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2022年10月 4日 (火)

音楽備忘録1145 楽器Amp同士の組合せの話し⑥

この処どうも尺の勘が鈍って又補遺入りで済まんこってすが、誤解や理解不足はなるべく避けたいのでよろしゅうお付合い下さいまし。
さて前回後部の双発対単発じゃあの嘆き節、確かに物に依っちゃユニット能率の差でバランスする事だってそりゃおます。

…で微かに思い出したのが保守事情や導入コストの関係か、過去日本でAmpの石のが普通化したのはBassの方が先だったなぁってね。
でその転換期にはBass Ampの方が設計世代の新しいスピーカユニットが載ってた訳で、昔のFenderの普及バージョンのクラシカルなJensenとかは能率面で当時でもおわっ古っだったのが蘇りましてな。

それをお調子者ニッポンの一般認識と掛け合わせると、ワイの嘆き節って最初期にはバランスしてた認知データの更新を皆が怠った結果だったのかなってさ。
加えて俺だって若い頃は「憧れは盲信」みたいな部分はあって、絵面優先でカスタマイズされてたのとかには最初は全く鈍感でねえ。

それへ疑念が湧いたのはモノホンに触れられる様になってからで、確信が持てたのは大昔述のあの達人はこんなの使ってました本を手にしてからだった。
今は有名人のでも巷のでも情報が豊富になったからなかり↑みたいなのは減っただろうが、それでも例えばVOX AC30なら搭載スピーカユニットが普通のCelestion(若しくはGreenback)かAlnico Blueなのかが裏を覗かないと一寸分かり難いなんてのがある。

これ音色だって少し違うけどここで再出させたのは能率が2dB違うからで、1.2~1.3倍程度でも実出力音圧が異なってるんだ。(現行緑:98・青:100dB)
現代平均からすると出力30Wは一般合奏用では小さい方の限界で、そう云う「ギリの時」だと僅かな差も一大問題化するからねえ。

因みに能率は一般傾向として口径が大きい程高くなるので、音色都合で小さいのが好きな場合最低双発なるべくなら4発以上にしないと音圧不足に悩まされ易い。
又Jensenの古典タイプ等では能率95dBに満たないのなんかもあり、100dB以上のが付いてるのと共存させたきゃ要注意だ。

これ等の性質を纏めて考えてくとAmp出力小さ目のにはスピーカ多数、オーバーパワー気味のには少数にするとバランスを取り易くなるとなる。
アンサンブルはジャンル・編成・志向性次第で全体音量の適性域に差はあるが、特例を除けば実はそんなに大きな差はあるべきじゃ無いと俺は考えている。

それは各楽器に適性音量範囲ってのがあるからで、滅多に機会が無くても万一他の誰かに出されたら追随出来ない程余裕が無い等としてると後で不便するからね。
その逆も然りで興奮したら自分のしか全く聴こえなくなる様な真似は、例えスーパーナルシス君でも仲間を失わない為にお止しになっといた方が良かろう。

但しずっとフルパワーでとかたった1曲の1箇所でしか最大音量を使わないとかは幾らでもあるんで、観客感覚の印象では大きな差があって当然・構わない様にしか感じられない事もある。
と言う訳で自由と言えば自由なアンサンブルにも汎用対応を考慮すれば、実は最大音量に思った程の自由は無かったりするんよ。

そんなん言うと変な新興宗教みたいな印象を受けるかも知れないが、例えば「人の声の大きさの範囲」を考えたら全く単純でしょ。
そりゃインスト物だったら歌手の声量には左右されないけど、一般人の耳の感度って普通の会話とかが基準になってるじゃん。

<つづく>

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