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2022年11月30日 (水)

音楽備忘録1202 楽器Amp同士の組合せの話し㉕

オッサンは球Ampをらしく使えってぇけど、歪んだ音なんてヤダな方へのお話しから。
先ずはお考え頂きたい点が幾つかあるんだが、聴いた感じに関わらずと言うなら電気楽器Ampを使わなくするのが手っ取り早いっす。

楽器の音での無歪みってのはオーディオのそれとは定義が異なりまして、聴いた感じが微かな歪み迄は音色的には無歪み扱いにしないと非実用的になるので御座居ます。
例えば機械では無く奏者が普通より大音量で奏でたのが分かる様にする為には、その際特有の音色要素が加味されてないと中々聴き手には分かりまへん。

生Guitarであれば他を犠牲に弦振幅を拡大すると、フレットを弦がぶつ音が加算されたりする。
今ではそこから意図的に打付ける奏法に至ったりしてるけど、この場合はなるべくならぶちたく無かったが爆音生成の為には已む無しみたいな優先順位の違う方のだけね。

それが電気楽器固有の具体的では電磁Pickupの磁気歪みであったり、球Amp出力段での飽和動作だったりするん。
そしてこれ等は現代水準からすると低レベルだが、やはり一応なるべく歪まない様に作られてはいるんだす。

そうしとかんとちっとも大きい音が出せなくなるからなんだが、楽器Ampの場合プリ段(電圧増幅)の方は真逆で言うなれば「もし歪んだら御免」な作りになっとん。
昔のは低出力楽器でも必要な音量迄増やす・最近のは意図的に歪ませる為と主目的は少し異なるが、余ったらツマミを下げりゃ良いがフルアップしても感度が足りなかったらそら困るもんね。

でそんな風に歪みに対する設計方向が真逆に近いんで、分析耳を封印すればパワー段の歪みはかなり認知し難い歪みなんですわ。
尚且つ一般オーディオと比べると歪みで発生した高調波の高い方は、スピーカの再生周波数帯域の狭さ(低さ)のお陰で全部は出て来ない。

ので幾ら必死に耳を凝らして傾けた処で、電気的には既に結構逝っちゃってからの歪みしか気付けなくなってんで。
のでⅡで大体まあまあ「普通の電気楽器の音」で構わないのなら、歪み率の基準がオーディオとは一桁から二桁位球楽器Ampでは大目に見て実害が無いんどす。

又合奏環境下での聴こえ方の方にも普通の音楽聴取には無い特異点があり、特にそれが爆音系の集合体だと普段よりも随分細かい音(音量の小さい成分)が聴き取れなくなるんざんす。
のでⅢで歪みに全く無神経になっても問題だけど、オーディオの様に気を付けてもそれが殆ど無効化しちゃってん。

のでⅣでパート別に録るとか後でアンサンブルバランスを大きく変える可能性があるとか、録音の時とはこの点は明確に分けて考えないと非現実的なんす。
又「完全なLine録りサウンド」にしても過去述の通り、一般的なLiveでは環境差から再現不能だしさ。

中でも特に無理なのがDrumのOn Micサウンドで、人間様にはあいにく耳が2つしか付いてねんで3点以上のセットになるとどう頑張ったってどれか1つは非専用Off耳Micになっちまう。
理屈的にはDrumの生音が掻き消される程PAでデカくして聴けばってのはあるものの、少なくとも叩いてる本人にそう聴こえる音量にしたら瞬時に耳が飛ぶから実際には結局聴けない。

残された道は高遮音性ヘッドホンでモニタする位だが、この方法だと自分が動いてモニタ状況を適化させる事が出来なくなる。
鍵盤や打楽器等一部パートでは椅子から離れられないから大きな効果は得られないが、それでも頭の向き(耳の指向軸)すらずっと微動だに出来ないなんて事は滅多に無いからねえ。

のでⅤで「不要な決め事の無い普通の合奏」をするのには不向きで、個人の趣味がどうあろうと電気楽器との合奏の基本スタイルにヘッドホンは加えられないし加えるべきじゃないんよ。
時代錯誤感も凄いのに原始的なのを推すのはこんな理由もあるからで、F1レーサーを目指すのにゴーカートから始めた方が理解が早く深くなるのと同じなんだ。

<つづく>

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