音楽備忘録1172 楽器Amp同士の組合せの話し⑮
ストンプ主体でサウンドメイキングしててヘッドホンで聴いてると、Ampなんて音量さえ足りりゃ何でも平気なんて思うかも知れない。
だが電気楽器のAmpってかなりそこでも色々操作して音を作ってて、もし常にPAからしか出しませんとでもすれば話しは別だがね。
ので多分普通の皆が想像してたより実際は繋ぐ相手次第で随分変容があるんだけど、取敢えず最も簡単な安全策を挙げるならブランド統一ってのが楽かも。
他社のとの相性だって一通りは確かめるだろうけど、総合メーカだと自社のと一番フィットしない事には恰好が付かないからねえ。
ので例えばEffectorがYAMAHAのならYAMAHAのAmp、BOSSのだったらRolandとかにしとくと少なくとも大崩れは避けられる。
又これには別の利点もあって設計者の目指した「本来の音」が聴けるのと、最も弱点が出難いのも覚えとくと良いかも。
↑の弱点ってな例えば適用範囲の広さとかに表れ易く、生音で良かったChorusが歪ませたら駄目になるとかそう云うの。
体験での典型としてはBOSS CE-1を他社のへ繋いだのとRoland JC-120辺りで、回路的にはCE-1の方が高級!?なのに得られる音はJCの方が常に優勢な印象がある。
因みに時期に依り違う可能性もあるがJCのは回路図を見比べると、BOSSではコンパクト化&普及仕様になったCE-2のと同一だ。
CE-2ってばかつて持ってて初期の目的は果たしてたが、高くてデカくて買えなかった元祖のCE-1よりかなりショボい音だった。
その逆にJCでChorusを掛けない音ってのも地味で没個性で、組合せでそんなに豹変する事があるのを初めて思い知らされた感じだった。
技術的解析をすると出力のステレオ(JC:ジャッキーチェンじゃ無いからね)とモノラル(CE-2)以上に、残存原音の音質にかなりの差がある様だ。
Chorusって原音にそれを変調して僅かに遅らせた音を足して得られる効果なんで、理想的には純粋に足すだけだと良いんだけどね。
当時の時点ではサイズやコストの都合で「弄らずに足す」のが無理だった様で、一世代後のステレオアウト化されたCE-3でも未解決なままだった。
わこの辺にして今は高度化し過ぎて↑みたいな比較がし辛くなってるんで何だが、ストンプのAmpへの出力は①ス君で完成させてたらAmp特性の逆算を②複合技で行くならAmpでは無理な部分だけ下ごしらえみたいな特性をわざわざ持たせてんだ。
それからするとAmp内蔵ってな確立したコンビネーションが絶対的に崩れない強みがあり、けど俺的には紛い物の石のAmpをより高価に沢山売る狡い作戦みたいにも…。
そらぁ常にChorus掛けっぱにしたい人には無問題かも知れんけど、差し詰めレンタル彼女でなら良くても結婚するには一寸みたいな…。
って変に食い下がるのはAmpを複数所持出来ない人にとって、意地悪な仕様だと思うからでさ。
ほいでもってそう云う中途半端な存在のがお題の組合せの中に含まれてると、幾らでも打てるけど全然守れない野球選手の居るチームみたいに戦い方が限定されちゃうんだ。
それでも野球の試合だったら隣の人が頑張りゃある程度カバー出来るが、Ampの場合はそんなの全く不可能だからねえ。
のでLive時も音色次第で複数Ampの切替えが可能なケースを除き、俺言い「特化型Amp」はバランスさせるのが面倒なのだ。
<つづく>
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