音楽備忘録1175 楽器Amp同士の組合せの話し⑯
さて今回のはメタラーさんには若干悲報になってしまうが、3段積Marshallとの組合せ条件の厳しさをば。
本項以前述の如く日本は本国と平均環境に違いがあるんで、球のM君だけで統一すると見栄えは揃うが音が揃わなくなるねん。
現行Metal系は済まんがこのオッサンからすれば形骸化が甚だしいんで、Guitarの人が紳士的にボリウムを控えてくれてるか知らんがの。
だがBassはおろか太鼓迄普段からかなり歪んでてもOKって、ほぼHard系だけに与えられた特典じゃん。
ので今全くその気が無くても、万一やろうと思って出来ない組合せにしちゃうのは勿体無いよ。
とは言え100W超クラスの球ベーアンは玉数が少ないんで、見た目はそのままに小細工して整合を取る方法を以前記した。
が太鼓が超剛力だと稀に減らせないケースも考えられ、もしそうなったら第一候補はM君球ベーアンの並列駆動だ。
これの特徴は先ずは見栄えだが、その他に低域の増し盛りにも少しは使える。
どうせならエンクロージャも15inch入りが欲しい処だが、12inchでも能率よりローエンドを優先したユニットに換装しても音量不足になり難い。(尤も全数換装となると16もあるからコストは💦)
そこ迄せずとも概述「普通より下を増し盛りすると最大出力が抑えられるケース」に遭っても、ある程度迄なら出力余裕でクリア出来る。
第二候補が本来はこれこそが本命の、200W Headを用いるだ。
一時期それ以外のモンスターモデルも出てたらしいが、200W Majorだって国内で現物を拝めた記憶が怪しい。
と玉数・価格面でとても厳しいし、新品を所望するとなるとほぼ諦めるしか無い。
そこで浮上!?するのが魔の第三候補で、かなり大変な手間になるがM君の中身をコッソリ別のに入替えると。
実際既にやってる人が居るかどうかオラ知らねえが、M君Headは他のに比べて箱に余裕があればこその技ではある。
宅常用のMusicman HDなんて最低限サイズだもんだから、冷却ファンの追設程度でも結構苦労させられたで。
相当以前から球絶対教教祖としては↑プリ部を是が非でも球化したい処だが、あんまり狭くて放熱に配慮の必須な球配列に妙案が浮かばなく棚上げ中。
まんまで使ってればなるべくコンパクトな方が助かるんだけど、魔発展性!?としてはFender Bassman等のHeadも含めBassのだと案外候補は少ないよ。
に対し恐らく最も現実的な第四候補は、「裏に隠した別頭で駆動する」であろう。
コレ大昔にはプロの一部でそこそこやられてた子供騙し的手法で、けどそれも今よりAmp裏にローディを常駐させとくのが当り前だったからこそだろう。
セコイなりに筋を通すにゃ途中で再調整が必要になったからって、奏者の姿が見えなくなったりしたらアカンやん。
ので現代版!?としてはラックEffectorに紛れ込ませる、撹乱戦法の方が見込みがあるか。
但し欺くには不使用でもM君頭が1つは乗って無きゃ駄目だし、なるべくならパイロットランプ位は点灯させときたい。
…と石のHeadを完全に無視してるのも今や奇特かも知れんが、「実用になる歪みアリの超爆音」となると石では制約だらけで厳しかと。
何せGuitarがM君だと聴感上どうあれ高域のオンパレード、その爆音の洪水の中じゃBassアタック音のタイミングを残すには超高域の完全Cutは命取り。
この際思い切った太古例示をしとくとCreamのJack Bruce、楽器自体からは高域は幾らも出て無いが「歪みで生まれた高調波」は全数爆音放散されとったで。
毎度の過去述重複になるがそうしといたからこそ、Flat弦で指弾きで3人バラバラ好き勝手を演っても何とか聴き取れる状態を確保出来てたのよ。
これを今更真似するとかしろとかは思わないけど、超高域(但し電気楽器基準で)が実用域になって無いAmpやスピーカだと後で近似問題が必ず発生しますぜ。
<つづく>
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