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2022年11月17日 (木)

音楽備忘録1189 Rickenbackerの真の姿➌

ほんだば続けてブリッジ調整へ進んでくが、これも基本に忠実な作業手順をすれば他との差は一切無いんだ。
けど俺自身も若馬鹿時代には勘違いがあって、端的に言や楽器と単純な機械の調整との違いを良く分かって無かったんだわさ。

手間的にも人情的にも普通はネジ式になってたら、それを回すだけで何とかなると考えちゃうしそうしようと思って当然。
特にオクターヴ調整の場合は音出しと交互にやる事になるから、一々弦を一旦緩めて又合せてって気には中々なれないもんだ。

処がこれもある程度突詰めてくと駒の移動で僅かでも弦張力や力の掛かるベクトルが変るんで、ズレた分だけ合わせたつもりが少し弾き続けると状態変化が起きちゃうんだ。
当方薄々気付き掛けてたものの杜撰大王ですから、しっかり確認が取れたのは結構最近なんだけどね。😅

私体験に依れば多少の魔や狡は可能だけど、基本理念はネックトラスロッド調整と近似なんすよ。
これも物に依って非合法をしても壊れたりしないのがなまじあるから惑わされるんだが、「正規音程のままでネジ回すのご法度」なんですわ。

リッケンの場合悪さするとGuitarの4本ネジブリッジではネジ穴が、Bassでは正規サイズのドライバがそもそも入らなくてネジ頭の溝がやられたりする。
しかしFender式のでも駒ネジの下のプレートが必要以上に掘れちまったり、Bassのではオクターヴ調整用の細いネジを曲げちまったりが結構あるんだ。

仮にこれ等を気にしなかった処で、今度は構造上の都合から「合わせたのにズレる」って現象がかなり何時も起きててさ。
ってのは駒を支えてるのが一部別構造の以外Fのは全てネジなんで、ネジを回す為の遊びのお陰でいとも簡単に傾いたりひしゃげたりするんすよ。

或はオクターヴ調整ネジのバネ目的が緩み防止なだけなんで、弦が張ってるままだとネジの分駒が移動し切れて無かったり。
ので仮に多少の摩耗や傷を許容した処で弦を張ったままで弄れるのは、リッケンBassの去年位迄のとかGibson系のブリッジ高さだけなのよ。

とは言え実際面倒臭いし疲れるしでどうするってば、飽く迄魔なのをお断りしといた上では一時的に弦を何等かの手段でブリッジから浮かすってのはアリかも知れない。
これを思い付いたのはGuitarの内部回路の確認・修理時で、ホントは弦をペグから完全に外すべきなんだけどさ。

張られてたのを継続使用したい際ペグポスト部で弦が重なったり緩んだりせず、綺麗に巻を再現するのは中々困難でしょ。
そこで取外すのに必要な空間分だけ緩めて、ペグからは外さないで済まそうと思案した。

んだが外さなくても一定以上緩めると巻が乱れて無効化するんで、カポタストを魔利用してペグ側だけなるべく張力が落ちない様に誤魔化すんだ。
ってその内気が向きゃ更なる詳細なコツも書くかもだが、飽く迄弦寿命を死守する目的でも無かったらかなり手間もコツも要すから正規手順より楽になるとはとても申せまへん。

っつう事ってトラスロッドに続きブリッジ周りの調整でも日本で多く語られてる「難しい」は、ほぼ都市伝説として過言じゃ無いので御座居。
前回と共通のそうなった追加原因としては、価格が高めなのと買った人に真面目が多いからってのもありそうだ。

ポピュラーなモデルのって買う人も凄く色んなタイプになるんで、実際はそこそこ粗相をしてても気付きもしなきゃ気にして無い人も一定数含まれてるだよ。
けど単純にユーザーさん100人に訊きましたで統計出しちゃうと、↑の部分がかなりあってもそれが表に出て来ない。

<つづく>

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