コースでも中々難儀なもんで、頭50W級で合奏必要音圧を賄うには相当大量のスピーカが必要だ。
多分概述の如くローエンドの方をちゃんと出そうとすると、Guitar用よりどうしても能率が3dB(半分)位低くなっちまう。
これだけでGが高能率タイプ2発で足りたのが4発になり、G程歪ませないとなると更にその倍8発位入用になる。
しかもローの事を気にすれば15inchの方が…って、そうなると頭を安く抑えられた処でスピーカ予算が膨らみ過ぎる。
俺自身もBassではずっと2コースを画策してるが如何せん予算が…、けどDrumsetとかGrand Pianoと比べたらまだマシなんだよね。
正式名称にBass Guitarなんて付いてるからつい比べて損した気になっちゃうけど、共通に使える物があっても別物なんだってのを肝に命じとかないのが悪いらしい。
<つづく>
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