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2022年11月22日 (火)

音楽備忘録1194 Fenderと偽物の差➍

本人は普通のつもりが加齢で回りクドくなったのを反省しつつ続けるが、慣れ過ぎると人の感性は鈍りがちなのを訴えたかったん。
それが喉から手が出る程欲しいのだったら自然と執着・吟味したりもするが、納得出来ないでR君は駄目F君使えなんて言われたら極力酷い音にするかも…。

わ半分冗談だがどうも海外比で根っこはF君好きの癖に、日本の平均はその特徴や根幹に対して疎いのが気になって仕方無いんだ。
勿論何処のだって本物と偽物には差はあるんだが、飽く迄私感も全体としてだとFenderのが最も違いが感じられてさ。

開発時期的にはリッケンの方が古いんだけど、現行のソリッドとかのはF君テレ(登場時はBroadcaster)の方が先。
又その経緯からリッケンの方はソリッドは第2世代となったからか、F君のが最も原始的っつうか色々な部分がシンプルだ。

料理比喩でR君をハンバーグとすればGibsonはチーズフォンデュ、F君は刺身ってなもんかいな。
要するに材料にある僅差が殆どそのまま味に響く感じで、例えばF君のはPUの磁石の材料差だって直に比べりゃかなり誰にでも聴き分けられるんじゃないかな。

G君だって所謂PAF・パテントナンバー・以降の樹脂モールドで同じじゃ無いが、F君の比では無い。
それ処かR君に至っては全く構造が違うHorseshoeとToaster Top、その後のHigh Gainタイプでもヲタの俺ですら明確な差は提示する自信が持てない有様で。

っても音を変えずに構造を進化させようとしたからだろうが、元から1つの部材の影響が過大にならない様に配慮されてたからなんじゃないかな。
これは’30年代にいきなりほぼ前例の無い金属だけでGuitar(ラップスティールではあるが)を作るしか無かったんで、金属の欠点を出難くしたのが由来か。

何れにしても第三の男だったFenderが独自性を打出すのに、従前には困難だった音色の鮮度に挑戦したんでせう。
只「刺身」となると料理としては条件が厳しく、皮肉な事に特に販量が増大して維持が困難化したのね。

まあ現実的には一部お拘り様を除けば許容範囲に収まってりゃ良いんだが、魚が全部炙られ済みとか迄行っちゃうとそりゃ不味いよ。
確かに調理方法より食べて旨きゃその方が良いには良いんだが、生魚じゃ無くて構わんならFenderじゃ無くても良いじゃん。

つまり少々無礼な表現になるが、単純な美味しさより鮮度を優先したい時にこそ原型のFenderでしか中々得られんと。
それを料亭みたいな超高額では無く、なるべく釣り船か港の食堂みたいなコストで。

っても昔と最近の日本じゃ為替レートの関係でちっとも庶民価格では無いし、肝心の本家物の特徴が希薄化してはしゃーないんだけどね。
「絶妙のバランス」だったのと一時期売れ過ぎた故の悲哀でもあるんで、一概にブランド側を攻めるのも可哀想。

っとこんな側面が他よりかなり強いんで普段は小差で済んでも、いざって時だけ顔を出す差が本物と偽物ではかなり大きくなるんすよ。
なので予算を気にしなくて良いなら原型仕様の今の新品の方が、メンテその他を含めると安心感は強いがね。

私的にはFenderがお好みだったら、可能であればモデルタイプより製造時期を気にするのが激奨なんだ。
これにはそれなりの裏付けがちゃんとあるんだが、それは次回のお楽しみ!?。

<つづく>

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