音楽備忘録1178 楽器Amp同士の組合せの話し⑰
続いては俺言い「Line録りみたいな音を出せるAmp」とのコンビネーションについてだが、簡単に云や原型電気楽器よりサウンドが広帯域なヤツだ。
私的にはBassスピーカのユニット帯域分割の流行に悩まされてて、是又簡単に云やツィータが付いてるタイプのだ。
一部にはちゃんと原型電気楽器周波数帯域を分割したのもあるが、大抵はつい欲が出て!?それよりも高い周波数をダダ漏れさせちゃってるのが多い。
まあこんなにLine録りやそれに準じたのとか打込みも増えて来ると、俺のだけナローレンジかよってな気分になるのは仕方無いだろう。
実際かなり悩み乍ら色々捏ね繰り回してみてるし、今だってハッキリこれだけありゃ充分ってのには至ってない。
只最近認めざるを得なくなったのは、そもそもの帯域を拡張してもアンサンブル内での効果が不安定な処でね。
他の全てが打込みとかだったらそれなりに拡げた部分も聴こえるんだけど、ベーシックなサウンドに包囲されると全然聴こえなくなっちゃうんだ。
それもあろう事か肝心な箇所に限ってマスクされたり、例え物理的には生き残ってても全く印象に残せなかったりね。
例に依ってこれを逆算解説させて頂けば、エレキ黎明期にツィータって既に一応あったんすよ。
とは言え一般音響機器の多くはフルレンジか良くてメカニカルダブルコーン止まりで、今程当り前の存在にはなって無かったけどさ。
けどエレキのだって超高級機には挑戦したのもあったんだが、手間とコストの割に効果が無かったから廃れたんだ。
それが再検討され出したのがBassのLine録りが増えて以降で、確かにAmp単体ではまあまあ再現されてるんだけどね。
電子楽器用のAmpでは元のレンジが広いから必須なんだが、どちらもリスニングルームとかと再生環境が大巾に異なるのを一寸軽視してんだよなあ。
この件かつて客として訪れたとあるローカルLiveでPAが普通のステレオを複数流用してたのがあって、始まる前は爆音不要のだったからその方がHi-Fiで良いかもなんて期待もあったんだ。
処がいざ始まってみたらボロいボーカルAmpのよりショボイ音で、機材自体が良くても環境に合ってないとこんなに駄目なもんなのかってさ。
因みに格段に高性能化した今でもPAは純粋な音響性能ではオーディオに劣ったままで、けどその代り再生環境の悪さの影響は最低限しか受けないって感じでね。
本番用楽器Ampって普通はCDやレコードを掛けて聴く様な場所で使われないし、エレキの場合その任務が増強なんでオーディオより遥かにPAと近似なんすよ。
勿論なるべく細かいディテールだって大切にはしてるけど、俺言い「サウンドのシルエット」が変形するのが何よりイカンからねえ。
要するに優先順位がオーディオと違ってて、大事な部分だけは絶対欠かさないみたいなのを狙ってるのよ。
それが具体的には過去俺言い「目立つ倍音」とかなんだが、その他に位相問題の軽減ってのもある。
音の周波数は高くなる程波長は短く指向性が鋭くなるもんなんで、一寸距離が半端とか向きが悪いだけで忽ち逆相だの何だのと粗相を起こす。
ので単機だったら大した差が出なくても複数併用となると俄然危惧が高まり、折角出しといても聴こえなくなったり変な音になったりが頻発するんだ。
んーほらゴチャ付くから無駄な音出すななんてしばしば言われたりするじゃん、差し詰めそれの音質版ってなもんよっと。
それが録音のならかつての俺の失敗みたいに殆ど効果が無かったで済むが、Liveでやっちゃうと自らのみならず周りも駄目にしちゃったりするのよ。
ので私的にはオーディオライク過ぎる楽器Ampは感心しないけど、どうしてもってんならせめて同類だけで組合せとくれよな。
この辺はチープな打込みと生(電気・電子武装音含む)共存の困難さにも表れてて、もし信じられなかったら手始めにデジリバ禁止にしてみてご覧。
<つづく>
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