音楽備忘録1188 Fenderと偽物の差➋
初回から後部で悲観的な愚痴みたいになってたが、大枚叩いてヒストリックモデルとかを選べば限られたモデルでは原型維持率の高いのもあるでよ。
だどもそれを例え試奏だけでも挑戦しようと思えるのは、既に知ってる人主体になるから少々罪なんや。
んで本物と偽物がテーマなのに言うなれば「本家の偽物」に言及したのは、そんなのじゃ本来の魅力が良くは分からないからなんだ。
過去プチディスり従兄の日本製短尺ジャズベの件も、彼自身のモノホン体験不足の賜物ではと思っててさ。
人次第だとは思うけど場合に依っちゃ求めてるのがBassなのに、原形率の高目のだったらGuitarでも構わないと感じてる。
ってのも原設計の古いのって、モデルタイプよりブランド個性の方が遥かに強烈だったからなんだ。
FenderやGibsonではリッケン程パーツの「強引な使い回し」は無いんだが、今より設計者や製造者の人数がやたら少数だったりしたからなのかな。
或は材料や製造の制約から完全な別物が生み出せなかったか知らんが、俺の過去体感ではFenderが最もブランド色は強かったよ。
PUの音色に限定すりゃ先ずR君次にG君の方が均一な感じで、何しろR君なんかBassのフロントPUがGuitar用のの完全流用だかんね。
だが全体象となるとR君はソリッドは重量級なのに、セミアコは相当な軽量級だとか。
G君ではネック太さや指板巾が宅のSGみたいにリッケン並のから、超ド級の迄様々だ。
勿論F君にだって過去のは結構個体寸法差はあったんだが、実演時の感触差は最も感じられなかったんだ。
スペック上はネックに大昔のVとそれ以降のUシェイプなんて違いもあるんだが、断面外形周長さが近似とかなのかVだUだと感じるよりああモノホンFenderだわってな調子でさ。
ではどうしてF君だけそんな風になったのかってぇと半分は推測だが、エレキに乗出してから随分な期間セミアコに手を出さなかったのがヒントになりそうなんだ。
それは開発時の環境が第2の鍵で、まだRockは生まれてなかったからなのよ。
米本国ではCountryだって負けてなかったが、当時は何たってJazzの大全盛期だったからねえ。
その証拠ってんでもねえがジャズベがあるのに、カントリベやロックべってのはラインナップに登場してないっしょ。
Guitarにしても同じく、Jazz Masterがあるのにさ。
つまりLeo Fenderはソリッドボディに拘った様で、只それが可能なのもエレキだからじゃないスカ。
エレキ元祖のR君なんていきなりアルミダイキャストボディだからもっとぶっ飛んでたっちゃそうだが、楽器を作る以前は金属加工業者だったからね。
それに対し楽器屋としてはもっと先達のG君は生時代からなんで、良くも悪くも従前からのGuitarらしさの点では色々勝ってた。
そんな状況から木製だがソリッドボディの本家を目指した様で、G君の所でもLes Paulが同じ様に頑張ったんだけど以前からの顧客の都合もあったんで徹底出来なかったんだろう。
しかし特化方針が原動力となりエレキとしてではスタンダードを多く生み、電気楽器の普及に多大な貢献をしたんだと考えられる。
只やり過ぎたのか後発の勇気が足りないのか、特にBassの基本仕様で未だに皆が捉われてるのは私的には感心しないねえ。
実際現場で使ってみると想像以上に本物と偽物の差が大きいんで、結果的に選択肢を少なくしちゃってんのよ。
劣化今本邦でこの事を把握出来てる人がどれ位居るのか分からないが、エレキ導入期の日本の音楽環境の影響も大きかったのかな。
<つづく>
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