音楽備忘録1180 音楽にとってのデジタルの難点➌
筆者は最新の業務用Syntheに今の処縁が無いのでそれなりに改善されてるか知らないが、各楽器固有の奏法が網羅されてないのは危険だと考えている。
特に日本ではエレピやHammond等の原型に、初心者や素人が触れられる機会が殆ど無いのがね。
そんなのが変に気になるのは俺が邪道なギミック奏法好きだからかもだが、最初は子供騙し・コケ脅しなそんなのだって少し掘るとバカにならんのどす。
必ずしも電気・電子楽器だからって変態する必要は無いんだけど、思い切りやりたくなった時生楽器ではそこ迄は演れない。
現代のポピュラー系ではその多くにDrumが入ってて、不要な曲にも習慣的に入れ過ぎてる嫌いも無くは無い。
だがセットになってなくて1人では奏でられなくも、打楽器自体はClassicの時代に既に大体は揃っていた。
のから少し導き出せるのが、音楽に於けるルールの変遷みたいなのの反映だ。
始祖時代は雰囲気が全てで音程も拍も決まった物は無く、自由さでは良かったが再現性がとても乏しかった。
何しろ録音だの記録メディアだのなんてな歴史的には随分最近になってからなんで、きっと奏者が変るとそれだけでもう全く別の曲になったりしちゃってたんだろうな。
を改善したのが登場時画期的だった欧州系Classicだったが、皇族やお堅いお役人には未だしもその日暮しの庶民には今一フィットしない。
から所謂揺り戻し現象を内包してるのがポピュラー系ってなもんだが、予備知識ゼロでも誰にでも一様に楽しめる音って非オタマジャクシ依存のだと思うのよね。
今この国で音楽が何か全く分からない人は多分居ないからピンと来ないかもだが、例えば「ドレミドレミ」を気に入ったりするのって文学だったら小説を読むみたいなもんだ。
に対しお笑い芸人の一発ギャグ(それも無意味でやたらシンプルなヤツ)とか滑稽なアイコンやスタンプは、直感に訴えて来て取敢えずはそれだけ。
変な笑い方がおかしくてこっちも釣られてなんてのと同様で、理屈に基づかない分当り外れは大きくなる。
けど言語や流行サウンドの違う国の人にも等しく通用する部分では見過すべきじゃなく、それが演り易いのって状況次第じゃ凄い武器になるんだよね。
だからこそ純粋な演奏技術・音色・完成度等多方面でClassicに劣っても、消えずに残ったのがあるんじゃないかな。
この面からすると今のデジタルは鍵盤奏者や録音・音響技師にはちょいと殺生な状況で、しかも腕がある程環境に恵まれない程折角のそのスキルを発揮出来なくなるってゆう。
具体的な影響としては全く本職じゃ無い俺みたいなのですら、Guitar・Bass・Drumでは出せない様なのでは結構頼りにしてたのが殆どパーに。
そんでメンバーからの要望があればデジタルSyntheも弾いて録るけど、最近鍵盤弾いて録るのはほぼ生Grandとエレピだけになっとりゃ~す。
そこへ以前再三吠えだが現行グループでは今ん処録り時Click使用のばっかなんで、デジダル音源のは弾くより打込みので済ませちゃってる。
凄く大雑把に構えりゃアンサンブル内に埋没し掛った下手鍵盤なんて、手弾きしてもそんなにハッキリそれとは分からなくなったりしてるけどさ。😢
けど楽曲次第では譜割りは同じでも、音の実際の鳴るタイミングや長さはかなり違いが出たりもするんでねえ。
自称Groove MasterとしてはClick常用の件と併せて、特技!?を発揮するのには邪魔で仕方無いのよ。
ってどんだけ実現出来てるかは怪しいもんだがその手の「味」ってのが無かったり出せなかったら、幾ら杜撰大王だって何時も単純おバカRockなんて形式で演ったりしねっての。
<わをん>
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