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2022年11月21日 (月)

音楽備忘録1193 楽器Amp同士の組合せの話し㉒

近代的感覚からすれば音色と音量が不一致なのも面白味の1つで、そんな自由の為には音色と音量を全く別々に調整出来る方にニーズが集まるのも分からなく無い。
只そう云ったアブノーマルも効果があるのはベーシックと併存してた場合で、その他にも一寸環境が厳しくなると堪えられなく弱さがあるんだ。

俺自身かつて伴奏の生音色カッティングを大き目にしたくて少々魔ってみた事があったんだが、最終的に観客にはこっちの想定したサウンドは供せなかったりしたんだ。
失敗事後正直分析!?に依ればダイナミックレンジが広くなり過ぎてて、刻みが喧しい割に和声感は大して届いて無かったとです。

それより昔には小音量箇所の聴き洩らし回避に、伴奏パートでは楽器種不問でコンプに嵌ってた時期もあったんだけどさ。
どっちも一面で両極端過ぎて、最初から編曲でそう云う音色設定にしたのじゃないとどうも良い感じにはならなくてね。

もし自分以外のパートが機械で常時一定だったら未だしも、生身の人間が演ってると大抵は想定より少し外側の何かが起きちゃってて
さ。
のでリアルタイムアンサンブルではマクロパラメータ的部分より、少々大雑把でも随時調整(大抵は唯の手加減なんだけど)可能なのの方が効果的だったんだ。

個人的にもっとそれを痛感させられたのが自分の中では後発のDrummerとしてで、トレーニングとお楽しみを兼ねて実験し始めた俺言い「擬似Band」でとってもハッキリしちゃったよ。
それ迄だって決して甘く見てたつもりは無かったんだが、最強の意思を持って鳴らすべき箇所は鳴らさないと途端に全然埋もれて聴こえなくなったりしたんだわ。

他人事的に従兄の演奏を傍観してた内は妙にしっかり演ろうとしてるけど、きっと性格のせいでもう少し気楽に演ってくれた方が勢いがもっと出るんじゃないかなんて見当違いで無責任な印象を勝手に…だったんだ。
ほいで又コイツが厄介なのが下手な内はそうでも無いんだが、上達してくると気持ちがダイレクトに音に反映して嘘つけなくなってく処でね。

ちょいと冷静に俯瞰すりゃ当り前も良い処な話しなんだが、慣れて来る程安定度が上がり必死になる必要が無くなる反面無意識の油断は却って増えるのが人情みたいな。
のでなるべくリアルアンサンブルかそれに準じた状態で練習すると良いんだが、その際あまり非人間力で調整が出来過ぎると訓練にならないんですよ。

A君はこうしか鳴らさない・Bさんはああしか叩かないから自分はここでストンプをOnにして…、確かにそんな場面だってあるだろうけどねえ。
でもそんな方法ばかりだと応用ってのが上達しなくって、未体験の人には意外かも知れないがアドリブやインプロビゼーションには機器依存の方が実は不向きなんだ。

小編成だからこそ上手い事すれば全員がかなり自由になれるのの具体例として、Creamがどうしてたか。
Claptonが時々ペダルワウを使う程度で、バランスを取ったりBackingかLeadかの為になんて用いて無いんですわ。

まあこれも今時そのまま真似しろとは思わないが、合奏する事自体にはストンプ等が必須では無い証拠。
だしストンプに頼れば何とか出来るってもんじゃない、のにも繋がってるんですよ。

大体生楽器ではPAのお世話にならん限りEffectorを使えない訳で、少なくとも生楽器の混じってるアンサンブルではストンプ不使用でも自在に合奏可能なスキルが先に必要なのさ。
故に録音作品を再現する為等「後付けの理由」で使うケースが多々あるっても、ストンプが無かったら合奏出来ないなんて思っちゃアカンのどす。

そりゃ現行のAmpの殆どにOverdrive chとかが最初から搭載されちゃってっから、ピンと来ない人が増えてもしゃーない側面は御座居ますがね。
Guitar本体のボリウムだけで歪みや音量調整をしてると、毎回ツマミの微妙な位置を合せるのが困難で本番で頻用するのには向いて無いけど…。

<つづく>

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